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2015.04.23
ミッフィー展開催!作品展示が300点&グッズ販売
ミッフィー誕生60周年を記念した「ミッフィー展」が開催中です。全国を巡回するこの展覧会では、原画などの貴重な作品が約300点も公開。限定グッズは400アイテムもあり、見逃せないイベントです。
ミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナ

ミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナさん PHOTO:F. Andre de la Porte
1955年、オランダのユトレヒトで小さなうさぎの女の子が産声をあげました。のちに「ミッフィー」として世界中で愛されることになる、かわいい絵本の主人公の誕生です。 ミッフィーを生み出したのは、オランダのユトレヒトに住むディック・ブルーナさん。温かみのある手描きの線と鮮やかな色使い、シンプルで大胆な構成で世界中にファンをもつ絵本作家です。 1954年のある日、歩き始めて間もない長男が、野生のうさぎに喜ぶ姿を見て、ブルーナさんはうさぎの絵本を作ることを思いつきます。ふわふわの子うさぎは「ナインチェ(オランダ語で「うさちゃん」)」と名付けられ、翌年の1955年6月21日、最初の絵本が出版されました。この第1版は縦長の版型でイラストの下に文章が入るスタイルでした。

絵本『ちいさなうさこちゃん』(第1版、1955年)
「ファースト・ミッフィー」、そして現在のスタイルへ

『ちいさなうさこちゃん』(第1版、1955年)原画
ブルーナさんが第1版で描いたミッフィーは「ファースト・ミッフィー」と呼ばれ、現在の姿と少しだけ違っています。いまよりずんぐりとした姿で、輪郭の線の太さはまばら、耳の大きさも左右非対称でした。おなじみの姿が見られるようになったのは、1963年に出版された第2版からです。

『うさこちゃんのさがしもの』(1991年)原画
その際、絵本はすでに出版されていたブルーナさんの作品『りんごぼうや』と同じ正方形型になり、左ページに4行の文章、右ページによりシンプルになったイラストが配され、現在のミッフィー作品の基本スタイルができあがったのです。 第2版は1964年に日本でもはじめて翻訳・出版され、そのときに『うさこちゃん』と訳され、現在も出版され続けているシリーズ名となっています。「ミッフィー」という名前は、アメリカで翻訳された際に付いた名前で、現在は両方の名前で親しまれています。
ミッフィーとブルーナさんのこれまでをたどる展覧会

『りんごぼうや』(第1版、1953年)原画
ミッフィーの誕生60周年を記念した今回のミッフィー展では、家族や友だちなど「ミッフィーの大切なもの」をコンセプトに、選りすぐりの人気絵本7作品の原画やスケッチ、制作資料など合わせて約300点を展示しています。「ファースト・ミッフィー」の原画は、今回が世界初公開です。 また、ブルーナさんが描いた油彩画や、奥さんのために描いた「朝食メモ」も展示、ブルーナさんの新たな魅力に迫ります。

ブルーナさんが奥さんに贈った「朝食メモ」
60周年企画。大きなミッフィーたちがお待ちかね

クリエーターの思いが込められたオリジナル・ミッフィーたち
会場ではスペシャル展示として、15組の日本人クリエーターがペイントや装飾を施したオリジナル・ミッフィーが展示されています。これはミッフィーの誕生60周年を記念して開催される国際プロジェクト「ミッフィー・アートパレード」のために、日本とオランダのクリエーター60組が手掛けたものの一部です。ミッフィーたちの身長はなんと180センチ! これまでに見たことのないミッフィーに出会えます。

販売コーナーにはミッフィー展の限定グッズが約400アイテム以上並ぶ 左:展覧会限定ぬいぐるみ 右:展覧会限定マスコット ※ボールチェーン付き
松屋銀座での開催は5月10日までですが、「ミッフィー展」は1年半をかけて全国を巡回します。最寄りの会場へ、ミッフィーに会いに出かけませんか? ◆ミッフィー展のスケジュール 2015年4月15日~5月10日 松屋銀座8階イベントスクエア <東京> 2015年6月6日~7月20日 青森県立美術館 2015年8月5日~17日 大丸ミュージアム <神戸> 2015年12月29日~2016年1月11日 福岡三越「三越ギャラリー」 <福岡> 2016年3月12日~4月10日 松坂屋美術館 <愛知県> 2016年4月27日~5月9日 大丸ミュージアム <大阪府> 2016年9月17日~10月31日 島根県立石見美術館 Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv, 1953-2015 www.miffy.com

誕生60周年記念「ミッフィー展」
タンジョウ60シュウネンキネン「ミッフィーテン」
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