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2017.02.17
通天閣から徒歩30秒!演劇集団が手がけた、旅の思い出に残るゲストハウス「The Pax HOSTEL」
※こちらの記事は2017年2月17日に公開したものです。 賑やかな表通りから少し入れば、昭和レトロな看板が数多く、どこか懐かしさが漂う街・新世界。そんな有名観光地と大阪の古き良き下町が交差する場所にゲストハウス『The Pax HOSTEL』はあります。
新世界にありそうでなかった、斬新なゲストハウス&カフェ
ラウンド型のドアやスクエアの木枠で飾った外観がひときわ目を引く
大阪・新世界に『The Pax HOSTEL』がオープンしたのは、2016年8月のこと。新世界の街並みの中で、一際目を引くおしゃれな外観が注目を集めています。 丸いアーチを描いたドアを開けると、壁一面に飾られたレコード、木をモザイクのようにして飾った壁やデザインの寄木の椅子。オリジナリティに溢れつつも、どこかレトロな雰囲気があり、ゆったり過ごせる居心地のよさが漂っています。
古材とカラフルなタイルの色合いがキュートな共同キッチン
オーナーは濱本沙樹さん。大阪の福島にあるゲストハウス『由苑』の共同オーナーでもある彼女は、新世界という街に新たにどんなゲストハウスを作りたかったのでしょうか。
ドミトリールームは女性専用もあり。1泊2900円
『The Pax HOSTEL』の内装を手がけたのは、演劇集団『維新派』の大工さんたちです。濱本さんは野外劇の舞台を作り、公演が終わればすべて解体してしまう維新派の舞台作りに魅せられて、いつか自分のゲストハウスを持つなら、ぜひとも彼らに内装を頼みたいと考えていました。維新派主宰の松本雄吉さんが亡くなった2016年、平城京で行われた公演『アマハラ』が最後になった今『The Pax』は維新派の大工さんたちが手がけて現存する“作品”となりました。
いろんな国からゲストが集まる、和やかで楽しい雰囲気のカフェスペース
古いビルを改装するために古材を使って蘇らせ、斬新な内装に作り上げた宿は、古いものが醸し出す、独特の心地よさが漂っています。さらに斬新なアイデアとそれを実現する職人技が加わり、オリジナリティ溢れる、唯一無二の空間となっています。
売り切れ必至!大人気のスパイスカレーと自家焙煎珈琲
オーナー夫婦がいろんな国を旅して生まれた大陸カリー(750円)
ランチタイムには「スパイスカレー大陸」をぜひ。肉の旨み、野菜と豆の甘み、ピクルスの酸味やナッツの香ばしさ、フレッシュなハーブの香りなど、いろんな味と食感がミックスされ、体から力が湧いてくるようなエネルギッシュなひと皿です。自家焙煎の「芥川珈琲」は、旨みがありつつもまろやかであと口がよくて飲みやすく、テイクアウトもできますよ。
自家焙煎の芥川珈琲(450円)
新世界の麓で過ごす、パワフルで心弾む大阪の夜
静かで夜風が心地いい屋上は通天閣が眺められる特等席
夜風が心地いい屋上にあがってみると、いつもとは違った角度から通天閣の姿を眺めることができます。おいしい珈琲を片手に、夜のカフェでゆっくり本を読んだり、旅人との会話を楽しんだりしてみませんか。丸みをおびたドアを開ければ、なんだかとてもワクワクする大阪の旅がはじまるような気がします。
THE PAX HOSTEL
ザパックスホステル
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