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2017.03.02
人気のスープ専門店「Soup Stock Tokyo」の和食版「おだし東京」がエキュート品川サウスにオープン
※こちらの記事は2017年3月2日に公開されたものです スープ専門店「Soup Stock Tokyo」が日本の汁文化に注目し、和の味わいに取り組んだ「おだし東京」が昨年末に開店。食べごたえのある具を盛りつけ、こだわりのだしを注ぎ入れたお椀料理は、今までにない新しいだしの味を楽しめると話題になっています。

駅構内の「エキュート品川サウス」に開店
「おだし東京」がオープンした場所は、JR品川駅の改札内にあるエキナカ商業施設「エキュート品川サウス」。「京急のりかえ口」の近くに広がる飲食店エリアです。 店内は白木のカウンターや椅子が美しい和の空間。と思いきや、朱色を思わせるような鮮やかな赤の柱が立っていたり、ワイヤーの照明器具が吊り下がっていたり、洋のエッセンスを取り入れることでやわらかい印象に。肩の力を抜いてほっとできるので、気軽に立ち寄れます。

こちらのお椀のこだわりは、昆布やかつお節などの和食のだしだけでなく、子牛の骨肉でとったフォン・ド・ボーやオマール海老でとったアメリケーヌなどの洋食のだしも取り入れること。また、具もさまざまな食材を組み合わせ、だしの旨味に深みを出しています。 店内の厨房には、和食と洋食の知識と経験を持つ料理人がそれぞれいて、毎朝だしを丁寧にとることから仕込みを開始。注文を受けるごとに別立てのだしで調理した具を一つひとつ盛りつけ、旨味を重ねた和洋のだしを注ぎ入れて仕上げます。

お椀のだしと具の絶妙な味の重なり
「8種のおだしと真鯛のお椀」(1180円)。ほうれんそうやししとうなどの添えものも別々のだしで味つけ
「8種のおだしと真鯛のお椀」は、真鯛の煮つけとふろふき大根がごろんと入っています。昆布やいわしなどの和だし、フォン・ド・ボーやアメリケーヌ、あさりでとったフュメ・ド・コキーユなどの洋だし、鶏白湯などの中華だしをかけ合わせた、だしでいただきます。 一口飲むと魚介の旨味をギュッと凝縮した味。真鯛はしょうがを効かせただしで甘辛く、大根はだしをたっぷり染み込ませて煮てあり、これらと食べ合わせると、すべての旨味が重なり合い、だしの奥深さを感じます。
「二重牛だしのみぞれ椀」(1180円)。お椀はぜんぶで5種類用意されている
「二重牛だしのみぞれ椀」は牛肉のしぐれ煮、かぼちゃのピューレや餅が入った巾着などを具に、牛や香味野菜でとった洋だしのグラスドヴィアンを組み合わせています。和と洋の牛の濃厚な旨味をバランスよく食べられるように大根おろしでまとめた絶妙の味です。 お椀には季節の炊き込みごはんと小鉢、香の物のお膳がつきます。この日は昆布とかつお節のだしで炊いたごはんにパルメザンチーズ、干し海苔、しょうががトッピング。チーズのコクを感じながらもあっさりとした味で、しっかりとした味のお椀とよく合います。

開店以来のもう一つの人気メニューはお粥
「はかた一番どりのお粥」(980円)。朝のお膳として「朝粥(トッピング4種類)」(580円)もある
お椀のほかに、日本の汁文化の一つとして、鶏白湯で炊いた「はかた一番どりのお粥」も提供しています。はかた一番どりの鶏だんごが入っているほか、ドライトマトの酢漬け、レモン風味の干ししらすなど6種類のトッピングとの食べ合わせも楽しいですよ。 「おだし東京」は現在は品川のみ。まずはこの店舗で、ゆっくり丁寧にブランドを育てていく予定とのこと。駅の改札内にあるお店なので、電車を途中下車して気軽に利用できるのがうれしいですね。どうぞ、新しいだしの味を体験してください。

おだし東京
オダシトウキョウ
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森田奈央、写真:彌永浩次
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