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2018.10.09
並んででも食べたいパンがある。『考えた人すごいわ』の絶品食パン by PARIS mag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、今回は清瀬にある『考えた人すごいわ』をご紹介します。
毎日食べるものだから、こだわりたい。食パンもその1つなのではないでしょうか?日本人にとって、もっとも身近なパンである食パン。その専門店が最近続々とオープンしています。 そして今回ご紹介するお店もまた、食パン専門店。その名も『考えた人すごいわ』。一瞬、お店の名前!?と驚いてしまう店名ですが、お店を訪れるとそこにはその名にふさわしい“すごいパン”がありました。
2018年6月20日に西武池袋線清瀬駅近くにオープンした高級食パン専門店『考えた人すごいわ』は、ベーカリープロデューサーとして話題を集める岸本拓也氏が手がけるお店。訪れた日は、雨にも関わらず開店前から行列ができていました。
左から伊藤シェフ、木村シェフ
笑顔で迎えてくれたスタッフの伊藤シェフと木村シェフ。木村シェフに食パンのこだわりについてお話を聞いてきました。
秘伝のレシピで作る“まるでケーキのような”食パン!
『考えた人すごいわ』の食パンは、「魂仕込(こんじこみ)」と「宝石箱」の2種類。 食パンは、ミキシングするところからお店で行い、発酵させ、分割して丸めて、型に入れてもう1度発酵させてから焼き上げています。現在は2種類合わせて毎日250本も焼いているそう!
まるめの作業を行う伊藤シェフ
1つ目の食パンは、ここでしか味わえないキメ細やかな“口どけの良さ”を実現させた「魂仕込」。厳選した小麦粉、国産バター、岩手産のだ塩、生クリーム、練乳、はちみつ…とこだわりの食材を贅沢に使った食パンです。 「口どけを良くというのをとてもこだわった食パンですね。食べたときの食感はもちっとしているんですけど、食べていくと口の中でほどけていくような感じで、「なんでもちもちしているのにほどけるの?」って不思議な食感をお楽しみいただけると思います。パン自体にすごく甘みがあるので、ケーキのようなパンなんです」と木村シェフ。
現在1本(2斤サイズ)で購入することができる「魂仕込」
「まずはそのままトーストせずにちぎって食べるのがおすすめ」とのことで、実際に食べてみると「まるでケーキのようなパン」の意味が理解できました。そして、もちっとした食感なのに、食べていくほどにすっとほどけていく不思議。 トーストすると、甘い香りとバターの風味がより引き立ちます。パンの耳の部分はパリっとかなり薄く、外はサクサクと中はしっとりとしていて、何もつけなくてもそのままでパクパクと食べてしまいました。
2つ目の食パンは「宝石箱」。こちらは、18時から先着順で購入することができます。サンマスカットレーズンというおいしいレーズンをたっぷり使い、牛乳にもこだわり、しっかりとした味が出る岩手の『たのはた牛乳』を使っているのだそう。また、「宝石箱」の生地自体も「魂仕込」とはまったく異なる配合で作る、まったく別物の食パン! 「お客さんの中には、同じ生地だと思っている方もいらっしゃるようなのですが、実際は生地自体からまったく違うんです!とくに『宝石箱』は、調整がかなり難しいパンで、初めの頃は焼き上がって型から出すところまで、お客さんに出せるかどうかわからないくらい難しいパンでした。今では18時から先着限定で販売させてもらっているのですが、それでも焼ける数が少ないので、少しでもたくさんのお客さんに食べていただけるように、カットして1斤で販売しています」と木村シェフが教えてくれました。
カットしたときの断面が、レーズンでキラキラと輝く「宝石箱」。ひと口食べてみると、大粒のサンマスカットレーズンはみずみずしさにまず驚き!パン自体の甘みはもちろん、ほどよい塩気も効いていて、レーズンの甘さと芳醇な味わいが口いっぱいに広がります。
宝石箱も、まずはそのまま食べるのがおすすめです。食パンは当日〜翌朝まではトーストせずそのまま食べるのがおすすめとのこと。そのあとは、お好みの厚さにスライスして1枚ずつラップに包んで冷凍するとよいそうです。トーストしたときのまた違ったおいしさも味わえます。
『考えた人すごいわ』では、かつてない“口どけ”を実現するために生地の配合にはかなり試行錯誤されたのだとか。そのため、小麦粉やバター、牛乳など基本的なパンの材料のこと以外はすべて極秘。パン好きのさらなる探究心をくすぐります。この食パンを求めて、近隣の方はもちろん、週末には遠方のお客さんも多くいらっしゃるのだそうです。
並んででも味わいたい!2種類の食べ比べをしよう
焼き上がり、店頭に並べられる「魂仕込」
実際に並んで購入してきたので、その様子もご紹介したいと思います。
オープンして以来人気の絶えない『考えた人すごいわ』。毎朝9時45分から「魂仕込」の整理券の配布がスタートします。9時半にお店に到着し、数分立つと行列ができ始めていました。
お店では約1時間ごとに「魂仕込」が焼きあがるそうですが、17時の焼き上がりまでの整理券も11時〜12時頃にはすべて配布されてしまうほど!お昼前に行って整理券をゲットするのがおすすめ(18時以降の焼き上がり分は先着順とのこと)。
「宝石箱」を求め、日をあらためてお店に行ってきました。17時40分頃到着すると、すでに30人ほどが並んでいました。18時頃「宝石箱」の整理券をゲットすることができました。 入手するのが困難な『考えた人すごいわ』のパンですが、時間が合えばぜひ「魂仕込」と「宝石箱」の2つを食べ比べしてみてください。その味の違いは歴然!『考えた人すごいわ』のパンのこだわりをより一層味わえるはずですよ。
食べてみると、思わず「考えた人すごいわ」!と言いたくなる食パン。日々の食卓が、食事が、きっとひと味もふた味も特別なものになるはず。ぜひその味を実際に食べて確かめてみてはいかがでしょうか?
考えた人すごいわ
東京都 清瀬市元町1-10-13
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PARIS mag編集部
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