96
2020.03.19
手になじむ信楽焼に近江牛のすき焼きも♪都内で滋賀のいいものを探す、“滋賀区”めぐりへ
連続テレビ小説の舞台にもなったことで話題の信楽。滋賀県には信楽焼ををはじめ、素敵なものがたくさんあるんです。 今回は、都内にある、滋賀をルーツとした雑貨や景色に触れられる場所“滋賀区”をご紹介。モダンなデザインの器や、近江牛をリーズナブルに楽しめる日本料理店、滋賀の地酒が味わえるバーなどをご紹介します。
土の色を活かした信楽焼「スローハウス・天王洲」
店内には洗練された家具や雑貨がそろう
天王洲アイル駅から徒歩約5分。天王洲運河に面した「スローハウス・天王洲」は、インテリアショップの「ACTUS(アクタス)」が手掛けるライフスタイルストアです。 ショップの2階に並ぶのはACTUSと信楽焼の窯元である明山窯がコラボレーションして作り上げた、オリジナルの器。釉薬を掛けず土の色そのものを生かして仕上げているので、シンプルで使いやすい形でありながら、独特の味わいがあります。いつもの食卓に心地よくなじんでくれますよ。
温かみのある「MEIZAN」のシリーズ。ボウル(1960円~)
スローハウス・天王洲
スローハウステンノウズ
ふくよかで上品な味わいを楽しめる日本茶「煎茶堂東京」
おしゃれなパッケージはギフトにもぴったり。茶器やお茶請けも販売
銀座にある「煎茶堂東京」は、日本各地の茶園の茶葉をブレンドせずに提供する、”シングルオリジン”にこだわったお茶の専門店です。店内にずらりと並ぶのは、茶園を色ごとに表現したカラフルな缶。およそ50種類の煎茶の中から、月替わりで15種類のお茶が楽しめます。 滋賀県からは、甲賀産の品種「おくゆたか」と、信楽の朝宮で摘まれた「香駿雁金(こうしゅんかりがね)」の2種類がセレクトされています。「おくゆたか」の缶は、明るいエメラルドブルー。気になるお茶の味は、試飲で確かめてから購入可能です。店内に漂うお茶の香りに癒されます。 ※季節限定で販売している茶葉のため、販売時期はお問い合わせください。
「OKUYUTAKA おくゆたか」1900円(50g)。お茶のコンシェルジュが3杯目まで試飲を淹れてくれる
煎茶堂東京
センチャドウトウキョウ
色彩が美しい器を求めて「アワフェイバリットショップ」
「KIKOF」は、東京のクリエイティブユニットKIGI(キギ)と、滋賀で活動するさまざまな職人たちによる「マザーレイクプロダクツ」が共同で立ち上げたブランド
白金にあるギャラリーショップ「OUR FAVOURITE SHOP(アワフェイバリットショップ)」には、信楽焼から誕生したブランド、「KIKOF(キコフ)」の器が並びます。陶器に木工品、ろうそくなどの伝統工芸品を滋賀県の職人さんたちが手がけている「KIKOF」。こちらのお店では、ブランドの全ラインナップがそろいます。 信楽焼の窯元「丸滋製陶」で焼きあげる器は、ミニマルで直線的なデザインが特徴。手に取ると驚くほど薄く、軽い仕上がりです。琵琶湖の朝、昼、夕方、月夜などをイメージしているやわらかな色彩も暮らしに彩りを添えてくれます。
おしゃれなデザインはもちろん、食事やお茶の時間をともに過ごしたくなる使いやすさも魅力
OUR FAVOURITE SHOP
アワフェイバリットショップ
とろけるような近江牛の関西風すき焼き「近江源氏」
女将さんが目の前で、一枚ずつ丁寧に焼いて味付けをしてくれる
新宿・歌舞伎町の喧騒を抜けた先、大久保公園の近くにある「近江源氏」。店の看板を持った信楽焼たぬきが、ちょこんと可愛らしく出迎えてくれます。こちらでは、滋賀出身の店主の美味しい滋賀の肉をなるべく安く食べてもらいたいとの思いから、リーズナブルに本格近江牛をいただけます。 名物メニューは「関西風すき焼き」で、ザラメと醤油をまぶしながら焼いた、甘じょっぱい関西風のすき焼きです。絶妙な焼き加減で、とろけるようなやわらかさの近江牛のすき焼きは、一度食べるとやみつきになると好評で、リピーターも多いそうですよ。
「関西風すき焼き」食べ放題コースは、7300円(2時間・4名以上)と9000円(2時間半・4名以上)
近江源氏
オウミゲンジ
比叡山の日吉大社ゆかりの「山王日枝神社」
鳥居には「合掌鳥居」「破風鳥居」との別名も
赤坂にある「山王日枝神社」は、約800年前に建てられたといわれている、滋賀の日吉大社を総本社とする歴史ある神社。こちらに祀られているのは山の神様で、その名を「大山咋神(おおやまくいのかみ)」という比叡山の神様です。 それを表すのは、境内に上がる三角形の破風(屋根)が乗った形をした特徴的な鳥居。これは、神と仏どちらも信仰する『山王信仰』の象徴だそう。6月に開催される「山王祭」は日本三大祭に数えられるお祭りで、にぎやかな催し物も楽しめます。
境内には、神秘的な鳥居が続く稲荷参道も
山王日枝神社
サンノウヒエジンジャ
「ひこにゃん」のモデルとなった“白い招き猫”「豪徳寺」
豪徳寺の境内には、奉納された約1000匹もの招き猫がずらりと並ぶ
ゆるキャラブームの火付け役にもなった、滋賀県の「ひこにゃん」。その愛らしいイメージのモデルになったのは、東京都世田谷区『豪徳寺(ごうとくじ)』の招き猫なのだとか。彦根藩主・井伊直孝が「この猫が招いてくれたから雷雨を凌げた。縁起が良い」と井伊家の菩提寺に定めたといいます。 そのいわれは江戸時代に遡ります。井伊直孝が「豪徳寺」の飼い猫に手招きされて寺の境内に入ったところ、急に雷雲が立ち込め豪雨になったのだそう。住職の説法を聞き、 帰依の念を起こした井伊直孝は、以来、寺を彦根藩・井伊家の菩提寺にしたとされています。その縁起にあやかりにお寺を訪れてみませんか?
豪徳寺
ゴウトクジ
滋賀の蔵元の日本酒を、気軽に一杯「SHIGA’s BAR」
女性でも気軽にオーダーできるのが嬉しい
日本橋に誕生した滋賀県の情報発信拠点「ここ滋賀」の1階に併設されている「SHIGA’s BAR(シガズバー)」は、カウンターで気軽に日本酒をいただけるバーです。 琵琶湖へと注ぐ豊かな水と米作りに適した肥沃な土壌を有する滋賀県には、33もの蔵元が存在しています。どの蔵元のお酒も個性豊か。そんな滋賀のお酒を、ちょこっと飲み比べできる「滋賀の地酒 4種飲み比べ」 は、気になる日本酒を4種類、おちょこのサイズで味わうことができます。鮒ずしや赤こんにゃくといった滋賀県の料理をつまみにして夜を楽しんで。
「滋賀の地酒 4種飲み比べ」(1000円)に滋賀のおつまみを合わせれば旅行気分
ここ滋賀
ココシガ
有楽町駅で隠れ滋賀を発見!「ポン太の広場」
「ポン太の広場」。手にはとっくり、笠をかけたユニークなたぬきたち
江戸末期の記録にも残されている、縁起物の「信楽焼のたぬき」。愛らしいしぐさと憎めない表情のたぬきに出会えるスポットがあるんです。 有楽町駅「D1出入口」付近の通路の角に、たくさんの信楽たぬきが置かれています。なぜ置かれているのか真相は定かではありませんが、昭和63年に駅長がお土産で買ってきた2匹のたぬきを置いたのが始まりだといううわさもあるそう。駅を利用する際は、「ポン太の広場」にも目を向けてみてくださいね♪
******** いかがでしたか?東京にいながら、滋賀県の魅力を楽しめるお店やスポットをご紹介しました。滋賀に行ったことない人はつぎの旅行先のリサーチとして、行ったことのある人はその良さを再度楽しみに、都内の“滋賀区”へぜひ立ち寄ってみてくださいね。 滋賀区の記事は、 滋賀を自慢したくなるローカルメディア「しがトコ」にも掲載されています。ぜひご覧ください。
「滋賀区」の記事はこちら
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
滋賀区 - 首都圏にある滋賀
首都圏でいいものに触れられる場所、それが「滋賀区」です。日本で最も歴史あるブランド和牛「近江牛」や、1300年の伝統を誇る日本最古の焼き物産地「信楽」、江戸期から日本を支えた商人集団「近江商人」など。そのストーリーを紐解くと、すべて“滋賀”に辿り着きます。
の人気記事