
830
2016.04.06
週末3日間だけオープン。できたてケーキに出会える根津のスイーツショップ「ル・クシネ」
谷根千の路地の一角に、週末の3日間だけオープンする小さなケーキ屋を見つけました。カウンターからも見渡せるキッチンからは1~2時間ごとにできたてのケーキや、まだ温かい焼き菓子が届き、ショーケースに並びます。そして店長は、なんとワンコ! お菓子作りに忙しいご主人に代わって、お客さんを迎えてくれます。

もとは酒屋だった古民家をリノベーション

窓際の椅子に座る店長の「きんちゃん」。5歳の男の子です
東京メトロ千代田線・根津駅と千駄木駅のちょうど中間あたり、どちらからも歩いて5~6分の根津神社近くの路地に、古い商店のようなつくりのケーキ屋があります。

店名の「ル・クシネ」とはフランス語で「肉球」という意味。店長の「きんちゃん」の肉球から命名したのだそう
もとは酒屋だったという築115年になる古民家をリノベーションして店をオープンしたのが、店主の鈴木孝治さん。週末の営業を待っていたかのように訪れるご近所の常連さんや、下町散策の合間に立ち寄るお客さんに、愛きょうを振りまいているのが店長のワンコ「きんちゃん」です。

国産発酵バターと九州の高品質生クリームにこだわる、やさしい甘さのケーキ
「地元の子どもたちが喜んで食べてくれる、日常のケーキ屋にしたいから」と鈴木さん。そのため価格は抑えめですが、生地やクリームには国産の発酵バター、九州の高品質生クリームなどを使い、一つ一つていねいに作っています。 なかでも、ご主人がお得意とするのがカスタードをはじめとしたクリーム類。ミルクそのものの香りと深いコクを味わえ、クリーム好きな人にはたまりません。

開店から1~2時間で売り切れるプリンと、石窯焼きのシュークリームが二大人気

「窯焼きプリン」150円。10個、20個とまとめ買いするご近所さんも珍しくありません
一番の人気は、開店から1~2時間で売り切れてしまう「窯焼きプリン」です。トロトロのプリンを口に運ぶと、ミルクと卵のおいしさがストレートに味わえます。舌の上でふわっと溶け、あと口がすっきりしているのも特徴。常連さんは、「毎日、食べても飽きることがない」とまとめ買いする人が少なくないそう。

「石窯シュー」(250円)。お店の外のベンチでも食べられます
ご主人がお得意とするカスタードクリームがたっぷり詰まった「石窯シュー」は、バゲットのように香ばしく、ザクザクした食感のシュー生地も自慢です。ふたの部分でクリームをすくいながら食べられるスプーンいらずの手軽さもあり、買ってすぐ店の前のベンチで食べる人の姿も。

スティック状のエクレールは、持ち歩いて食べられます

エクレールカフェカラメル(350円)は、ほろ苦いキャラメルに男性ファンも
通常の1.5倍のバターをシュー生地に練り込んでつくるエクレール(エクレア)をかみしめると、発酵バター特有のかおりとうまみが伝わってきます。片手で食べられるスティック状だから、持ち歩きのおやつにも。 コーヒーの香りとキャラメルのコクを楽しめる「エクレールカフェキャラメル」は、ほろ苦さと香ばしさが男性に人気です。

焼きたての“トロトロ&アツアツガトーショコラ”が食べられるかも?

「ガトーショコラ」350円。アツアツと冷やし固めたものではまるで異なるおいしさ
うまくタイミングが合えば、まだ温かい焼き菓子にめぐり合えるのも楽しみです。 たとえば、「ガトーショコラ」は冷凍庫でいったん冷やし固めてから翌日販売するため、夕方に焼きあがることが多いのですが、このタイミングで訪れればフォンダンショコラのようなアツアツ&トロトロを購入することもできるのです。

店内や外のベンチでも食べられます

1個だけ持ち帰る場合、こんなかわいいパッケージに包んでくれます
店内に2席と外にベンチがあり、セルフサービスのコーヒー(300円)の用意もあります。1個から気軽に買えるので、外のベンチで食べたり、近くの根津神社境内でおやつタイムを過ごすのもいいですね。下町散策の合間に訪れてみませんか。

ル・クシネ
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
永田さち子
スイーツ・お菓子
の人気記事
の人気記事