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2021.06.27
日本茶のおいしさを再発見♪ 野菜たっぷりのデリ定食やオーガニックのおやつが味わえる「お茶と食事 余珀」
神奈川県川崎市の「お茶と食事 余珀(よはく)」は、有機栽培を中心とした上質なお茶とともに、プラントベースでグルテンフリーな食事やスイーツが味わえる日本茶カフェ。静かで凛とした空気が流れる店内で、店主がていねいに淹れるお茶をゆっくりと味わうと、心と体が整っていくような気がします。
日常に日本茶と余白の時間を
玄関前の「ドアノ向コウニ居リマス」の看板に和む
小田急線・JR登戸駅から徒歩6分ほどの住宅街の中に建つ「余珀」は、2020年3月にオープンした日本茶カフェです。こちらで味わえるのはできるだけオーガニックな素材を選んで、小麦粉や白砂糖を使わずに作る食事デザートなど体にやさしいものばかり。日本茶も化学肥料不使用や自然栽培の茶葉を中心にセレクトしています。
正垣克也さんと文さん。忙しい合間を縫って、今も茶道を学んでいるそう
お店を営む正垣克也さんと文さんご夫婦は、こちらのお店を始める前からお茶を学んでいるそうで、日本茶の知識がとても豊富です。日常生活にお茶が深く根付いているというお2人は、旅行でアメリカやヨーロッパを訪れた際も、各地で野点を楽しみながら旅をしたのだとか。 余珀という店名には「ここを訪れる人の日常に、自分と向き合う余白の時間があるように。その時間に日本茶が寄り添い、樹液が時を経て宝石になる琥珀のように、ここで時を過ごした人に光が宿るように」という想いが込められています。
不思議と居心地がいい、和洋折衷なインテリア
(左上)築40年の一軒家を改装した店内(左下)窓の外の坪庭を眺めながら食事ができる(右上)調理の様子が見えるオープンキッチン(左下)物件のオーナーが自らリノベーションしたそう
住宅街の中にある民家を改装したお店は、床の間を備えた純和風の設えに、西洋の要素が散りばめられている和モダンなインテリアが魅力です。 カウンター下にフランスのアンティークのドアが使われていたり、アメリカのバスケットコートの床材を壁の一部に張ってあったり。照明もフランスやデンマークのアンティークだったりと、海外で使われていた古いものが日本家屋にバランスよく取り入れてあります。
オーガニック野菜がおいしいデリ定食
余珀デリ定食1400円。自家製の茶殻の佃煮がごはんによく合う
余珀で提供している料理は全て動物性不使用、乳製品不使用、グルテンフリーのもの。ダイエット中や体調を整えたい時にも安心して食べられるのがうれしいですね。食事メニューは7種類のお惣菜をワンプレートにした定食や、2日以上かけて作るこだわりのカレーなど。カレーとお惣菜のセットメニューもあります。 この日の「余珀デリ定食」は、ブロッコリーのマスタード和え、ひじきの煮物、じゃがいものローズマリー炒め、ウドのきんぴら、おかひじきの胡麻和え、紅芯大根のサラダ、キャベツのココナッツスパイス炒めの7種類。スパイスの使い方が絶妙で彩りもよく、プラントベースながら食べ応えは十分です。
食後は、お茶とギルトフリーなおやつを
豆乳クリームを添えたカカオのパウンドケーキ350円、煎茶550円(食事とセットで150円引き)
デザートは米粉のマフィンやパウンドケーキ、スコーンやゼリーなどを日替わりで用意しています。どれも、小麦粉や白砂糖や卵、乳製品は一切不使用。体にやさしい植物性のおやつばかりなので、罪悪感なく食べられますよ♪
(左上)お茶を淹れる美しい所作にも注目(左下)抹茶は好みの茶碗を選べる(右上)よもぎのマフィンやローズマリーのスコーンも(右下)お店厳選の茶葉を購入できる
お茶は煎茶や抹茶、焙じ茶、玄米茶など、農薬不使用やオーガニック、自然栽培のものを中心に種類豊富に揃えています。煎茶を注文すると、一煎目はご主人が淹れてくれます。 二煎目以降は説明を受けながら自分で。お茶は最後まで注ぎ切り、注ぎ終わったら急須のフタを少しずらしておくと次のお茶もおいしく味わえるのだそう。一煎ごとに変化するお茶の香りや味わいも楽しんでみてくださいね。
玄関を出たところにある看板のメッセージにもほっこり
お店では、数種類のお茶や急須などの道具も販売しており、自宅用やおみやげに購入していく人も多いそうです。 急須でていねいにお茶を淹れ、静かにゆっくりと味わう。おうち時間にそんな習慣を取り入れたら、自分に向き合う余白の時間が生まれるかもしれません。
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小野澤啓子 写真:熊野淳司
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