自然と芸術を融合し空間全体を作品として体感

季節7「森のオーロラ」

2022年に開業70周年イヤーを迎えたホテル椿山荘東京。2020年より始動した自然と現代技術を掛け合わせた演出や、造園美によって受け継がれてきた想いを具現化する「庭園プロジェクト」により、7つの季節の7つの絶景が造られてきました。

「7つの季節の絶景」はこちら

まるで「絵巻物」のように美しい椿の光景

7つの絶景のスタートを飾る「椿絵巻～東京椿インスタレーション・アート～」は、庭園の山頂エリアにて、椿（ヤブツバキ）の大樹の下にふわりと舞い降りた赤い椿と緑深き苔の美しいコントラストが織りなす、まるで「絵巻物」のように美しい光景を楽しめます。

1～3月にかけて約100種2300本の椿が咲き誇る庭園を持つ椿山荘ならではの美しい自然の癒しや四季の魅力、日本古来より愛される椿が作り出す絶景とともに、心潤わす時間を過ごすことができます。

入口付近の穂は綺麗に高さを揃え凛として見えるようにし、奥に行くにつれ山奥へ入っていくイメージで、穂は伸ばしっぱなしになっています。さらに道幅もだんだんと狭く穂の高さも高くし、あえて圧迫感を演出。竹穂垣を抜けた際に解放感を感じ、パノラミックな景色を堪能できるよう工夫し、真行草を表現しています。 竹穂垣の途中、上を見上げると三重塔の美しい後ろ姿が見られるのもポイントです。

苔は、配置する場所、苔の特性に合わせ、4種類の苔が使用されています。 湿度が必要な山苔（ホソバオキナゴケ）、日向でも育ちやすい杉苔、湿度に強い砂苔、撒き苔として使用した灰苔、これらが繁茂していくデザインになっています。 ミストの水滴が苔に落ちキラキラと輝く姿や、日が当たりより一層鮮やかな緑色を見せる、美しい苔庭を楽しむことができます。

また、大島と五島から樹齢約40年のヤブツバキの大樹を合計80本植樹しています。 80本の大樹の他に、樹齢約2年の可愛らしいヤブツバキも今回200本植樹。庭園内に既に存在していた椿も一部植樹し、大樹を合わせ、合計約300本のヤブツバキがこのエリアに植樹されています。

石燈ろうは、笠山でのみ採掘される玄武岩「石英玄武岩」を粉砕し、溶融・精製した萩ガラスと、火山灰が固まりできた砂岩を原石とし古い時代から作られていたという、出雲の「来待石」を組み合わせてつくられています。 横にスリットの入っているものと、丸い円のデザインの2種をオリジナル製作。世界でここにしかない石燈ろうもぜひチェックしてくださいね。

椿 花小路～紅白の華やかな椿が咲き誇る～

また、2022年に開業70周年を迎えるプロジェクトの一環として、庭園内御神木から無茶庵、白玉稲荷へと続く園路沿いに、新たに「玉有明」という1枚の花弁が紅白に染まる八重咲きの椿が、昨年約500本植樹されました。これから次々と開花すると、華やかでめでたい赤と白の花小路となります。 ほか、開業60周年の記念に、椿を自治体のシンボルツリーとしている17市町村から寄贈された27本の椿が咲くのもこの小路です。様々な品種の椿一本一本を、楽しみながら散策することができます。

2月にひと足早く開花。椿山荘の冬は、桜も同時に楽しめる

椿山荘の庭園は、2月に早咲きの河津桜が春の訪れを告げると、3月には艶やかな修善寺寒桜、可憐なおかめ桜、大輪の陽光桜が開花。4月に近づくとソメイヨシノが開花し、約2ヶ月の間に約20種・100本の桜が、庭園を華やかに彩ります。 夜には、庭園演出“東京雲海”と桜のコラボレーション「夜桜雲海」も実施されます。

春のお花見ランチ＆ディナービュッフェを堪能

そのほか、春のお花見をテーマにしたビュッフェ等の各種プランも用意されています。 2022年2月13日～4月10日の期間開催される「春のお花見ランチビュッフェ ～椿と桜と東京雲海と～」「春のお花見ディナービュッフェ ～椿と桜と東京雲海と～」では、早春の瑞々しい椿と、春爛漫の桜、そして東京雲海が庭園を華やかに彩るこの季節に、椿や桜、旬の食材で華やかに彩った料理が勢ぞろいします。

大人のスイーツ作り体験教室も開催

このほか、2022年2月13・23・27日、3月6・11日には、ホテルのパティシエが講師となり、春の趣漂うアーモンドケーク2種（桜、抹茶）のスイーツ作りを行う体験教室が開催されます。 香り高いリキュールや発酵バターなどを贅沢に使い、しっとりとリッチに仕上げるレシピを体験できます。 日本古来より愛される椿が作り出す絶景とともに、癒しのひとときを過ごしてくださいね。