95
2022.11.20
秋の谷根千さんぽ♪~記念館カフェから老舗グルメまで没後100周年の森鴎外ゆかりの地をめぐる~
明治の文豪・森鴎外が後半生を過ごした千駄木。名作の執筆の地となったほか、周辺スポットが作品に登場したり、文人との交流やさんぼ、地元グルメを楽しんだりした場所でもあります。今回は谷根千エリアにあるゆかりのスポットをまとめてご紹介。昔ながらの風情や変わらぬ老舗の味を楽しみながら、ゆっくりさんぽしてみるのもいいですね。
後半生を過ごした住まい近くの散歩道「団子坂」
団子坂のふもとで愛され続ける老舗「菊見せんべい総本店」
住居跡に建つ「森鷗外記念館」&「モリキネカフェ」
江戸時代から親しまれる東京名物「羽二重団子 本店」
故郷から上京して医学を学んだ「東京大学」
後半生を過ごした住まい近くの散歩道「団子坂」
坂の上に住まいがあったことから、鴎外の散歩道にもなっていたという「団子(だんご)坂」。「近くに団子屋さんがあったから」「転ぶと団子のようになる悪路だから」などの由来を持ち、夏目漱石や高村幸太郎も近くに居を構えていたことがあります。 当時は坂の上から東京湾の入り江が見えたことから「潮見(しおみ)坂」の別名も。現在は建物の間から東京スカイツリーⓇを望むことができます。
団子坂
ダンゴザカ
団子坂のふもとで愛され続ける老舗「菊見せんべい総本店」
幕末から明治にかけて団子坂で人気を集めた菊や菊人形の見世物。そのお客を相手に商売を始め、多くの文人にも愛されたのが団子坂下にある「菊見(きくみ)せんべい総本店」です。 坂の上に住む鴎外も、お茶請けを買っていたというこちら。明治8(1875)年の創業以来、厳選した米と醤油を使って匠の技で作り続ける正方形のせんべいが名物です。ほかにも、幅広い年齢が楽しめるさまざまな味や固さのあられ、おかきが揃います。
菊見せんべい総本店
キクミセンベイソウホンテン
住居跡に建つ「森鷗外記念館」&「モリキネカフェ」
鴎外が30歳から亡くなるまで過ごした自宅「観潮楼」。書斎から海が見えたことからこの名がつき、数々の名作が生まれました。建物は戦災で焼けてしまいましたが、胸像やイチョウの木、門の石畳、「三人冗語の石」は残り、現在は記念館が建てられています。 館内には自筆の原稿や書簡など、鴎外を知る資料を多数展示し、企画展も実施。プレッツェルやハムなど、鴎外が留学していたドイツの味を楽しめるカフェも併設しています。
文京区立森鷗外記念館・モリキネカフェ
ブンキョウクリツモリオウガイキネンカンモリキネカフェ
江戸時代から親しまれる東京名物「羽二重団子 本店」
2019年にリニューアルしたスタイリッシュな外観。中にはイートインスペースもある
JR日暮里駅から徒歩2分、芋坂の角にある「羽二重(はぶたえ)団子 本店」。文政2(1819)年に「藤の木茶屋」としてこの地に創業し、現在7代目となる老舗です。江戸・東京の名物として長年、多くの人に親しまれ、文学作品にも多く登場しています。
「焼きだんご」と「餡だんご」、煎茶がセットになった「羽二重だんご」
羽二重団子 本店
ハブタエダンゴホンテン
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
高柳涼子
の人気記事