86
2022.12.23
【函館元町さんぽ】坂道と教会の絶景に感動。異国情緒あふれる街並みを楽しんで
江戸時代末期、長崎や横浜とともに日本初の国際貿易港として開港し、いち早く海外文化の影響を受けた函館。海を望む坂道と古い洋館、そして教会の鐘の音。函館の景色は異国情緒にあふれています。 こちらの記事では、函館観光の際にぜひ訪れたい、元町のおすすめスポットをまとめてご紹介します。どこを切り取っても絵になる、エキゾチックでノスタルジックな雰囲気を味わいましょう。
歴史と文化が詰まった街をおさんぽ
(右上)チャチャ登りの上からは有名な教会がいくつも眺められる
教会を訪ねる坂道の散策は、夜景と並ぶ見どころのひとつ。4つの教会は1~3分の距離なので、カフェで休んでも2時間ほどで回れます。 坂の上からは、教会と港のベストショットも狙えますよ。
港が最も美しく見える坂「八幡坂」
八幡坂の頂上中央に立つと、正面の海に浮かぶ摩周丸を撮影できる
映画やテレビの撮影地として数多く登場する坂道。坂の上から函館湾を一望できるロケーションや、並木とのコントラストも美しく、道の先には青函連絡船記念館摩周丸も望むことができます。
夜になると街灯が灯り、街路樹や石畳を照らす
元町にある坂コレクション
「二十間坂」は、1879(明治12)年の大火後、どんな火事でもくいとめられるように整備された、二十間(約36m)の広い坂です。
「大三坂」は、石畳の美しい坂。名称は江戸時代に「大三」という郷宿(公用で出てきた人が止まる宿)の家印に由来しています。
「基坂」は、街づくりの基点となった坂。元町公園周辺には行政機関が置かれており、坂下には距離を測る元標が立てられました。
函館とコーヒーの歴史
函館とコーヒーの歴史は古く、安政初期の資料によると、寒気防ぎのためとかっけを防ぐため珈琲豆一袋を配った、とのことです。 坂道を歩いたあとは、こだわりのカフェで休憩しませんか。
香りとコクが自慢のコーヒー「自家焙煎珈琲 箱館元町珈琲店」
深煎珈琲Bitter 550円と北海道産かぼちゃのケーキ500円
八幡坂沿いに建つ自家焙煎コーヒー店。鮮度に注意を払い生豆を選別、焙煎し、丁寧にドリップされたコーヒーがいただけます。自家製ケーキやフードメニューも魅力。
季節や気温などで微調整しながら焙煎
自家焙煎珈琲 箱館元町珈琲店
ジカバイセンコーヒーハコダテモトマチコーヒーテン
鐘の音を聞きながら教会めぐり
函館ハリストス正教会はロシア・ビザンチン様式。フランスの宣教師が建てたカトリック元町教会は荘厳なゴシック形式です。 教会めぐりの際は、宗派やお国柄の違いを感じる建物にも注目してくださいね。
尖塔アーチの窓が印象的「日本基督教団函館教会」
日本基督教団函館教会の建物は、ホワイトとコバルトグリーンでかわいいイメージ
1874(明治7)年に米国人宣教師ハリスによって創設。何度か焼失を経て現在のものに。評論家・亀井勝一郎も通ったゴシック様式の教会です。
日本基督教団函館教会
ニホンキリストキョウダンハコダテキョウカイ
シルエットが目をひく「函館聖ヨハネ教会」
函館聖ヨハネ教会はどの角度から見ても十字架が見える独特の造り
1874(明治7)年にイギリスの宣教師デニングが伝道を始めた英国プロテスタントの教会。茶色の十字屋根が特徴的な建物です。
函館聖ヨハネ教会
ハコダテセイヨハネキョウカイ
日本最古のロシア正教会「函館ハリストス正教会」
函館ハリストス正教会は、元町教会群のシンボル
ロシア領事館付属聖堂として、1860(安政7)年に建てられた日本最古のロシア正教会の聖堂です。
函館ハリストス正教会の聖堂内
函館ハリストス正教会
ハコダテハリストスセイキョウカイ
荘厳なカトリック教会「カトリック元町教会」
カトリック元町教会は風見鶏のあるゴシック様式
1907(明治40)年の大火で焼失し、1923(大正12)年に再建されました。祭壇はローマ法王から贈られたもの。
大三坂の上のカトリック元町教会は人気の撮影スポット
カトリック元町教会の屋根の上にある風見鶏
カトリック元町教会
カトリックモトマチキョウカイ
函館元町ノスタルジックさんぽはいかがでしたか?異国情緒あふれる雰囲気をのんびり楽しんでくださいね。
新しくなった「ことりっぷ函館」では、こちらの記事のほかにも魅力溢れる函館の今を紹介しています。ことりっぷオンラインストアのほか、ことりっぷアプリの電子書籍をぜひチェックしてみてくださいね。
ことりっぷオンラインストアはこちら
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
の人気記事