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2024.09.30
京都で楽しみたい純喫茶&レトロ喫茶9選〜歴史感じるクラシカルな老舗から人気のランチまで〜
美味しいコーヒーや食事、スイーツはもちろん、そこで過ごす時間も楽しみな純喫茶やレトロ喫茶。今回は京都市内各所から、すてきな店構えの喫茶店をまとめてご紹介します。京都の喫茶文化を豊かにしてきた重厚な雰囲気漂う老舗から、昭和レトロな空間に心が和む小さなお店、路地の町家まで、気分に合わせてぜひおでかけくださいね。
【木屋町】幻想的な青い光に満ちた歴史感じる空間「喫茶ソワレ」
【銀閣寺】クラシカルな洋館カフェ「GOSPEL」
【寺町】すてきな洋館でこだわり甘味を「梅園 三条寺町」
【寺町】自家焙煎の珈琲と懐かしい味わいのホットケーキを「スマート珈琲店」
【烏丸御池】京都を代表する有名店「イノダコーヒ本店」
【木屋町】幻想的な青い光に満ちた歴史感じる空間「喫茶ソワレ」
照明、絵画、彫刻が一体となった幻想的な空間
「喫茶ソワレ」へは京都駅からバスで約20分の四条河原町で下車、四条通から高瀬川に沿った木屋町通を北に曲がるとすぐです。 店内はフランスの田舎の教会をイメージしたBGMのない静かな世界。青い照明は、創業者の友人であり染色家でもある上村六郎の「女性が美しく見え、男性は若々しく見える」とのアドバイスによるものだそう。
カラフルなゼリーとフルーツが浮かぶ「ゼリーポンチ」
当時の名だたる著名人らが持てる技を出し合って創り上げたソワレですが、創業当時は紳士の集う場でした。そこで、「若い女性にも来て欲しい」との願いから「目でも楽しめるもの」として誕生したのがゼリーメニューなのです。 サイダーに5色のゼリーとキウィが漂い、レモンとサクランボが添えられた彩りのよいゼリーポンチは、1975年頃からメニューに登場。50年近くたった今でも色あせることなく大勢の人を魅了し続けています。
「喫茶ソワレ」の記事はこちら
喫茶ソワレ
キッサソワレ
【銀閣寺】クラシカルな洋館カフェ「GOSPEL」
バス停「銀閣寺前」または「銀閣寺道」から徒歩4分ほど。こちらは、滋賀の近江八幡を拠点とし、全国で約1600軒を手がけた建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの志を受け継ぐ「一粒社ヴォーリズ建築事務所」によるもの。 店内は、天井高が4mもある仕切りのない広々としたフロア。 店主曰く「お客様それぞれに、プライベート感のある寛ぎを感じていただけたら」と、他のお客さんと目線が合わないよう、高さの異なるテーブルを向きを変えつつゆったりと配置。アナログの真空管アンプを通し、スピーカーの名機JBL社のパラゴンからジャズやクラシックの温かみのある音色が響きます。
「GOSPEL」の記事はこちら
GOSPEL
ゴスペル
【寺町】すてきな洋館でこだわり甘味を「梅園 三条寺町」
創業から100年近くにわたり、世代を超えて親しまれてきた「甘党茶屋 梅園」。本店の河原町店から歩いて4分ほどの場所にある三条寺町店は、アクセスの便利さと、懐かしさと美しさが同居する空間も魅力。軒先のショーケースに並ぶ食品サンプルがノスタルジーを誘う大衆食堂の建物を、元の雰囲気をなるべく残しながらリノベーションしました。
「梅園 三条寺町」の記事はこちら
梅園 三条寺町店
ウメゾノ サンジョウテラマチテン
【寺町】自家焙煎の珈琲と懐かしい味わいのホットケーキを「スマート珈琲店」
老舗のアンティークショップや和文具店が軒を連ねる寺町にある「スマート珈琲店」は、昭和初期の開業以来、時代を超えて親しまれてきた名喫茶です。木のあたたかみを感じる空間は、ミュンヘンオリンピックを機にヨーロッパ諸国を旅して立ち寄ったスイスの山小屋をイメージして作り上げたそう。
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スマート珈琲店
スマートコーヒーテン
【烏丸御池】京都を代表する有名店「イノダコーヒ本店」
ここを目当てに訪れる人もいるという旧館テラス席。ギンガムチェックのクロスがキュート
市営地下鉄烏丸御池駅から徒歩10分ほど、街並みに溶け込む町家造りの「イノダコーヒ本店」。京都で80年以上も愛され続ける老舗です。店内はとても広々。吹き抜けが心地よい本館のホール席、創業当時の面影を残すメモリアル席、大きな窓が人気の旧館テラス席(写真)、緑に癒やされるガーデン席など、趣の異なる4つの空間があります。
「ケテル」のレシピで作るプリンは、オーブンで蒸し焼きするなめらかな食感。プリンパフェもある
イノダコーヒ本店
イノダコーヒホンテン
【今出川】昭和レトロな空間でおしゃれなクリームソーダを「喫茶ゾウ」
40年続いた地元の喫茶店を受け継いでオープン。店頭の食品サンプルもキュート
地下鉄今出川駅から徒歩10分ほど、京都御苑や晴明神社にも近い御所西エリアにある「喫茶ゾウ」。愛知県の味噌店「今井醸造」が手がけるカフェです。店内の家具や照明などは以前ここにあった喫茶店から受け継いだもの。昭和の純喫茶のような雰囲気と、お店のシンボルであるかわいいゾウがモチーフのグッズに心が和みます。
心ときめくカラフルなクリームソーダ。トッピングのクッキーは自家製
喫茶ゾウ
キッサゾウ
【西陣】元銭湯カフェ「さらさ西陣」
織物の町・西陣にたたずむ「さらさ西陣」は、銭湯として親しまれていた築90年超の趣深い建物を生かしたカフェ。壁を彩るカラフルなタイルは「マジョリカタイル」といって、イギリス発祥の装飾タイル。大正時代から昭和初期にかけて日本でも作られるようになり、流行したそう。
11時から15時までのランチメニューは、自家製甘醤油、ネギ塩レモンなど4種のソースから選べる鶏の唐揚げランチ、週替わりランチ、丼物など、どれもボリューム満点。人気は、デミグラス&タルタルのWソースを添えたとんかつに、ふわとろ玉子、トマトスパゲティ、エビフライ2尾をのせた「トルコライス」。店長の川野洋尚さん曰く、「 “子ども心”をくすぐるわんぱくメニューです(笑)。あれも食べたい!これも食べたい!そんな宝箱のようなひと皿をイメージしています」。
「さらさ西陣」の記事はこちらから
さらさ西陣
サラサニシジン
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高柳涼子
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