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2023.07.29
文豪たちに想いをめぐらせて一人時間を楽しむ隠れ家のようなブックカフェ♪銀座「Bar 十誡」
約3000冊にものぼる様々なジャンルの書籍が壁際の書架を埋めつくす「Bar 十誡」。静かで落ち着いた雰囲気のカフェは“秘密の地下図書館”とも呼ばれ、好きな本を手にしながら文豪やその書籍にちなんだドリンクがいただけます。おしゃれな街・銀座で静かで贅沢なひとときを過ごしませんか。
都会の喧騒とは無縁の静かな書籍の深淵
お店のコンセプトは“好事家の書斎”
銀座の一等地でありながら、静かに一人の時間を楽しめるカフェ「Bar 十誡」。壁際の本棚には太宰治や川端康成などの日本を代表する文豪の書籍をはじめミステリーやコアな芸術書、写真集、絵本、泉鏡花の全集などありとあらゆるジャンルの書籍が並びます。アンティークのソファーにゆったりと身をゆだねて好きな本を手に過ごせますよ。
(左上)エントランス(右上)外函(そとばこ)入りの昭和2年初版『伊豆の踊子』の復刻版(左下)手に取って見たくなる本が続々(右下)ゆったりとしたアンティークのソファー
近くには明治時代に創立した泰明小学校があり、銀座の中でも歴史と文化を感じるエリアです。ビルの地階2階にあり、ドアを開けるとアンティークに囲まれた素敵な空間が広がります。
重厚な鏡のオブジェは世界的アーティスト・空山基氏によるデザイン
文豪をイメージしたカクテルを生みだすバーカウンター
ライトの反射でボトルやグラスがきらめくバーカウンター
お昼はカフェ、夕方以降はカクテルをメインで扱うバーとしてこの空間が楽しめます。ほの暗い灯りのともるカウンターには、数多くのお酒のボトルが並びます。
ラベルを眺めるのも楽しいお酒のボトル
文豪をイメージしたカクテルやノンアルコールのモクテルがこのカウンターからたくさん誕生しています。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をイメージしたバタフライピーの青色があざやかなモクテルをはじめ、梶井基次郎の代表作「檸檬」のモクテルは紅茶を炭酸で割りレモンの輪切りをグラスの内側にたっぷりはりつけるなど、オリジナリティーや遊び心もいっぱいです。
紅茶ポットも素敵
季節の自家製ジャムとスコーンを楽しむクリームティー
「季節のクリームティー」(2860円)※90分制
カウンターで毎日焼くスコーンと紅茶でのんびり過ごす「季節のクリームティー」。スコーンはプレーンと旬の素材を使ったスコーンの2種類で、取材の時は薔薇のスコーンでした。自家製のジャムも数種類の中から選び、薔薇といちごやラベンダーとブルーベリーなど季節の美味しさと一緒に味わいます。クロテッドクリームもたっぷりつけて召し上がれ。
“ダージリンの皇帝”とも呼ばれるキャッスルトン茶園の茶葉
紅茶は高級なダージリンの産地として世界的に有名なインドのキャッスルトン茶園の茶葉で、芳醇な香りとなめらかな口当たりがスコーンの美味しさをより一層引き立てます。 さらに氷砂糖をシロップで漬けた自家製キャンディスを入れると、味わいも豊かに。アブサンなど4種類から選びます。
懐かしい夢へといざなう文豪のアフタヌーンティー
平日のカフェタイム限定「文豪のアフタヌーンティー」(5500円)※要予約
季節ごとに入れ替わるアフタヌーンティーは、文豪の作品からインスパイアしたものが登場します。7月~8月はサン=テグジュペリの『星の王子さま』。ビシソワーズとミニサラダ、生ハムとメロン、氷菓子のグラニテといった内容に自家製スコーンも。紅茶は5種類の中から選びます。
「星の王子さま クリームソーダ」(2640円)ノンアルコールも可
旬のメロンとシャンパンがマリアージュする大人のクリームソーダも『星の王子さま』をイメージしたこの夏の限定ドリンク。ふるさとの星に咲く王子さまの赤いバラがアクセントに。 こうした世界中で親しまれている作品のドリンクも季節ごとにラインナップしています。文豪たちの作品にふれて、ゆったりと過ごしてくださいね。
Bar 十誡
バー ジッカイ
https://www.zikkai.com/
チャージ:カフェタイム550円、バータイム1100円 ※90分制(アフタヌーンティーは150分)
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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