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2023.08.01
宿場町の夏を涼やかに。「桑名かき氷街道」の個性豊かなかき氷を食べ歩き
三重県桑名市は、かつて東海道の宿場町として栄えた歴史ある土地。鹿鳴館を設計したイギリス人建築家による洋館「六華苑」や桑名城址に広がる「九華公園」など名所旧跡も多く点在しています。今回は、そんな桑名で毎年夏に人気を集めているイベント「桑名かき氷街道」をご紹介します。今年は過去最多となる22店舗が参加していて、どのかき氷も個性豊か。夏の桑名を散策しながら、気になるお店をいくつか訪ねてみました。
七里の渡しの目の前にある「宿場の茶店ハジメ」
旧東海道の宿場・桑名宿の名残が各所に残る、三重県桑名市。かつては伊勢国への入口として伊勢参りの折や東海道を行き来する人々でぎわった場所です。目の前の伊勢湾から船で行き来する東海道唯一の海路だったことから「七里の渡し」と呼ばれる船着き場の跡が今も残っています。
「宿場の紅茶氷」(1000円)
かき氷は抹茶、ほうじ茶、紅茶の3種類あり、それぞれの味に合わせてトッピングをアレンジしています。抹茶氷にはわらび餅や小豆、抹茶アイスを添えて。さっぱりとした味わいが好みなら紅茶氷をどうぞ。自家製のはちみつレモンやキャラメルナッツが味や食感のアクセントになった楽しい一品ですよ。出来立てふわふわの白玉団子やほかほかのどらやきと一緒に楽しんでみてください。
3種のソースが選べる「あったか白玉と飲み物セット」(900円)
宿場の茶店ハジメ
シュクバノチャミセハジメ
青果店の食べごろフルーツを贅沢に使って。「フルーツカフェ ベリエ」
赤い格子が目印の「フルーツカフェ ベリエ」は日本家屋を改装したフルーツ専門のスイーツショップ&カフェ。地元の老舗青果店「オオスミフルーツ」が、少しの傷や痛みがあるだけで販売できなくなる贈答用の高級フルーツをなんとかできないか…とはじめたお店なのだそう。
「トマトのかき氷」と「アボカドのかき氷」(各850円)
そんなフルーツ専門店のかき氷は、高級フルーツのおいしさを活かした、素材をシンプルに楽しめるものばかりです。「トマトのかき氷」は自家製トマトジャムのかき氷。生クリームと飴をまとわせたトマト飴がちょこんとのっています。完熟したトマトは甘味も酸味も濃厚でフルーツのよう。 「アボカドのかき氷」も食べごろのアボカドを使ったソースがカスタードクリームのようで、くせになる味ですよ。ほかにも夏場は7・8種類のかき氷を販売しています。
フルーツカフェ Belier
フルーツカフェベリエ
かき氷専門店の味を門前で「しろざけや茂三郎」
「抹茶金時クリームミルク」と「完熟パインオレンジ」(各900円)
ユネスコの無形文化遺産にも選ばれている奇祭「石取祭」が毎年8月に行われる「桑名宗社(春日神社)」。そのすぐ門前にお店を構えるのが「しろざけや茂三郎」です。通年かき氷を楽しめるかき氷専門店で、五平餅やお団子なども販売。参詣者はもちろん、かき氷好きにも人気を集めるお店です。 「しろざけや茂三郎」の一番人気は「抹茶金時クリームミルク」。ほっくりと炊いた自家製のあずき餡がたっぷりのっていて、抹茶やアイスとの相性もばっちりです。
しろざけや茂三郎
シロザケヤモサブロウ
桑名の夏旅をかき氷で、美味しく涼やかに
22店舗が参加する「桑名かき氷街道」の期間は7月~9月末まで(※店舗によりかき氷の販売期間は異なります)。参加店でスタンプラリーのシートをもらい、3つまたは6つスタンプを集めて住吉浦休憩施設(住所:三重県桑名市太一丸地先)びの応募箱に投函すればさまざまなグッズが抽選で当たります。キャンペーンの詳細やほか参加店のかき氷は、下記公式サイトでチェックしてみてください。 木曽三川と伊勢湾が合わさる汽水域で蛤の名産地としても知られる桑名。美味しいグルメもいろいろあるので、さまざまな楽しみ方ができますよ。「桑名かき氷街道」のかき氷でひと息入れながら、ぜひ夏の桑名を楽しんでくださいね。
桑名かき氷街道
クワナカキゴオリカイドウ
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田口真由美
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