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2023.08.21
三浦半島・葉山「megmog sweets&cafe」で、心ときめくケーキと自家焙煎コーヒーのマリアージュを楽しむ
神奈川県の三浦半島にある海辺の町・葉山町は、葉山御用邸もある昔からの避暑地として知られています。別荘地としても人気があり、名店が点在するエリアです。そんな葉山にクオリティの高いケーキと自家焙煎コーヒーが味わえる「megmog sweets&cafe」がオープン。それぞれの良さを引き立てるマリアージュを楽しんでみませんか。
夫婦で作り上げるケーキとコーヒーのペアリング

3階建ての建物の1階にあるおしゃれな雰囲気のカフェ
神奈川県葉山町の元町バス停から歩いてすぐの住宅街の一角に建つ「megmog sweets&cafe」は、森戸海岸からも歩いて5分ほどの場所にあります。白とグレーを基調にしたスタイリッシュな雰囲気のカフェは、2022年11月にオープンしました。 入り口のデッキにあるテラス席の椅子はアカプルコチェア。葉山の工房で作ってもらったそう。どこか海辺のリゾートも感じる雰囲気です。

内装はもともとあったもので、極力シンプルにしている。木製の家具もオーダーメイドで雰囲気にあったものに
オーナーは葉山在住の菅野雄大さんとめぐみさん夫妻。雄大さんが焙煎士としてコーヒーを、めぐみさんがパティシエとしてスイーツを担当しています。店内のショーケースには季節を感じる端正なケーキが並んでおり、その横には雄大さんが焙煎したコーヒー豆が。 「パティスリーはありますが、自家焙煎の本格的なコーヒーを飲める店がない。またその逆もある。それぞれ経験を積んだ自分たちだったら、両方のいいところをだせるのでは」と雄大さん。お二人は以前、同じ店で働いていたこともありますが、それぞれがキャリアを積んできました。
見た目の美しさとこだわりが詰まった至福のケーキ

(左)愛情たっぷりにひとつひとつのケーキを語るめぐみさん (右上) 穏やかな雰囲気の菅野雄大さんとめぐみさん (右下)定番のショートケーキやティラミスも季節ごとに色鮮やかな装いに。テイクアウトもできる
めぐみさんは都内のパティスリーに勤めた後、フランスの好きなお店のシェフに自らアプローチをして、1年間、フランスの3都市で修業をしたといいます。ストラスブールのパティスリーでは、M.O.F.に認定された一流シェフの元で、本場フランスの伝統菓子を半年間学びました。その後もレストランやブライダル関連のパティシエをし、さまざまな場所での豊富な経験を生かし、今のお店をオープンしました。 「目で見て楽しめるものをとビジュアルも美しく。食べた時に、素直においしいと思ってもらえるケーキ作りを目指しています」とめぐみさん。小さなケーキのなかに、いろいろな食感を組み合わせ、隠れたところにこだわりを詰め込んでいるそう。

(左)「ショコラロワイヤル」700円 (右)季節のロールケーキ。取材時は「エキゾチックフルーツのロールケーキ」580円
季節のケーキは7種類ほど並びます。定番は「ショコラロワイヤル」。パリッとした食感の薄いチョコレートで覆い、テンパリングしたビターチョコレートを飾り付けていています。中にはミルクチョコレートとスイートチョコレートの2層のエアリーなムースや、ザクザクした食感のアーモンドプラリネ、ガナッシュが。6種類の違う製法のチョコレートが見事なハーモニーを奏でています。食べ進めるとさまざまな食感と、濃厚なチョコレートの繊細な味わいにうっとりしますよ。 ロールケーキは旬のフルーツなどを使う、季節を感じられるケーキに。夏仕様の「エキゾチックフルーツのロールケーキ」は、ふわふわのシフォン生地にマンゴーのピューレが入っていたり、パインはハーブを使ってコンポートにしたりするなどアイデア満載で、南国を感じるさわやかなロールケーキに仕上げています。ショートケーキやティラミスも季節ごとに変わっていく一品です。

季節限定の「国産レモンのタルト」650円。ベレー帽をかぶっているようなメレンゲがかわいい
冬から初夏に登場するのは、メレンゲの形がかわいい「国産レモンのタルト」。タルト生地の中にはヘーゼルナッツのダックワーズや自家製レモンジャムなどを入れ、メレンゲにもレモンの果汁と皮のシロップを入れています。レモンの風味と甘酸っぱさがふわっと口に広がり、そのおいしさに幸せな気分に。夏はブルーベリー、秋はりんごのタルトタタンなどが味わえますよ。
手間を惜しまず手動で淹れるエスプレッソ

(左)レバーを引いて手で圧をかけるエスプレッソの機械 (右上)浅煎りがメインのシングルオリジンのコーヒー豆 (右下)ラテアートも素敵な「カフェラテ」580円
コーヒーを担当しているのは雄大さん。イタリアンで働いていた時にエスプレッソの面白さに気づき、コーヒーの道へ。コーヒーを扱う飲食店で働きながら、講習会に参加するなど独学で学んだそう。現在は焙煎士として、自宅で自家焙煎をしています。 カフェでは常時5種類ぐらいの厳選したシングルオリジンのコーヒー豆が並び、ハンドドリップで淹れたスペシャルティコーヒーが味わえます。店内には手動で淹れる珍しいエスプレッソ用の機械も設置。こちらは手動で圧をかけてコーヒーを搾ることから、導入している店はほとんどないとのこと。「状況を見ながら手で圧力をかけられるので、豆の状態にあわせて考えられる。おいしいエスプレッソが淹れられますよ」と雄大さん。エチオピアの豆で淹れたエスプレッソは、フルーティで華やかな味わいに。カフェラテもありますよ。

気に入ったケーキと合うコーヒーをセレクト。ハンドドリップコーヒーは520円〜
雄大さんは、カフェのお客さんにコーヒーとケーキのおいしい組み合わせを提案しています。「チョコレートにはグアテマラ。グアテマラはチョコっぽい風味がします。チョコに負けない味わいです。パティシエの作るスイーツと、スペシャルティコーヒーの自家焙煎コーヒーのマリアージュを気軽に楽しんでもらえれば」と雄大さん。
丁寧な手仕事を感じる焼き菓子をおみやげに

「自家焙煎コーヒーのクッキー」「ブルードネージュ(ほうじ茶)」「フランボワーズのメッセージサブレ」「フロランタンショコラ」のほか、期間限定の「葉山夏みかんCAKE」
焼き菓子も種類豊富です。コーヒーとのセットでギフト用に購入する地元の方も多いそう。人気なのが、ほうじ茶の粉末を入れて作る「ブルードネージュ」。サクホロの食感がたまらない焼き菓子です。卵は不使用で、きな粉味もあります。自家焙煎したエチオピアのコーヒー豆を使った「自家焙煎コーヒーのクッキー」もここならではの贅沢な焼き菓子。さまざまな食感がそろい、おみやげにも喜ばれますよ。 ケーキは11時ごろから並び始めて、12時ごろにそろうそうです。夏は冷たいドリンクもありますよ。葉山の海辺を散策した後に、おいしいケーキとコーヒーでひと息いれてみてはいかがでしょうか。
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細江まゆみ 撮影:加藤熊三
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