文豪ゆかりの地を巡る東京さんぽ~太宰治が通った洋食レストランから、夏目漱石の小説に登場するお団子屋さんまで~
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文豪ゆかりの地を巡る東京さんぽ~太宰治が通った洋食レストランから、夏目漱石の小説に登場するお団子屋さんまで~

お気に入りの作品をより深く楽しむため、秋は文豪ゆかりの地を巡りませんか?エッセイや小説に登場したお店、文豪たちが祝賀会などの催しを行ったレストラン、名だたる作家が通った喫茶店など、今も訪れることができる都内のスポットをピックアップ。作家の足跡を訪ねてその空間に身を置いたり、愛したひと皿をいただいたりと、伝統と歴史を感じながら東京さんぽを楽しみましょう。

Contents
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    【日暮里】夏目漱石が愛した団子「羽二重団子 本店」

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    【浅草】永井荷風が通ったお蕎麦屋さん「尾張屋」

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    【人形町】向田邦子も贔屓にした洋食店「芳味亭 」

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    【東京駅】文豪作品の舞台に宿泊「東京ステーションホテル」

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    【銀座】大正時代の文豪にも愛された「カフェーパウリスタ」

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【日暮里】夏目漱石が愛した団子「羽二重団子 本店」

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JR日暮里駅から徒歩2分。下町情緒あふれるレトロな雰囲気の日暮里エリアにある芋坂の角に「羽二重団子 本店」はあります。落ち着いた雰囲気の店内でいただきたいのは、「羽二重だんご」。「焼きだんご」と「餡だんご」、煎茶がセットになった創業当時からのメニュー。夏目漱石や正岡子規といった文化人にも愛され、作品にもたびたび登場していることから“文豪も愛した東京名物”として親しまれています。

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ニッコリ笑顔がかわいい最中は、本店限定の商品「漱石もなか」です。夏目漱石の作品「吾輩は猫である」にあやかって猫の形に、「羽二重団子」で使用しているこしあんで一口サイズの団子を包んだ「しづくあん」3粒を、もち米でできたもなかの皮でサンドしたもの。思わず笑顔がこぼれそう。

「羽二重団子 本店」の記事はこちら

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羽二重団子 本店

ハブタエダンゴホンテン

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【浅草】永井荷風が通ったお蕎麦屋さん「尾張屋」

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「尾張屋」は、飲食店やおみやげ店が立ち並ぶ浅草の雷門通り沿いにある老舗のそば店。創業はなんと幕末の1860(万延元・安政7)年です。現在は、5代目がお店を切り盛りしていて、次期6代目も一緒にお店を盛り立てています。人気は鴨肉が入ったつゆに、そばをつけて食べる「鴨せいろ」や、丼からはみ出すほど大きなえび天が2尾のっている「天ぷらそば」。

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毎日のようにほぼ同時刻に来店したという作家の永井荷風。お店側も心得ていて、その時間になると、いつもの席を空けておいたそうです。毎日食べ続けたというエピソードが残されているメニューが「かしわ南ばん」。あっさりとしたささみと、かつおだしで1時間以上かけて作る上品なつゆが絶妙です。
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【人形町】向田邦子も贔屓にした洋食店「芳味亭 」

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人形町駅からほど近い閑静な通りにある一軒家の「芳味亭」。創業は1933(昭和8)年。当時は、お店の周辺はにぎやかな花街。芸者さんを連れた男性や歌舞伎役者が、座敷で洋食を食べられる“粋”なお店としてよく訪れたと言います。

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創業当時から変わらぬ味で人気を誇る看板メニューが「洋食弁当」。デミグラスソースで煮込んだビーフスチュー、香辛料とハーブが効いたハンバーグ、濃厚なホワイトクリームが絶妙なカニクリームコロッケなど、芳味亭の名物がすべて味わえます。作家の向田邦子が愛したことでも知られ、エッセイ『女の人差し指』からはこの店の様子を窺うことができます。

芳味亭 人形町本店

ホウミテイニンギョウチョウホンテン

clock-icon11:00~15:00、17:00~21:00(L.O.)
pin-icon12月31日、1月1日、ほか不定休あり(公式サイトで告知)
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【東京駅】文豪作品の舞台に宿泊「東京ステーションホテル」

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ドームサイドの客室

東京駅丸の内南改札からわずか30歩というロケーションにありながら、二重窓で防音されているため、ここは静けさと優雅な雰囲気に包まれた別世界。国の重要文化財に指定されている東京駅丸の内駅舎の中にあるホテルのため、館内には建築物としての見どころが点在しています。 間近でディテールまで眺められる丸の内駅舎のドームやかつて駅舎の屋根裏だった場所を活用したホテル中央部最上階にあるゲストラウンジ・アトリウムなど、宿泊者だけが見ることができるスポットを鑑賞して回りましょう。

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アーカイブバルコニーからは創建時の意匠に復原されたドームが鑑賞できる

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客室エリアの長い廊下

客室エリアの長い廊下は、全長335mにおよぶ東京駅丸の内駅舎の中にあるホテルならではの光景。廊下の壁には東京駅にまつわるアートワークをディスプレイ。かつて作家の松本清張が滞在した部屋のそばの壁には、このホテルでトリックを着想したといわれる小説『点と線』の連載ページと時刻表(ともに複製)が展示されています。

ほかにも江戸川乱歩や川端康成の小説の舞台になったりと、数々のエピソードが残る東京ステーションホテル。長い歴史に思いを馳せながら、特別なひと時が過ごせます。

「東京ステーションホテル」の記事はこちら

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東京ステーションホテル

トウキョウステーションホテル

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