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2024.04.10
めくるめく水玉の世界。神楽坂「草間彌生美術館」でアートな休日を♪
江戸の面影が残る神楽坂は、カフェやお店めぐりも楽しいお散歩におすすめの街です。アート・カルチャースポットも多く、文化的な雰囲気も魅力。「草間彌生美術館」は、神楽坂からも徒歩で行ける美術館です。前衛芸術家、草間彌生のアトリエのような空間で、その独創的なアートを体感することができます。現代美術を楽しむ時間は、心を自由にしてくれますよ。
前衛芸術家、草間彌生の世界を体感できる美術館
絵画やインスタレーションなど多様な作品を鑑賞
一緒に写真も撮りたい立体作品「真夜中に咲く花」
資料スペースで草間彌生の豊かな世界観に触れる
美術館オリジナルのお土産が人気
前衛芸術家、草間彌生の世界を体感できる美術館
待機場所はないため、予約した入場時間以降に入場を。網目模様の入り口の前で撮影する人の姿も
「草間彌生美術館」は、東京メトロ神楽坂駅から徒歩10分ほどの場所にあります。東京メトロ早稲田駅、都営地下鉄牛込柳町駅からも徒歩6~7分でアクセスできます。 2017年にオープンした美術館では、前衛芸術家・草間彌生の作品を展示しています。チケットの販売は窓口販売はなく、公式ウェブサイトのみです。90分ごとの完全予約制のため、事前に予定を立てておでかけしましょう。 1929年に長野県松本市に生まれた草間彌生は、多様な作品と独自の芸術哲学が世界的に認められ、90歳を越えた現在も意欲的に作品を発表し続けています。特に子供の頃の体験から生まれた網目模様や水玉をモチーフにした作品で知られています。
現代的な美しさの5階建てのビル。Photo by Kawasumi-Kobayashi Kenji Photograph Offic
絵画やインスタレーションなど多様な作品を鑑賞
1階エントランスにも展示が。(手前)「塔」1998年、(奥)「魂を燃やす閃光(A.B.Q)》1988年
草間彌生の作品を鑑賞できる場所は国内にもいくつかありますが、この美術館の魅力は最新の作品に触れられることです。中には、世界初公開の作品も。まるでアトリエに招かれたような気分で、作家の「いま」を感じられるでしょう。 常設展はなく、年に2回企画展を行っています。絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど、その作品世界はヴァリエーション豊か。国内外で人気のため、国際色豊かな人々が美術館に集います。
2階、3階のギャラリーは撮影禁止。「幻の色」会期中の作品の多くは世界初公開© YAYOI KUSAMA
絵画作品「帽子に夏来たる」1979年©YAYOI KUSAMA
「幻の色」会期中のインスタレーション。自分が水玉模様の世界に同化するような不思議な感覚を体感できる。「I'm Here, but Nothing」2000/2022年
一緒に写真も撮りたい立体作品「真夜中に咲く花」
「真夜中に咲く花」2010年。作品に触れないように写真撮影することが可能
5階は資料を閲覧できるスペースと、屋上になっています。屋上にはインパクト大の大型立体作品「真夜中に咲く花」が、空に向けて咲き誇ります。屋上からは街を見渡すことができ、開放的な空間です。眺めを楽しむ人々の姿も。
資料スペースで草間彌生の豊かな世界観に触れる
作家の歴史や作品を知ることができる資料を閲覧できる
資料スペースでは作品集や図録をはじめ、草間彌生のことを深く知ることができる書籍が置かれています。自身の書いた小説や、挿絵を担当した「不思議の国のアリス」、インタビュー記事の掲載された雑誌などを自由に読むことができます。
壁には草間彌生の歴史が紹介されている
美術館の歴代の図録も揃っている
美術館オリジナルのお土産が人気
(左)「プティシガール」10本入1300円、(右)「プティゴーフル」2枚入3袋1000円
1階には、小さなショップも併設。草間彌生美術館オリジナルのグッズも揃います。特に人気なのは、おしゃれな缶入りのゴーフル、シガールのお菓子。ステッカーや、ハンカチ、スカーフも作家の世界観を日常で楽しむことができるオリジナル品です。これらのオリジナル商品は通年扱っているので、企画展開催中なら購入することが可能です(値段は2024年3月時)。ショップだけの利用はできないので、ご注意を。
コンパクトにまとめられたショップ。図録は各2200円(特別展のみ2500円)
オリジナルのステッカーは2種類あり。各800円
まるで作家のアトリエを訪れるように、草間彌生の世界を満喫できる美術館です。徒歩3分の場所にある「新宿区立漱石山房記念館」や、神楽坂の個性的書店「かもめブックス」もあわせて、アートとカルチャーに親しむ1日を過ごすのもおすすめです。神楽坂の散歩とあわせて、アートなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。 *取材時の企画展「幻の色」は2023年11月9日(木)~ 2024年3月24日(日)まで。
草間彌生美術館 予約ページ
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文:金村朝実(Any place) 写真:依田佳子
Writer
Any place 金村 朝実
元旅行ガイド編集者。アート、文学、高級リゾートが得意。世界一周トラベラーにして無類の羊好き。
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