
31
2023.11.01
ぜんぶ野菜♪北鎌倉「ちらしや」で野菜のコクと食感を楽しむ話題のヴィーガンランチ
新鮮な野菜に丁寧な手仕事をほどこしたお寿司のネタがユニークな「ちらしや」。一見するとマグロやイクラなど一般的なお寿司のように見えるネタを野菜で仕立てます。寿司職人として25年間活躍してきた店主のアイデアが詰まったヘルシーなお寿司を、北鎌倉で味わってはいかがでしょうか。
日本の伝統的な装飾に北欧テイストをちりばめて
深い青色の壁が日本と北欧のデザインを品よくまとめる
北鎌倉の名刹・東慶寺のそばにたたずむ「ちらしや」は、菜と旨を組みあわたオリジナルの漢字の看板がユニークな野菜寿司の専門店。店主で寿司職人の坂本明子さんがつい集めてしまうという風情のある張り子の置物やお面、日本手ぬぐいの額などのディスプレイに日本の情緒が漂います。その一方でランプシェードやネコのモチーフのイスの座面などからは北欧風のテイストも感じられ、日本らしさと相まったおしゃれな空間です。

(左上)大きな犬の張り子(右上)カウンターには鳥獣戯画がモチーフの衝立も(左下)坂本さん自ら座面を張り替えた北欧デザインのイス(右下)お店の正面
入り口では大きな犬の張り子が出迎えます。坂本さんはもともと鎌倉駅前で20年間ちらしずしのお店を経営していて、その時に守り神的なシンボルとして置いていたものです。何事もなく20年間お店を続けることのできたゲンを担いで、このお店にも置いているのだとか。丸々とした犬のかわいい表情に思わず笑みがこぼれます。
職人の端正な手仕事から生まれる彩り豊かなお寿司
手前中央はイクラ風のタピオカトマト
まるで鮮度のいいお刺身をネタにしたかのような野菜寿司は、25年間にわたって寿司職人として活躍してきた坂本さんの確かな腕前と素材へのこだわりから生まれました。漬けパプリカの漬けマグロ風やアナゴのように仕立てた山芋と豆腐の蒲焼、かぼちゃと豆腐のオーブン焼きは玉子焼き風にと、徹底したヴィーガン素材のお寿司。定番5種と季節の握り2種の7貫からオーダーできます。
艶のあるイカ明太子風のコンニャクとアマランサス
酢飯は白米に藤沢産の黒米を玄米のまま炊き込んだご飯に甘酢を混ぜ合わせていて、きれいな紫色をしています。こうすることで野菜の味にコクが出て、バランスのいい野菜寿司になるのだそう。
パリパリとした最中の食感も楽しいヴィーガンのお昼ごはん
野菜にぎり6貫・前菜6種類・お椀・デザート「星コース」(2500円)予約制
ゆっくり食事するなら、前菜とデザートをセットにしたコースを予約するのがおすすめです。がんもどきをカラフルに仕立てた定番のひろうすをはじめとした6種類の前菜も、地元神奈川県の素材を中心に使った手づくり。カゴ上段の最中は人参サラダをはさんで甘味のように味わって。
パリッとした食感の最中
ガラスの器のデザートは豆乳プリン。梨のコンポートやブドウといった季節のフルーツが彩り、最後は温かいほうじ茶でしめくくります。野菜の美味しさを存分に堪能できますよ。
季節のフルーツをトッピングした豆乳プリン
賑やかなお寿司を華やかな梅の形をしたお盆で
お椀・小鉢(取材時は紫芋のマッシュポテト)付「ばらちらし」(1800円)
野菜を使ったお寿司は、木桶に入れたちらし寿司のスタイルでも。黒米入りの酢飯に野菜の寿司ネタを色とりどりに盛り付けとても華やかで、トマトと青のりといった意外な組み合わせのお味噌汁もほっとする味わいです。北鎌倉で野菜いっぱいのお寿司を楽しんでくださいね。
ちらしや
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
高橋茉弓
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
の人気記事
















































