徳川家の祖・松平氏の霊廟が見守る、花と緑の里

愛知県岡崎市の市街地から車で20分ほどの場所にある「奥殿陣屋」は、徳川家に仕え、この地に奥殿藩を築いた松平家の陣屋跡に広がる公園。日本庭園や移築、復元された日本家屋が山の自然と一体となり、美しい景色を作りだしています。

季節の花々でいっぱいになる、お花畑をのんびり散策

奥殿陣屋は花の名所としても知られていて、つつじやあじさい、バラ、コスモスなど季節の花が楽しめます。初夏ならば105種類約1000株ものバラが咲き乱れるバラ園へ。6月上旬ごろまでが見ごろですが、その後も秋にまた大輪の花を咲かせてくれます。

日本庭園を眺めながら季節感溢れるお食事を

お食事は日本庭園を見下ろすように佇む「金鳳亭」へ。庭をめでられるように作られた日本家屋となっていて、窓が大きく、縁側にも出られるようになっています。欄干越しに見えるのは日本庭園と山の緑が一体となった立体感のある風景。山麓の庭園ならではの景色が広がっています。

「筍ご飯」（1300円）

大きな梅の甘露煮がのった「くずきり」（お食事とセットで300円、単品450円）

江戸時代の建物を移築した茶処で甘味や抹茶を

「金鳳亭」の隣には書院と呼ばれる茶処があり、広縁やお座敷でお抹茶や甘味が楽しめます。こちらも縁側からは日本庭園を望むことができ、くつろぎのひと時を過ごすことができますよ。

「陣屋の抹茶パフェ」（950円）

ほかにも奥殿の歴史を伝える資料館や松平家代々の廟所、神社などが山麓の自然あふれる土地に点在している「奥殿陣屋」。休日には骨董市やてづくり市なども開かれています。日本庭園や花畑を眺めながら鳥のさえずりや風の音に心癒される。そんな時間を過ごしてみてくださいね。