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2024.12.23
味噌カツやおでん、プリンや焼き菓子も。愛知の郷土料理に欠かせない豆味噌の楽しみ方を発信「suzumiso別邸」
愛知県には昔から豆味噌の文化が根付いていて、味噌汁はもちろん、味噌煮込みうどんや土手煮など豆味噌を使った郷土料理が親しまれています。今回紹介するお店は、そんな豆味噌を長年作り続けてきた味噌蔵がプロデュースした、味噌尽くしのカフェ&レストラン。地元の食材をたっぷり使った、体に優しい食事を楽しむことができますよ。
三河湾が目の前に広がる西尾市で愛される「すずみそ」
愛知県西尾市は三河湾に面した、自然豊かな風光明媚な土地で、抹茶の産地としても知られています。この地で70年以上前から味噌蔵を営む「すずみそ醸造所」は、今も木樽で1年以上熟成させた天然醸造の味噌を手作りしている醸造所。豆味噌やたまり醤油などが、地域の料理に欠かせない調味料として親しまれています。
巨大な味噌樽がお店の看板代わりに
オリジナルの味噌を使ったメニューでおもてなし
店内はカフェ風の明るい雰囲気で、かつて使われていた味噌樽を什器にリメイクしていたりと味噌蔵ならではのインテリアも。メニューを見ると、おにぎりや定食、デザートまでさまざまな料理があります。豆味噌は色は濃いですが、味わいはすっきりとしていて深みのある味が特徴。さまざまな食材と組み合わせることができることをメニューを見るだけで知ることができます。
「すずみそセット おにぎり」(1280円※肉味噌卵黄は+100円)
「味噌カツ定食」(1590円)
さらに豆味噌は、米味噌や麦味噌と比べると煮込んでも風味が損なわれないしっかりとした味わいが特徴なので、煮込み料理や炒め物にすると、とっても美味しく仕上がります。特に脂ののった魚や豚肉との相性は抜群。味噌カツや鯖の味噌煮はお店の定番メニューとなっています。 地元の美味しい食材を使うことも大切にしていて、味噌カツには銘柄豚「吉良里クイーンポーク」を使用。定食についている小鉢や味噌汁にも地元の野菜がたっぷり使われています。
「みそおでん定食」(おにぎりセット1800円)※冬季限定メニュー
スイーツも味噌のコクや塩気で味わい深い一品に
「みそ粒パウンド&みそショコラ」と「西尾抹茶」(定食+550円)
味噌をアクセントにしたデザートもあり、その美味しさに驚かされるのが、味噌とチョコレートのコクがマッチした「テリーヌショコラ」。「みそ粒パウンドケーキ」も、豆味噌の粒が入っていて、その塩気と旨味が甘い生地の美味しさを引き立てます。
「味噌プリン」(650円)
味噌をもっと楽しく、自由に楽しめる場所に
料理のほとんどは「すずみそ醸造所」の女将さんとその娘の石原さん親子がレシピを考案していますが、お菓子などは料理研究家のアイデアを取り入れるなど、新しいメニューも創作しています。冬は温かいおでんや土手煮など、季節ごとにさまざまなメニューが登場するなど、普段慣れ親しんでいる味噌のさまざまな楽しみ方が発見できるということで地元の人にも人気を集めているそうです。
suzumiso別邸
スズミソベッテイ
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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