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2025.09.22
北鎌倉の天空カフェ♪ 円覚寺の絶景テラスで心うるおうひととき「弁天茶屋 航」
都心から少し足をのばせば豊かな自然と歴史が息づく街、北鎌倉。JR北鎌倉駅の目の前の臨済宗大本山・円覚寺は、訪れる人の心を静かに癒してくれる古刹です。その広大な境内、国宝の鐘楼が立つ高台の絶景を見渡す「弁天茶屋 航」は、吹き抜ける風が心地よい開放的な茶屋で、鎌倉の街並みや山々の緑、晴れた日には遠くに富士山も望みます。フレンチの技法を凝らした本格的な料理や自家製スイーツが楽しみながら北鎌倉の自然にも触れる贅沢な時間を過ごしてはいかがでしょうか。
古刹の境内で鎌倉の人気フレンチが手がける茶屋

古刹の落ち着いた雰囲気に溶け込むかのようにのれんがかかる
JR北鎌倉駅の改札を出てすぐ目の前にある「円覚寺」は、鎌倉五山の第二位に数えられる由緒あるお寺で、広大な境内はいつも穏やかで清らかな空気に満ちています。春には桜や新緑、初夏にはあじさい、秋には燃えるような紅葉と、一年を通して美しい自然の表情に出会えるのも魅力で、時々リスが愛くるしい姿を見せてくれます。

円覚寺総門へ続く石段
そんな円覚寺の境内に暖簾を掲げる「弁天茶屋 航」。予約の取れない人気フレンチとして知られる「北鎌倉 航」や「ブラッスリー航」の姉妹店で、フレンチのシェフが“お茶屋さん”を手がけるという意外性が訪れる人の期待感を高めています。古都の自然に抱かれながら、フレンチの流れを汲んだ繊細で本格的なお料理やスイーツが楽しめる、新しいかたちの憩いの場です。
石段の先にごほうびが待つ天空のテラス

開放感のある茶屋
「弁天茶屋 航」があるのは、円覚寺の境内でもひときわ高い場所。国宝に指定されている鐘楼「洪鐘(おおがね)」や弁天堂のすぐ隣です。お店にたどり着くには、緑の木々に囲まれた風情ある石段をのぼっていきます。少し勾配がきついものの、一歩一歩のぼりきった先には、視界がぱっと開ける格別の爽快感が待っていますよ。まずは弁天堂にお参りしてからお店へ向かいましょう。

洪鐘へは鳥居をくぐり石段を登って
開放感あふれるテラス席は、もともとあった施設にオーナーシェフの橋本さんはじめスタッフで少しずつ手を加えて、整えたのだそう。温かみのある空間からは北鎌倉の山々を見渡すパノラマビューを楽しめます。

国宝の鐘楼「洪鐘」
このお店へ続く道はこの石段だけ。毎朝、その日に使う新鮮な食材をスタッフの方がこの石段を上って運びます。
新鮮な鎌倉野菜たっぷりのごちそうカレー

「洪鐘弁天特製カレー」(1600円)
お茶屋さんでありながら、お料理はフレンチの技法が光る本格派。なかでも評判なのが航北鎌倉特製の「洪鐘弁天特製カレー」です。 カレーのベースとなるのは、香味野菜と牛タンを4日間かけてじっくり煮込んだフレンチの命ともいえる“フォンドボー”。手間ひまかけて作られたルーは、スパイスが香りながらも驚くほどまろやかで、深いコクと優しい味わいが口いっぱいに広がります。

ほんのりと色づいたごはんとのコントラストも素敵
お皿をカラフルに彩るのは、その時期に一番おいしい旬の鎌倉野菜たち。約10種類もの野菜がたっぷりのっていて、食感も楽しめるうえ、ごはんは赤ワインで炊いたバターライス。カレーの味わいをさらに奥深くしてくれる名脇役に。
散策のひと休みに心なごむ自家製スイーツ&ドリンク

「抹茶ラテ」(700円)「黒糖プリン」(600円)
食事はもちろん、お寺めぐりの合間のティータイムにもぜひ立ち寄りたいお茶屋さんです。スイーツにもシェフのこだわりが詰まっていて、「黒糖プリン」は「アルジャーノ 航」による本格的なオリジナルスイーツ。軽い口当たりの生クリームをたっぷりつけて召し上がれ。

あんこと磯部の「串団子2本」(600円)「緑茶」(500円)
笹の葉にのせて提供される「お団子」も、もっちりとした食感と上品な甘さの小倉あんが、ほっと心を和ませてくれます。円覚寺の寺紋「三つ鱗」をあしらった「抹茶ラテ」や緑茶の甘みを感じる「日本茶」などとの相性も抜群です。鳥のさえずりや風の音をBGMに、ほっとひと息ついてくださいね。
弁天茶屋 航
ベンテンチャヤ コウ
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文:高橋茉弓、写真:新井智子
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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