
1132
2016.07.10
17蔵元の代表銘柄を飲み比べ♪100種の日本酒がそろう、京都・伏見の新名所「伏水酒蔵小路」
※こちらの記事は2016年7月10日に公開されたものです 豊かな水に恵まれ日本酒の産地として名高い京都・伏見に、地元17蔵元の日本酒を取り揃える「伏水酒蔵小路」がオープンしました。大通りから一本入った小路を思わせる空間には、日本酒を提供するカウンターの他、和食店やラーメン店など、お酒と一緒に楽しみたい料理が揃う7つの店が軒を連ねています。

カウンターで気軽に17蔵元の日本酒を飲み比べ

京阪本線・伏見桃山駅から商店街を西へ。大手筋商店街を抜けると南に続く納屋町商店街があり、少し進むと左側に「伏水酒蔵小路」があります。 1本東側の通りにも入口があり、こちらは店頭に並ぶ酒樽が目印です。

通りをまたぐ大きな建物は、一軒町家風の外観ですが、中に入ると屋台風の店が軒を連ねる小路のような空間になっています。 そんな中、まず目が行くのは壁際にずらりと並ぶ酒瓶とその前に続く「酒蔵カウンター」。 23mもあるというカウンターでは、伏見酒造組合の17の蔵元で造られる日本酒を楽しむことができ、時期により変わってきますが、常時約100種もの銘柄が揃うそうです。

日本酒初心者におすすめの利き酒セットも

17蔵元の日本酒と和らぎ水がセットになった「十七蔵の利き酒セット 粋酔」(1700円)
酒蔵カウンターでは、日本酒を1杯約70mlの小グラスから注文できますが、全ての蔵の銘柄を味わってみたい、という方には、「十七蔵の利き酒セット 粋酔」がおすすめ。 単品の注文だと小グラスで1杯300円位から、銘柄によっては1000円代のものもあるところ、このセットだと1杯100円分の値段でいただくことができます。 銘柄を選ぶことはできませんが、17つの蔵からそれぞれ代表的な銘柄がセレクトされているので、まず各蔵元のお酒を味わってみたいという人はぜひ注文してみてくださいね。 3種の銘柄が味わえる「三種利き酒セット」もあり、こちらは辛口の銘柄を揃えた「男酒」(750円)や芳醇な味わいの3種を揃えた「女酒」(890円)などから選ぶことができますよ。

本格和食からラーメンまで揃う「うまいもん専門店」

お料理 きつや 橘家「おばんざい盛合わせ」(850円)、「ぐじのお椀 薄氷煮」(900円)和出汁のジュレでいただく「鱧おとし」(1200円)、
おいしいお酒には、おいしい料理が欠かせません。訪れた際には「うまいもん専門店」と銘打った各店舗もぜひめぐりたいところです。 日本酒といえば、やはり和食。東側の入り口から入ってすぐにある「お料理 きつや 橘家」では、気軽に立ち寄ることのできる屋台風の店構えながら、割烹のカウンター席のように本格和食を味わえます。 夏なら鱧や甘鯛など、産地直送の旬素材によるおすすめメニューをはじめ、京料理の修業を積んだ料理長による一品はどれも魅力的。 伏見の水を使い丁寧にひいた出汁で仕上げる繊細な味わいを、同じ伏見の水で造られた日本酒と味わってみてください。 コースも3500円~と手頃な価格で用意するのでしっかりと楽しみたい人はぜひ予約を。 料理はもちろん、気さくな料理人やスタッフとのお喋りもこちらでの楽しみの一つです。

らーめん 門扇 伏水酒蔵店「鶏らーめん」(750円)、「酒粕らーめん」(850円)
〆の一品が欲しくなったときは「らーめん 門扇 伏水酒蔵店」へ。 鶏がらと野菜の旨味が凝縮されたスープは、コクがありながらも濃厚すぎずあっさりとした味わい。お酒や料理を楽しんだ後にぴったりの一品で、鶏がらのコラーゲンがたっぷり入っているのも嬉しいところです。 定番の「鶏らーめん」はもちろん、松本酒造「桃の滴」の酒粕を使う「酒粕らーめん」も注目のメニュー。 日本酒自体も少し加えるスープは、口へ運ぶと「桃の滴」の芳醇な香りが広がり、コク深い鶏がらスープとの相性は絶妙です。 各蔵元のイベントが行われる際には、その蔵元の銘柄を使う酒粕らーめんも登場するそうですよ。 ラーメンだけでなく、焼餃子などおつまみにぴったりな一品料理もそろっています。

出前もできる個性豊かな7店舗

「お料理 きつや 橘家」、「らーめん 門扇 伏水酒蔵店」の他、厳選した地鶏や国産牛の炭火焼が味わえる「伏水89丁目食堂」、本場出身の店主が手掛ける博多の名物料理が揃う「伏水 焼鉄」、あっさりとした出汁が決め手の肉吸い専門店「肉吸い・もつ鍋 むかし屋」、パスタや生ハムの3種盛といった多彩なアラカルトに、グラスワインも置く「BAR BANA」など、全部で7店舗が営業しており、同じ空間で全く違うジャンルの店へ気軽にはしごすることができます。 各店のラインナップから数品を他の店でも注文できる出前のシステムもあるので、酒蔵カウンターなど1所に腰を据えて、各専門店が手掛ける本格的な一品を味わうという楽しみ方もできますよ。 イベントスペースもあり、月1~2回程で各蔵元によるイベントを開催したり、団体での予約を受け付けたりと、さまざまなかたちで活用していくそうです。 種類豊富な日本酒が揃うのはもちろん、お酒と一緒に各店自慢の一品が楽しめる「伏水酒蔵小路」。伏見周辺の酒蔵めぐりと合わせて、ぜひ訪れてみてくださいね。

伏水酒蔵小路
フシミサカグラコウジ
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
岩永 茜 写真:マツダナオキ
ごはん
の人気記事
の人気記事