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2014.01.06
新年の商売繁盛を願う、恵美須神社「えべっさん」の賑わい
新春の風物詩として大賑わいの「えべっさん」。ゑびす神を祀る恵美須神社において1月8日から12日にかけて盛大に行われ、福笹に縁起物を付けて一年の商売繁盛を願います。
ゑびす神は、豊漁の神から商売繁盛の神へ

正月が明けて間もない1月8日から12日にかけて、京阪・祇園四条駅から八坂神社に向かって東へ歩くとすぐに「十日ゑびす」と書かれた大きな看板があり、多くの人びとが縄手通を南へ歩いて商売繁盛を願う伝統行事「えべっさん」が行われている恵美須神社へと向かいます。 恵美須神社には七福神の一神でもある「ゑびす神」が祀られており、古くは豊漁の神として漁民の信仰を集め、商工業の発展とともに商売繁盛の神として崇められるようになりました。そのため、ゑびす神は右手に釣り竿を、左手に鯛を抱えた姿をしており、また神前に魚を奉納するのも豊漁の神の名残といえます。
商売繁盛、笹持って来い!

恵美須神社では、毎年1月10日を中心として1月8日から12日にかけて「十日ゑびす」(通称・えべっさん)が行われ、“商売繁盛、笹持って来い!”のゑびす囃子が境内に響き渡る中、今年一年の商売繁盛を願う多くの参拝者で境内は賑わいます。 参道にはズラリと露店が軒を並べ、例年9日「宵ゑびす」と10日「十日ゑびす」は夜通し開門されて深夜まで参拝者が途切れることはありません。参拝者は参道から鳥居をくぐって境内へと進み、大賑わいの本殿前にて商売繁盛を祈願します。神前には多くの品々が奉納され、とくに中央には大きな鮪が奉納されています。
福笹に縁起物を掛けて、商売繁盛の願いを掛けましょう

本殿の参拝を終えると、いよいよ福笹の授与へ。古来、笹は松竹梅の竹の葉で縁起が良く、“節目正しく真っ直ぐ”や“葉が常に青々と繁る”ことから家運隆昌や商売繁盛に通じるご利益があるとされています。神楽殿で笹をいただいて、その笹に福俵・宝船・熊手や、御札・御守り・小判などの縁起物を付けて持ち帰り、福笹として家やお店に飾って一年の商売繁盛を願います。
最後は板戸を叩いて念押しを忘れずに

さて、一説に「ゑびす神」は長寿で少し耳が遠いといわれているため、本殿を参拝して福笹を授与いただいた後、最後に社殿横の板を“ドンドン”と叩いて“よろしくお願いしますね”と念押しのように願いをかけて帰ります。 板戸を叩き忘れると、商売繁盛の願いが「ゑびす神」に聞こえていないかもしれませんので、決してお忘れなく♪ ≪えべっさん日程 1/8~1/12≫ 8日 招福祭 9:00~23:00 9日 宵ゑびす祭 9:00~夜通し開門 10日 十日ゑびす大祭 夜通し開門 11日 残り福祭 ~24:00 12日 撤福祭 9:00~22:00

恵美須神社
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