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2014.06.06
若葉萌える「嵐山」、絶景を望む天空の寺院「大悲閣千光寺」へ
※こちらの記事は、2014年6月6日に公開されたものです。 豊かな自然や歴史のある社寺、京都らしい食べ物やおみやげが揃う嵐山は京都屈指の人気の観光地。今回はまだまだ知られていない絶景を望む知る人ぞ知る寺院をご紹介します。
観光客で賑わう渡月橋から保津川沿いを歩きます

保津川下りの船も行き交います
嵐山は平安時代から天皇や貴族がこよなく愛した景勝地。平安人たちは川で舟遊びを楽しんだり、山に入って狩りをしたり、移りゆく景色を和歌に詠んだり・・・優雅な時間を過ごしたそうです。そんないにしえの人びとに思いを馳せながら、渡月橋の南詰から山沿いの細い道を保津川に沿って上流へと歩きましょう。近くでさえずる鳥の声、さわさわと吹き渡っていく風、ふと川に目をやれば保津川下りの船がゆったり下流へ進んでいきます。
目指す寺院は山の中腹に位置しています

絶景を目指して頑張って!
江戸前期の俳人・松尾芭蕉が「花の山 二町のぼれば 大悲閣」と詠んだという道を歩くこと約1㎞、坂道や石段を上がった先に待つのが、天空の寺院・大悲閣千光寺(だいひかくせんこうじ)です。

寺院への境内に入ります

参道に用意されている杖。お心使いがうれしいです。
まさに絶景、遠く東山連峰まで見渡せます

景色を堪能するために望遠鏡も置いてあります
渡月橋からは歩くこと約25分。ついに「大悲閣千光寺」に到着しました。こちらは江戸時代初期、京の豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)が、大堰川(保津川)を開削する工事で亡くなった人びとの菩提を弔うために建立した寺院です。“大悲閣”とは“観音様を祀るお堂”という意味で、本堂には千手観音菩薩が安置されています。 観音様にお参りしたあとは、保津川の切り立った岩の上に設けられたお堂へ。望む景色はまさに絶景、緑の木々のなかに溶け込んだようです。たくさん歩いたご褒美に、はるか高みから眺める京都の景色をたっぷりと堪能しましょう。風を感じながら思いっきり深呼吸すれば気分爽快。“頑張って歩いてよかった”と思うこと間違いなしです。 千光寺への道は整備はされていますがアップダウンもあるので、履きなれた歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

緑の木々の向こうには比叡山も望めます

“ゴォォーン”という鐘の音が山に響いていきます

大悲閣 千光寺
ダイヒカク センコウジ
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田中昭美
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