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2014.10.14
京都っ子から海外からの旅行者まで魅了する、ハイカラお菓子 「ロンドンヤ」
京都・新京極の顔といえば、このロンドンヤ。カステラの甘くて香ばしい匂いと、店頭から眺められる機械での制作工程が人々を魅了しています。
戦後から続く新京極の代表銘菓です

店頭に置かれたロンドン焼きを作る機械が目印です
阪急河原町駅から四条通を西に向かうと、新京極通が見えてきます。通りに入ってほんの少し中に進むと、甘い香りとともにカッチャンカッチャンという軽快な音が……。音につられて辺りを見渡すと、ガラス越しに小さなお菓子を作る機械の姿が目に入ります。そのお店こそ、戦後から続く新京極の顔「ロンドンヤ」です。
名物「ロンドン焼」の決め手は白こしあん

ふんわりカステラのなかには、きめ細やかな白こしあんが。
名物「ロンドン焼」(1個54円〜)は卵とハチミツをたっぷり使った、甘くて柔らかいカステラ生地が特徴。そしてなんといっても、中に入っている、北海道産の手芒豆をたっぷりと使った白こしあんがかもし出す、あっさりとした甘みがカステラ生地と抜群にマッチし、至福のおいしさを演出しています。 「ロンドン焼」誕生は、戦後の京都。「ハイカラなお菓子をつくりたい」と考えた創業者が、当時流行の先端にあったカステラ生地を使ったことに始まります。お店とお菓子の名前にもハイカラさを出すため“ロンドン”とつけたそう。以来、ハイカラな「ロンドン焼」は京都に住む人々や訪れた人を魅了していきました。 おみやげとして購入する人がほとんどですが、1個からでも販売しているので、ちょっとしたおやつに購入する人も多いとか。リピーターも多く、親・子・孫の3世代に渡って親しんできたというお客さんもいるほど。まさに、歴史をもつお店ならではのエピソードですね。 できたてがおいしい「ロンドン焼」。冷めてしまった場合は、一工夫して食べるのもおすすめです。フライパンで軽く焼く、蒸し器で蒸す、電子レンジで温めるなどのテクがありますが、店員さん一押しの方法が「油で揚げる」ことなんだとか。サクサクな食感がプラスされ、また違ったおいしさが味わえますよ。
リズミカルな音とともにロンドン焼きが作られていきます

子どもから大人まで、思わず見入ってしまう人多数
ロンドンヤといえば、店頭の機械が名物。カッチャンカッチャンという軽快な音とともに、日に2000個、多い日は7000個ほど焼き上げるそう。金型に流された生地が焼き上がり、“ロンドンヤ”の文字が刻印されていきます。こうして自動で「ロンドン焼」がつくられる様子は、いつまで見ていても飽きません。 つぎつぎと出来上がる「ロンドン焼」に見とれるうち、周囲はふんわりと甘い香りに包まれ、いつの間にか食べたい気持ちで一杯に……そうなったらもう我慢できません。そのときはぜひ、思う存分「ロンドン焼」を楽しんでください。 全国への発送もできるほか、日持ちのするタイプもありますので、旅のおみやげにもいいですね。

ロンドンヤ
http://www.shinkyogoku.or.jp/store_info/londonya.html
新京極商店街振興組合公式WEBSITE
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松田寛志 / 写真:平山靖子
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