もうすぐ紅葉の見頃！「竜神大吊橋」で絶景を見下ろす空中散歩

V字型の美しい渓谷、竜神峡にかかる「竜神大吊橋（りゅうじんおおつりばし）」は、長さ375m、高さ100mを誇る人気の観光スポットです。四季折々に姿を変える高さ日本一のバンジージャンプには、絶景とスリルを求め、一年を通じて全国から観光客が訪れます。

渓谷から見上げる紅葉と橋との組み合わせも美しい

なかでも、周辺の山々が赤や黄色に染まる紅葉シーズンは最もおすすめ。 11月に入ると木々が少しずつ色づきはじめ、中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。橋の上から見渡す紅葉は感動モノ！ 100mの高さから紅葉を見下ろしながら歩くなんて、なかなか味わえない体験です。 10月中旬からは茨城県北芸術祭の舞台として、チェ・ジョンファ氏によるアート作品も展示予定。橋のワイヤーに無数のメタリックテープが吊られ、風にはためいてキラキラと輝きます。自然と人工の美の対比を堪能しに、ぜひ足を運んでみてください。 また、11月中は紅葉まつりや新そばフェアなどのイベントも開催されます。期間中は混み合うので、早めの時間に行くのがおすすめですよ。

○竜神大吊橋 [所]茨城県常陸太田市天下野町2133-6 [TEL]0294-87-0375 [時間]8:30〜17:00 [料金]大人310円、小人210円 [定休日]無休

「SOVA TEA 越路」の限定せいろで、常陸秋そばを堪能

茨城県が全国に誇る名産品のひとつ、常陸秋そば。そば職人やそば通からも高い評価を受けるブランド品種です。水はけのいい傾斜地が多く昼夜の気温差も大きい常陸太田は、この常陸秋そば発祥の地。11月になり新そばが出回りはじめると、各地がそばフェスティバルで盛り上がります。

山や田んぼに囲まれた静かな土地にたたずむ

そんな常陸秋そばの香りや風味がダイレクトに味わえると評判なのが、山の麓に静かにたたずむそば処「SOVA TEA 越路（ソバティーこしじ）」です。店主の涌井さんは町のそば屋の3代目として先代の味を守りながらも、自身が追求するそば作りの環境を求め、この地に店を移しました。 そばは常陸太田市金砂郷（かなさごう）産の常陸秋そばを自家製粉。品よく整えられた店内からは、中庭や周辺の山が眺められ、自然に癒されながらゆったりとそばが味わえます。

「限定せいろ」（1100円）。ほかにも二八そばや天ぷらとのセットメニューなども用意

おすすめは1日限定20食の「限定せいろ」。手刈り、天日干しのそばを石臼で粗く挽き、そばの香りを最大限に生かした極上の一品です。 まずは水そばで、シンプルにそばの味と香りを楽しみましょう。一口味わうと口の中でほんのり甘みも広がり、そば本来のうま味を感じられます。 その後はお好みで薬味を入れたつゆとともに。濃すぎずだしの効いたつゆとの相性も抜群です。 そばと一緒に盛られている四角い「板そば」にも注目。口当たりはつるっと、噛むともちもちとした食感が楽しめます。こちらはそばの風味を楽しむために、塩でシンプルにいただくのがおすすめ。 新そばの時期しか味わえない爽やかな香りとふわっと残る甘みを、ぜひご自分の舌で確かめてみてください。

○SOVA TEA 越路 [所]茨城県常陸太田市稲木町字西山岸1395-5 [TEL]0294-72-2333 [時間]11:00〜15:00 [定休日]月曜（祝日の場合は翌日休）、第4火曜

芸術祭の会場・鯨ヶ丘商店街は、散策するだけでアートな気分♪

波をモチーフにした道の装飾もキュート

「SOVA TEA 越路」から車で約5分、鯨のように盛り上がった丘の上に、鯨ヶ丘商店街はあります。昔ながらの商店や金物屋、食堂などに混じって、おしゃれなカフェやショップも軒を連ね、近年若い女性を中心に人気を集めています。

鯨ヶ丘商店街のカフェやショップはこちらをチェック

街の中心にたたずむ瀟洒な建物

街のランドマーク「梅津会館」は、1936（昭和11）年に建てられたレトロモダン建築。国の登録有形文化財でもあるこの建物は、1978（昭和53）年まで常陸太田市役所として使用され、現在は郷土資料館となっています。 ベージュのタイルやアーチの装飾がおしゃれな外観はもちろん、館内の扉や窓枠、階段もとってもレトロで素敵。郷土資料館の展示物と合わせてじっくり見学しましょう。 茨城県北芸術祭では梅津会館のほか、商店街の建物の窓がピンク一色に染まります。街全体が不思議な魅力を醸し出すその光景は、開催期間中の2016年11月20日（日）まで。

原高史 Signs of Memory 2010 MOCA Taipei

○梅津会館 [所]茨城県常陸太田市西二町2186 [TEL]0294-72-3201（常陸太田市文化課文化振興係） [時間]9:00～17:00（入館は16:30まで） [定休日]月曜（祝日の場合は翌日休）

7月オープンの新スポット！「道の駅ひたちおおた」で地元のおいしいもの探し

きれいな建物の中に常陸太田の魅力が詰まっている

鯨ヶ丘商店街から車で10分ほど走ると、田園風景の中に目新しい建物が現れます。こちらの「道の駅ひたちおおた〜黄門の郷〜」は、2016年7月21日にオープンしたばかりの今最も旬なスポット。地元産の野菜や加工品を扱う直売所、地元の食材を使い、素材を活かしたビュッフェスタイルのレストラン、気軽に利用できるフードコートなどが揃い、常陸太田のおいしさや魅力の発信地となっています。 茨城県北芸術祭の期間中には、レストランの壁に内海聖史（うちうみさとし）氏による青い星の形の絵画が展示されているので、食事とともにアート鑑賞も楽しめます。

手前から「常陸大黒豆ジェラート」、「米発酵ジェラート」（各350円）

こちらでおすすめなのが、フードコート内のジェラート店「Hitachi Gelato（ヒタチジェラート）」で提供している「米発酵ジェラート」。米を発酵させ、豊かな風味と甘みをしっかり引き出した新感覚のジェラートです。米粒のぷちぷちとした食感や、甘酒のような香りも堪能できます。 茨城県の特産、常陸大黒を使った「常陸大黒豆ジェラート」もおすすめ。豆をそのまま潰して混ぜているので、その舌ざわりや豆の風味、ほどよい甘さが楽しめます。

かわいいパッケージのお酒は贈り物にも

広々とした店内には、常陸太田産をはじめとした多彩な野菜のほか、加工品やお菓子、お酒など幅広い商品が揃うので、おみやげ探しにも最適です。 なかでもお酒コーナーは常陸太田産のワインや日本酒、梅酒など珍しい商品がずらり。おみやげに購入して自宅で楽しむのもおすすめです。ぜひチェックしてみてくださいね。

○道の駅ひたちおおた〜黄門の郷〜 [所]茨城県常陸太田市下河合町1016-1 [TEL]0294-85-6888 [時間]9:00〜19:00、11〜3月は〜18:00 ※一部店舗により異なる [定休日]無休

穏やかな空気や街並み、地元の味を生かしたグルメなど、魅力いっぱいの常陸太田。秋だけの景色や今だけのアートもぜひお見逃しなく。 ○KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭 [所]茨城県北6市町（日立市、高萩市、北茨城市、常陸太田市、常陸大宮市、大子町） [TEL]029-301-2727 [期間]2016年9月17日～11月20日 [定休日]無休 [料金]作品鑑賞パスポート（一般） 2500円