フランスのケーキ店で修行した店主が営むお店

左側にある階段を上って2階へ

京王線仙川駅から徒歩約3分。「クイーンズ伊勢丹 仙川店」の裏手の通りに建つビル2階に「カフェ ヴァニエール」はあります。 明るい店内はテーブル席が12席。気軽に立ち寄れる雰囲気で、客層は近隣の住宅街の人から遠方より訪れるスイーツ好きまで幅広く、男性客の姿も見られます。

フランスで修行したときのお店の経営者の名がヴァニエールさんだったことが店名の由来

店主はホテルのフレンチレストランに勤めた後、フランスへ渡り、美食の街ディジョンにあるケーキとチョコレートのお店で修行した方。帰国後もさまざまなお店で腕を磨き、10年前にこちらのお店をオープンしました。 フランス修行時代にはクリスマスの時期になると1日1000本のロールケーキを巻くなど、お菓子作りの技術を徹底的に習得。また、自分流の盛りつけを要求されたことから、センスや感性をとことん鍛えた経験が現在のスイーツ作りのベースになっているそうです。

そのときによって変わるスイーツメニュー

フレンチのデザートのように盛りつけられた「ベークドチーズケーキ」（1000円）

スイーツのメニューは季節に合わせて食べごろのフルーツも選んで使うため、そのときによって変わります。ひとつだけ一年を通して提供されているのは、クリームチーズ、卵、砂糖などで作った「ベークドチーズケーキ」。 しっかり食べごたえのある濃厚なチーズケーキに、甘酸っぱいアプリコットソース、美しくカットされた色とりどりのフルーツ、すっきり味のバニラアイスが添えられ、いろんな食べ合わせが楽しめるのに加えて、目でも存分に満足させてくれます。

「いちごたっぷりのショートケーキ」（1600円）。いちごの量はだいたい2/3パック分

「いちごたっぷりのショートケーキ」は12〜4月の質のよいいちごが手に入る時期限定。賑やかな盛りつけに嬉しくなるだけでなく、いちごジャムをはさんだロールケーキのしっとり食感にもびっくり。生クリームもふわふわで口の中に入れるとすっと溶けてなくなります。

高い技術と丁寧な仕事が生み出す絶品スイーツ

「季節のパフェ」（1300円）。見た目よりボリュームあり

ケーキのほかには、ひんやりおいしい「季節のパフェ」も人気です。お店におじゃました日は、下から4種のベリーのゼリー、ミルクの風味あふれるブランマンジェとグラニテ、その上に季節のフルーツのいちごと焼菓子のシュクセがのせられていました。 盛りつけと同じようにオリジナリティー豊かな組み合わせ。ミルクを凍らせたものをスプーンで掻いたグラニテはかき氷よりシャリシャリとした食感がたまらなく、外はサクサク、中はしっとりのシュクセはアーモンドの風味が香ばしくて、口直しにかじると食が進みます。

グラニテとハートのいちごをそっとすくって

どのスイーツをいただいても、店主の決して手を抜かない丁寧な仕事ぶりと技術の高さ、そして、お菓子への愛情と遊び心が伝わってきます。そのときどきでどんなスイーツを味わえるのか楽しみでわくわくしますね。どうぞ一度おでかけください。