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2019.03.08
カラフルな春の公園とおしゃれな路地をめぐる代々木上原・代々木八幡さんぽ
花だよりがあちこちから届きはじめたら、今年は都心へ春のおさんぽにでかけてみませんか。とっておきのごちそうを手に代々木公園でピクニックを楽しみ、こだわりのお店が集まる代々木八幡、小さな名店ぞろいの代々木上原へ。小さな坂道を歩き、路地を曲がった先にある知る人ぞ知る人気ショップに寄り道。ちょっと大人の街歩きを楽しんで。

「代々木公園」の芝生に寝転んで気ままにお花見

ソメイヨシノの淡いピンク色の花と芝生のグリーンが美しい中央広場。芽吹き始めた萌黄色の葉もこの時季だけの色彩
広さ54万平方メートル、23区内で5番目の広さを誇る都立公園。なだらかな起伏に富んだ地形、広々とした芝生の広場、大きな木陰をつくる木々など、都心にありながらとびきりの開放感が楽しめるスポットです。 最寄りの代々木八幡駅は、新宿から3駅。駅から近い西門から入って雑木林の小道を抜け、広場の芝生に寝転んで花々や大きな空を見上げるのんびりとしたひとときを。

初夏の中央広場と噴水池。花のシーズンが終わった後も心地いい
代々木公園の春は、2月中旬に河津桜などの早咲きの桜が咲くところから始まっています。サトザクラ、ヤマザクラ、コヒガンザクラ、ウワズミザクラなど園内はおよそ600本の桜の園。例年3月下旬にはソメイヨシノが満開になり、春の訪れを祝うかのように華やかな雰囲気に。 その後は木々がいっせいに芽吹き、みずみずしい新緑の時期へ。お花見シーズンとは別に、少し静かになるこの時期に訪れるのもすてきですよ。
交通:小田急線代々木八幡駅から徒歩6分

代々木公園
ヨヨギコウエン

代々木八幡の「15℃」でランチ限定ハンバーガーをテイクアウト

国産牛100%のパテにチリビーンズやチェダーチーズがからむ「15℃バーガー」(1458円)と「セットフライドチキン」(162円・右)、揚げたイワシにレモンを添えた「いわしサンド」(972円・左)など
代々木八幡の人気ブーランジェリー「365日」の杉窪章匡さんが手がけるカフェ。契約農家から旬の食材を仕入れ、オーガニックの概念を大切にした料理をそろえています。 代々木公園へでかける日は、ランチ限定の7種類のハンバーガーや6種類のサンドイッチをテイクアウトしてみて。肉汁があふれるできたてのハンバーガーなど、とびきりのごちそうで特別なピクニック気分が楽しめそうです。
ショーケースに並ぶスイーツもすべてテイクアウトが可能
店内で使うパンは「365日」で焼き上げるもので、ショーケースにはベーシックなものを中心に人気のパンも並んでいます。さらに、「15℃」では専任のパティシエがつくる季節ごとのオリジナルスイーツもずらり。どれを持ち帰ろうか悩んでしまうほどです。 店名の「15℃」は地球の平均気温のことだそうで、「世界の食と出会ってほしい」との思いがこめられているとか。朝ごはんや、18時から始まる「ヨル15℃」でもおいしい出会いが楽しめますよ。
交通:小田急線代々木八幡駅からすぐ

15℃
ジュウゴド

世界に1冊のノートがその場でつくれる「HININE NOTE」

ずらりと並んだサンプルのどれもがかわいくて目移りしそう。価格は選ぶ仕様によって1冊700円~6000円以上と幅広い
代々木八幡の小さな印刷会社がオフィスの一角で立ち上げた、オーダーメイドのノート専門店がこちらです。 サイズ、中紙、綴じ方、表紙の色や素材に始まり、オプションもいろいろ。組み合わせは実に数万通り以上になるというから驚きます。ひとつひとつのパーツをじっくり選んで、自分だけの1冊をオーダーしてみましょう。

サイズやそれぞれのパーツを決めたらスタッフが製本。中紙は6種類、さらに模様は無地、罫線、方眼が選べますが、春は4月始まりのダイアリーにも対応
オーダーはシートに記入する形で進めていきます。まずは基本サイズB5またはB6を選び、タテかヨコかを決めて。ここから、断裁でサイズを小さくしたり、角を丸くする加工なども自由自在です。 表紙の材質は紙またはレザー、綴じはリングまたはテープ。どのパーツも多彩な色がそろうので、表紙と裏表紙で色を変えたり、ぱっと明るい春色のリングをさし色にしたりと遊び心を取り入れてもよさそうです。 中紙の紙や模様、枚数を決め、留め具や名入れのオプションを選んだらスタッフによる製本がスタート。お店が混んでいなければ15分ほどで完成し、その場で持ち帰ることができます。
交通:小田急線代々木八幡駅から徒歩5分
HININE NOTE
ハイナインノート

目の前でつくってくれるモンブラン専門店「Mont Blanc STYLE」

「モンブラン デセル」ドリンクとのセット1600円~。ドリンクは茎ほうじ茶、手摘み上煎茶、無糖の茎ほうじ茶ラテなどから選べる。茶葉は奥久慈産でお茶の香り高さも特筆もの
和栗の専門店「和栗や」を手がける竿代信也さんが、和栗のほんとうのおいしさを伝えたいと2018年5月に開いた小さなモンブランの専門店。 店内はカウンター8席のみで、メニューは「モンブラン デセル」と「モンブラン パフェ」の2種類のみ。竿代さんがひとりひとりに目の前でつくってくれて、まさにできたてのその瞬間を味わうことができるぜいたくな趣向です。

栗は竿代さん自ら栽培も手がける茨城県笠間産の和栗で収穫後に燻蒸処理を行なわないものだけを使う。繊細な香りと北海道産の低温殺菌生クリームの濃厚な味わいがよく合う
初めて訪れる人のほとんどがオーダーするのが「モンブラン デセル」。笠間焼きのお皿に、小田巻でオリジナルのモンブランクリームをくるくると搾るところからスタートします。 ここに同じ栗の渋皮を使ったクリームと、無糖の生クリーム、メレンゲをのせ、再びモンブランクリームをくるくると搾り、すばやく形を整えて完成。栗の香りは搾るそばから揮発してしまうそうで、時間との勝負なのだとか。 まずは香り高い上部のクリームだけを、続いて3層のクリームを同時に楽しんでみるのがおすすめの食べ方とのことですよ。
交通:小田急線代々木八幡駅からすぐ
Mont Blanc STYLE
モンブランスタイル
070-4343-1568
問い合わせは19:00~
https://www.montblancstyle.com/
※連日満席が続いているため当日店頭で整理券を受け取って指定の時間に訪問

まるで芸術作品のような「patisserie BIEN-ETRE」のフルーツパフェ

「月替わりのパフェ」(1300円、価格変動あり・左)、「いちごのミルフィーユ」(600円・右)
シェフの馬場麻衣子さんが、毎月フルーツとレシピを変えて作りつづけるパフェが話題の洋菓子店。 瀬戸内の花澤家族農園など、提携農家から取り寄せる旬のいちばんおいしいフルーツを、パティスリー目線でブラッシュアップする挑戦なのだとか。同じレシピはほぼ二度と登場しないとあって、毎月訪れるファンも多いそうです。
店内にはイートインスペースがあってパフェやケーキがいただける。席数が少ないので予約がおすすめ
パフェは、その月のフルーツをテーマに2種類のジェラート、ジュレ、グラニテ、ブラマンジェなどで構成。さらに繊細な果実味や食感を楽しんでもらうため、何種類かのクリーム、キャラメリゼしたナッツ、シリアルなどを合わせて完成させるのだそう。 ひとくち食べるごとに異なる味わい、食感、温度が楽しめる魔法のようなひと品。「夏のショートケーキにイチゴは入れない」などフルーツにこだわる馬場さんならではの「作品」を味わって。
交通:小田急線代々木上原駅から徒歩4分
patisserie BIEN-ETRE
パティスリービヤンネートル

夜更かしも楽しめる代々木上原の名物カフェ「Fireking cafe」

天井までずらりと並ぶヴィンテージのファイヤーキングコレクション。これを目当てに訪れるファンもいるそう
代々木上原駅前にオープンして19年あまり。深夜までにぎわうスタイルとアーティスティックな雰囲気で、街のシンボル的な存在になっているカフェ。 店内で目を引くのは、バーカウンターの後ろにずらりと並んだヴィンテージのファイヤーキングのコレクション。お店で出す食器にもミッドセンチュリーのヴィンテージ食器を多く使っていて、ポップでおしゃれ、でもどこか温かみのある独特の雰囲気をかもしだしています。

オールドパイレックスのお皿にのった「ポップオーバープレート」(972円・左)、ランチでもディナーでも人気の「鶏肉のグリーンカレー&ライス」(1620円・右)など
こだわりのコーヒーやお茶など60種類以上のドリンク、食事、スイーツ、お酒とメニューが豊富なのも特徴的。定番のグリーンカレーでお腹を満たしたり、めずらしいフレーバーコーヒーを味わったりと自由にくつろげます。 店内の壁面はアートギャラリーとしても使われていて、3週間ほどでさまざまな作品が登場するそう。代々木上原さんぽのしめくくりに、ぶらりと立ち寄って春の宵を楽しんでみてはいかが。
交通:小田急線代々木上原駅からすぐ

Fireking cafe
ファイヤーキングカフェ
前回は秦野・鶴巻温泉を紹介しました。記事はこちらからどうぞ♪
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佐藤史子 写真:山下コウ太
小田急電鉄

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