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2025.03.12
職人技が光る手仕事の魅力がぎゅっ♪器と暮らしのもののお店「KOHORO(コホロ)二子玉川店」
「ことん、かたん」という平安時代の擬音語(ものがぶつかって鳴る音)から名づけられた、かわいらしい響きの店名をもつ「KOHORO」は、東京の二子玉川と大阪の淀屋橋に店を構える器や雑貨のお店。地元の人に支持されて、二子玉川にあるお店は今年で20周年を迎えました。そんな器と雑貨ファンの心をつかんではなさない「KOHORO」の魅力あふれるお店の中を覗いてみましょう。

伝統をつなぐ「手仕事」に出会う店

角地に立つ真っ白い壁の小さなお店
二子玉川駅から玉川高島屋方面に進み、個性的なお店が並ぶ裏路地を進むこと4分。角地にあるガラス張りの小さなお店が「KOHORO(コホロ)二子玉川店」です。こちらでは、「作る」と「守る」をコンセプトに、「手仕事」「地方」「食」を主軸にした日本各地の作家の作品を集めたお店。 「KOHORO」では、見て楽しめるだけではなく、実際に使ってみてよいと思うものをチョイス。確かな目利きに基づいて厳選された高品質の品々は多くの人に支持されています。

器やカトラリー、雑貨類がいっぱい

塗師・山岸厚夫さんの「お椀」と「お箸」

「渕布多用椀」(10450円~)「八角箸」(5170円)
常設展に置かれるロングセラー商品のひとつとして、お店のオープン当初から大人気の塗師・山岸厚夫さんの漆器「お椀」は、大きさ、形などいろいろ揃っています。自分用にはもちろんのこと、結婚や引っ越しのお祝いにも買われる方が多いそう。 「お椀」は、年越しやお正月など特別な日にも使える存在感をもちながら、普段使いにも使いやすいように、キズが目立ちにくい刷毛目を残す塗り方をしているのが特徴。天然木で作られた「お箸」は、適度な細さで持ちやすく、漆の鮮やかな色が食卓をぐっと引き締めてくれます。

KOHOROのオリジナル「ボウル」と「マグカップ」

「ボウル」(2530円)「マグカップ」(2200円)
「丈夫で気負わず気楽に使えるように」との思いで誕生したKOHOROのオリジナル「ボウル」と「マグカップ」。「ボウル」は浅すぎず深すぎず、ありそうでない絶妙な大きさ。和洋問わずどんな料理にも使える万能の食器です。 「マグカップ」は、持ち手部分が大きいため、持ちやすく老若男女に使いやすい特徴的なデザイン。200mlと大容量で、珈琲はもっちろん、具沢山のスープもたっぷりと入ります。いずれもバリエーションが豊富で、落ち着いた飴釉、白、茶、黒、緑の5色があります。

唐津焼・府川和泉さんのやさしい焼き物

「三島マグ」(3300円~)ほか
佐賀・唐津市七山で築窯「陶ぼう空」を開く、唐津焼の世界では少ない女性陶芸家・府川和泉さんの作品も大人気だそう。マグカップやお皿、花瓶、茶碗などラインナップもいろいろ。 府川さんの作品は、唐津焼の技法の中でも鉄絵の具で文様を描いた「絵唐津」、花紋の印や線彫りなどの文様を施した「三島」、鉄を含んだ黒釉と、藁灰を主成分にした白釉を施した「朝鮮唐津」などいろいろ。柔らかなグレーの器はやさしく食卓を彩ります。

「三島鉢」(33000円)ほか

採光が気持ちの良い店内
器のほかに、革小物やステンレスの調理器具、かご、ふきん、スリッパなど日常生活を豊かにしてくれる雑貨がいっぱい揃います。二子玉川でのショップ巡りリストにぜひ加えてくださいね。

KOHORO 二子玉川
コホロ フタコタマガワ
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田賀井リエ 撮影:廣江雅美
Writer
田賀井リエ

東京都在住。フリーエディター&ライター。趣味は街歩きと食べること。
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