世界一周旅行の気分が味わえる動物園

「亜寒帯の森」ゾーンにいるホッキョクグマ。寒い地域に生息する動物は冬になると行動が活発になる

JR横浜線中山駅・相鉄線鶴ヶ峰駅、三ツ境駅からバスで20分ほどの場所にある「よこはま動物園ズーラシア」。東京ドーム約9個分もの広さを誇る日本最大級の園内は「アマゾンの密林」「オセアニアの草原」など、地域と気候帯別に8つのゾーンに分かれています。

ハリーポッターに登場するシロフクロウ。寒い地方に住むシロフクロウは、鼻を覆うほどモコモコの、真っ白な毛が特徴的

各ゾーンは動物たちが暮らす環境がそのまま再現されていて、動物をめぐって世界各地を旅しているような気分になれるユニークな展示方法が特徴です。

背中に777の模様がある“ラッキー7のシマウマ”

2015年の春に完成した「アフリカのサバンナ」のゾーンは、東アフリカのサバンナ特有の湿地帯や岩場、草原などの景観を再現。そこにチーターとキリン、グラントシマウマ、エランドの4種類の動物が一緒に飼育されています。 「シマウマがチーターに襲われないの？」と心配になってしまいますが、チーターは自分より大きな動物は襲わないそうなので、ご安心を。

ここでしか見られない珍しい動物がいろいろ

オカピはキリンの仲間

「よこはま動物園ズーラシア」には、約110種640匹の動物たちが暮らしています。オカピやアムールヒョウ、インドライオン、テングザルなど、ほかの動物園ではあまり見られない珍しい動物たちに出会うことができるのも、この動物園の魅力のひとつ。 こうした希少動物が多いのは、種の保存を目的の1つにしているからなのだそう。希少動物の保護と繁殖に取り組んでいるこちらの動物園では、国内で初めてオカピの繁殖に成功しています。

愛らしいミーアキャットの赤ちゃんに釘付け

また、2015年10月にはミーアキャットの赤ちゃんが3匹誕生。こぶし大ほどの小さな体で、親と同じように2本足で立ち上がり、日光浴をする様子はとてもキュート♪ 兄弟でじゃれあう姿もかわいくて、見飽きることがありません。11時〜14時の間に行けば、すくすくと成長する様子が見られますよ。

動物園で上手に写真を撮るコツ

赤みがかった夏毛から、明るい黄白色の冬毛に覆われたアムールヒョウ。エサやりタイムを狙えば、こんなかわいい姿も撮れる

動物園を訪れたら、かわいい動物たちの姿をカメラに収めたいですよね。今回の取材に同行した動物カメラマンの平林さんに、動物園で写真を撮る時のワンポイントアドバイスを聞きました。 まず、動物撮影で大切なのは目にピントを合わせること。また、ガラス越しに写真を撮る時は、レンズをガラスにぴったり付けて撮影すれば、光が反射せずにうまく撮れるそうですよ。 活発に動く動物を撮りたい場合は、エサの時間を狙うのがポイント。園内でもらえるパンフレット「イベントガイド」にある各動物のごはんタイムを参考に、回る順番の計画を立てておくと、効率よく回れてよさそうです。

オリジナルのランチやスイーツも

手作りクッキーがのった「おさるパフェ」（600円）

園内には、「オージーヒル グリルレストラン」や「ジャングルカフェ」「サバンナテラス」など、レストランやカフェ、休憩所が4ヵ所用意されています。 「ジャングルカフェ」には自慢のズーラシア限定バーガーがあるほか、「サバンナテラス」では、世界10大美食に選ばれたアフリカ料理「ムアンバライス」（チキンのトマト煮込み）が味わえるなど、各店にオリジナルメニューが用意されているので、ランチタイムにはお好みのお店をセレクトできますよ。 甘いものが食べたくなったら、サバンナテラス限定の「おさるパフェ」（600円）がおすすめ。かわいいサルのクッキーがのったチョコパフェは、濃厚な北海道ソフトの下にシフォンケーキやシリアルが入っていて、見た目よりも食べ応えがあります。

ズーラシアならではのユニークなおみやげ

イチオシのおみやげは「オカピの足ソックス」

帰りには、噴水口を出たところにある「アクアテラスギフトショップ」で、おみやげを買うのを忘れずに。オリジナルのお菓子やぬいぐるみなどが種類豊富に揃っています。

ミーアキャットやオカピのぬいぐるみが人気

ひさしぶりに訪れた動物園でしたが、広い園内をピクニック気分で散策し、間近でかわいい動物を見ると、思わず童心にかえって楽しんでしまいました。季節ごとに動物の見どころが異なり、いつ訪れてもワクワクするような新たな発見が味わえる「よこはま動物園ズーラシア」。この冬のオススメです。