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2019.10.01
名古屋名物「ういろ」がおしゃれなデザートに。食感や食材の組み合わせを楽しむ和スイーツのお店「緋毬」
※こちらのお店は現在閉店しております。 名古屋名物「ういろ」を使ったアシェット・デセールのような甘味など、今までにない和菓子を作り出し、人気を集めているお店が名古屋・栄の地下街の一角にあります。美しいフォルムの陶器や涼し気なガラスの器に盛り付け、見た目にもこだわった品々は、素材も国内から厳選。老舗和菓子店が手掛けたお店だけあって、本物の味を楽しむことができますよ。
和菓子の新しい楽しみ方を提案
名古屋市中区、地下鉄栄駅から広がる地下街、サカエチカ。カフェやブティックなど、多彩なお店が並んでいます。今回紹介する「緋毬」は、そんな名古屋の人にはおなじみのグルメ&ショッピングスポットの一角にある和菓子店です。
実はこちらのお店は、名古屋名物ういろの老舗「大須ういろ」が手掛けているお店で、和菓子店ならではの厳選した食材を使いながら、新しい楽しみ方、味わい方を提案しています。 店の奥にはカフェスペースもあり、黒いソファが並ぶスタイリッシュな空間。賑やかな人通りから遮断された落ち着いた雰囲気の中、お茶や甘味を楽しむことができる場所です。
口に入れた時の食感に驚き。オリジナルの和スイーツ
「ゆららういろ 南瓜」(640円、税込)※9月~10月中旬限定
カフェでぜひ楽しみたいのが、オシャレな器に盛られたオリジナルのスイーツ。「ゆららういろ」は「ういろ」を使った甘味なのですが、ガラスの器に入って見た目も涼し気です。こちらは「ういろ」を冷たいデザートとして楽しめないかと考案した一品で、通常の「ういろ」と同様、米粉や砂糖を使いますが、作り方や配合を変えることで、つるんとなめらかな食感に仕上げています。 口溶けなめらかなこしあんと玉露蜜を添えた「玉露こしあん」などのほか、季節限定品もあり、10月中ごろまでは、ほっくりと炊き上げた南瓜を添えた「ゆららういろ」を楽しむことができますよ。
「薄氷寒 葡萄」(680円、税込)※9月~10月中旬限定
さらに涼しげな見た目なのが、寒天を使った「薄氷寒(うすらいかん)」。寒天を固まるギリギリの配合で寄せた、食感とのど越しを楽しむ一品です。作家に特注したという器に浮かべた寒天は、見た目は氷のようですが、口に入れると、はかなく溶けていきます。和三盆や黒蜜に浮かべた定番の味のほか、巨峰や和梨など、果汁と共にいただく秋限定の品も登場しています。
「宇治ミルク白玉しるこ」(900円、税込)
お汁粉やぜんざいといった定番の甘味も全国各地から厳選した食材の美味しさを引き出し、「緋毬」ならではのこだわりが満載です。特に人気なのが、ふわふわ氷のかき氷。「宇治ミルク白玉しるこかき氷」は、桜や黄粉などお店で手作りしているカラフルな白玉や、くちどけ滑らかに仕上げたこしあんなど、このお店専用に作られた品々を一度に楽しめる贅沢なかき氷となっています。
おしゃれでかわいいデザインのお土産にも注目
テイクアウトコーナーでは、先に紹介した「ゆららういろ」がカップに盛り付けて販売されていました。ほかにも和と洋の食材を組み合わせた「和みプリン」やパステルカラーがかわいい麩焼きせんべいなど、パッケージもシンプルでおしゃれな商品が並んでいて、お土産にぴったりですよ。
季節を楽しむ心を大切にしたお菓子作り
お店では年に8回ほど季節限定メニューが入れ替わり、春はイチゴ、夏はマンゴーといった季節のフルーツを使った品のほか、ラムレーズンやチョコレートなど、和菓子との意外な組み合わせを楽しむことができる限定メニューも。季節を楽しむ和の心を、楽しいメニューで表現しています。 全国にある素晴らしい食材の魅力を紹介したいと、今までのスタイルにとらわれない発想で、新しいお菓子を作り出している「緋毬」。名古屋から発信する新感覚の和菓子をぜひ楽しんでみてくださいね。
緋毬
ヒマリ
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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