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2016.02.18
今が見ごろ!関東屈指の梅の名所を訪ねて、横浜カメラさんぽ
国際色豊かで活気のある横浜に、和を感じられる穴場スポットがあるのをご存知ですか? そよぐ風にふくよかな梅の香りが漂うこの季節、本牧にある梅の名所「三溪園」にはたくさんの人が訪れます。広大な日本庭園が清楚な梅の花で彩られるこの時期ならではの魅力をご紹介しましょう。
古くから梅の名所として知られる「三溪園」
※こちらの写真はイメージです
みなとみらい線元町・中華街駅から市バスで約15分ほど、本牧エリアにある「三溪園」は、関東屈指の梅の名所として知られる場所です。 園内に約600本もある梅の花はまさに今が見ごろで、3月6日まで「観梅会」を開催中。 白梅や紅梅など、時期によって咲いている品種もさまざま。見ごろに合わせて、お気に入りのカメラと一緒にお出かけしましょう。
東京ドーム約4個分もの広大な日本庭園
三溪園は実業家・原 三溪が私財を投じて造った日本庭園で、110年も前から一般公開されています。園内には京都の燈明寺から移築された三重塔や、江戸時代に建てられた臨春閣といった、フォトジェニックな歴史的建造物が17棟も。
鶴翔閣では結婚式なども行われる
そのうちのひとつである鶴翔閣は114年前に原 三溪が住まいとして建てたもので、横山大観など多くの芸術家や文化人が滞在したそう。全室合わせておよそ250枚の畳が使われているというから驚きです。
梅の季節のおすすめ撮影スポット
まるで古都を旅している気分
内苑と外苑に分かれている園内は、ゆっくり見て回ると半日ほどかかります。短縮コースでも2時間はみておいた方がよさそう。園内の案内板には各エリアの所要時間の目安が書かれているので、参考にしてください。
白やピンク、様々な梅が見ごろを迎える
園内には撮影スポットがいくつもありますが、特に梅がきれいな今の時期は旧燈明時本堂の前がおすすめ。紅白の梅の花が咲き乱れるこの周辺からは、可憐な梅の花越しに三重塔を望む、絵はがきのような写真が撮れますよ。
おいしい茶屋スイーツや抹茶でひと休みしましょう
お点前体験もできる
園内には、歩き疲れた時に立ち寄ることができる休憩処が4カ所あります。なかでも、三溪記念館の中にある抹茶処「望塔亭」(10:00~16:00)は、茶道3流派の先生のお点前による抹茶(落雁付き500円)を気軽にいただけると評判。庭園を見渡すお茶席で、本格的に味わう抹茶は格別の味です。
さくら、塩、きなこの3種9個入り(600円)
ここで出される餡入り落雁は京都で製造されている三溪園オリジナルのお菓子で、ミュージアムショップでも購入できます。旧燈明寺三重塔の絵柄が型押しされた3色の落雁は、おみやげにもよさそう。
北海道産大納言で作るお汁粉が自慢。コーヒーもひと口サイズ
大池の畔に建つ「三溪園茶寮」もおすすめの茶店です。ここでは、ミニチュアサイズのお椀や小鉢に入ったひと口デザート「おままごと」(700円)が女性に人気。白玉入りのお汁粉やところ天、みつまめに自家製クッキーと、いろいろな甘味が少しずつ食べられます。
ほかにも、原三溪が考案した三溪そばが味わえる「待春軒」や「雁ヶ音茶屋」など、園内には全部で3軒の茶店があるので、お団子などの素朴な茶店グルメを食べ歩くのも楽しいですよ。
高円宮妃殿下が撮影された鳥の写真展を開催
高円宮妃久子さまご撮影
鶴翔閣では、2月 25 日から3月2日までの7日間、高円宮妃殿下が撮影された鳥の写真展「鳥たちの煌き II」が開催されます。野鳥保護団体の名誉総裁を務められるなど、鳥についての造詣が深い妃殿下が、三溪園を含む国内各地で撮影した野鳥の写真約40点を展示。どの写真も、今にも鳥が飛び立ちそうな躍動感にあふれています。
四季折々に美しい風景が楽しめる三溪園
夏に咲く蓮の花
梅や椿が美しい今の時期以外にも、桜や藤、紫陽花や花菖蒲、紅葉に曼珠沙華など、一年を通じて四季折々の花が楽しめるのが三溪園の魅力です。 原 三溪がとりわけ好んだという蓮の開花時期(7月中旬~8月上旬)の週末には、早朝6時に開園。さわやかな朝の空気の中で、咲いたばかりの蓮の花を愛でる早朝観蓮会が開催されるそう。この期間中は茶店で限定メニューの朝がゆが食べられると聞き、訪れてみたくなりました。
三溪園さんぽの前後に立ち寄りたい「フォト・ヨコハマ2016」のイベント
「フォト・ヨコハマ2016」のポスター
現在、横浜市内全域では、写真の祭典「フォト・ヨコハマ2016」が開催されています。「フォト・ヨコハマ2016」とは、三溪園やパシフィコ横浜などをはじめとする市内各所で、写真や映像に関するさまざまなイベントが楽しめるというもの。前述した「観梅会」や「鳥たちの煌き II」も、この「フォト・ヨコハマ2016」の一環です。
カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2016」といった大規模イベントから、ライカをレンタルしてプロカメラマンの手ほどきを受ける「ライカお試し横浜撮影会」のワークショップまで、写真好きには見逃せないイベントがもりだくさん。「フォト・ヨコハマ2016」で興味のあるイベントを見つけたら、三溪園の散策がてら、立ち寄ってみるのもよさそうです。 訪れるたびにフォトジェニックな風景に出会える横浜はカメラさんぽにぴったり。ひと足早い春を探しに、この週末出かけてみませんか?
三溪園
サンケイエン
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小野沢啓子 写真:平林美紀
フォト・ヨコハマ2016
写真を通じた産業と文化の融合イベント「PHOTO YOKOHAMA(フォト・ヨコハマ)」が2016年1月から開催!
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