ログイン / 会員登録するアカウントを選択

フランス料理店「RAVI」で郡上の今を感じられる、ライブ感溢れる全10品のランチを

30
フランス料理店「RAVI」で郡上の今を感じられる、ライブ感溢れる全10品のランチを
岐阜県のちょうど中央部に位置する郡上市。高原が広がる、ひるがの地区や古い街並みが残る八幡町など、さまざまな風土・自然に囲まれた土地です。

そんな多様な環境が生み出した郡上食材でフランス料理を作るお店を今回はご紹介します。東京や名古屋のフレンチレストランに勤め、伝統的な技法と最新の技術を学んできたシェフが作りあげる、目の前の食材と向き合い、生まれた一皿。土地の恵みをいただいていることを感じられる、驚きのフレンチに出会うことができますよ。

山と川が目の前に広がる静かな一軒家

山と川が目の前に広がる静かな一軒家
フレンチレストラン「RAVI」があるのは、郡上八幡の市街地から徒歩15分ほど離れた場所。背後には山と川があり、自然がすぐ近くにあると感じられるロケーションです。ここにお店を作り上げたのは東京や名古屋のフランス料理店で料理人として腕を振るってきた山下さん。もともと郡上市出身だったこともあり、地元に戻って自身の店をオープンさせることにしました。
当初は山下さんは郡上に戻りお店を開くつもりはなかったそう。しかし名古屋にいた頃から、郡上の食材が良いと周囲の料理人などから聞くようになり、実際に生産者を訪ねたりするうちに、その魅力を再発見するように。 ならば生産者と近い、自然と近い郡上でお店を開き、その魅力を感じられるようなお店を作りたいと考えるようになりました。そうして作り上げたお店は石をテーマにした、シックなグレーカラーが基調。柱やカウンターの白木が映える空間です。家具やインテリアも地元の自然が感じられるようにとセレクトしました。

厨房とダイニングが一体となったオープンな空間

厨房とダイニングが一体となったオープンな空間
お店を印象的にしているのが、ダイニング空間と一体となったキッチン。仕切りなどはなく、どんな風に料理を作り、どんなものが完成するのかをライブのように楽しむことができます。
「お客様に作る様子を見てもらいたいというよりは、自分がお客様の食べている様子を見たいので、このような空間にデザインしてもらいました」という山下さん。

カウンターを越えればすぐに料理を出せる距離感は、お客様に合わせて料理を提供したいという思いからでした。
席に座ると、胡桃の木を使ったというモダンなダイニングテーブルが心地よく、引き出しにはカトラリーが納められています。飛騨家具の職人にオーダーメイドで作ってもらったというこのテーブルも、材質を選ぶところからひとつひとつこだわりました。「引き出しを付けたいと思い、北欧で家具作りを学んだという職人さんに作ってもらいました。ほかにもどんなお店にするか、どんな食材を使うかなど…お店を始めるまでに2年ほどの準備期間がかかっています」といいます。

郡上の食材が織り成す全10品のランチコース

郡上の食材が織り成す全10品のランチコース
ランチコースは6500円で全10品。ディナーは2500円で4品というコース。昼間は観光客が多い土地なので、少しずつさまざまな料理をゆっくりと楽しめるようにしたフルコースに、夜は地元の人にも訪れてもらいたいとカジュアルなコースにしています。

ランチはアミューズが2品、スープ、前菜2品、魚料理、肉料理と続き、デザートも2品用意。冷たい前菜には郡上のジビエ、鹿肉を使った料理も並びます。マリネしてから1か月ほど郡上の風に当てて乾燥させたという鹿肉の冷製サラダは、鹿が食べていたであろう里山に自生していた野草を添えて。爽やかな苦みのある春の草花が滋味豊かな鹿肉の味わいを引き立てます。
温かい前菜には、春らしいホワイトアスパラの料理を。郡上市北部に位置する石徹白地区の農家が作る美味しいドライオレンジを見つけたので、オレンジの果汁を効かせたフランス地中海地方の料理、マルテーズソースにして。クラシックなフレンチの技が光る一品です。 ほかにも夏は鮎などの川魚、冬はジビエなど、郡上の季節を感じられる品々がコースを彩ります。
デセールも出来立て、焼きたての香りと味わいが魅了します。焼き立てのフォンダンショコラにイチゴで作ったソルベとフレッシュなイチゴをたっぷりとのせて。こちらのイチゴは美並地区にあるイチゴ農家のもので、イチゴを栽培するには厳しい郡上の気候条件の中、試行錯誤してイチゴを作り上げたというイチゴ。

「果肉がしっかりとしていますが口どけが良く、味が濃い」と、山下さんも驚いたといいます。
食後酒には、ぜひ郡上で作られているクラフトジンを。山下さんはこのジンを使ってボンボンショコラを作り、カフェや食後酒に添えているそう。美しい水に恵まれた郡上八幡にある「辰巳蒸留所」のジンは地元の薬草や山葵なども使われていて、華やかな香りが詰め込まれています。
ここで店を開いてからは自ら郡上の里山を歩き、料理の食材を見つけるなど、今までの方法とは全く異なるフランス料理にチャレンジしているという山下さん。この地で自生する木を使ってスモークしたり、山で採った野草でマリネしたりと、食材が育った環境と同じ場所にいるからこそ生まれる発想というものを大切にしています。

「鮎の塩焼きに勝る料理を早く見つけたいです」とフランス料理にできることを模索し、郡上の食材と向き合う山下さん。山や自然を感じることができるレストラン「RAVI」で過ごす時間を通して、ぜひ新たな郡上の魅力を発見してみてください。

RAVI(ラビ)

岐阜県 郡上市八幡町中坪3-4-1 MAP

0575-65-5558

11:00~14:00、18:00~21:00※ランチは予約制、ディナーも席数が少ないので予約がおすすめ

水曜


※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

「エリア/ジャンル」の関連投稿写真