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2021.06.11
京都の夏をおうちでも♪ 夏限定の手土産&お取り寄せ6選
寺社が多く茶道もさかんな京都。すてきな和菓子のお店も数え切れないほどあります。今回はそんな京都ならではの和菓子の中から、夏限定の涼やかなお菓子を6つ集めてご紹介。大切な人への贈り物や自分へのごほうびにぜひどうぞ。
キュートで涼やか♪「松彌」の「金魚」
夏祭りの金魚すくいをイメージ。GWから8月ころまで販売される
二条通りの少し北、新烏丸通沿いにある「京生菓子司 松彌(まつや)」は創作和菓子の老舗。通年商品は1種のみ、それ以外の6~7種類は、ほとんどが季節限定の品です。
明治21年創業、戦後に現在の地へ。その際に「京生菓子司 松彌」と改名
松彌
マツヤ
ガラスの繊細な鉢まで表現した「幸楽屋」の「金魚鉢」
夏になるといくつものお店で金魚モチーフの和菓子が発売されますが、「松彌」と同じく大人気なのが、鞍馬口にある「幸楽屋(こうらくや)」の「金魚鉢」。 季節感あふれるお菓子がいつも並び、地元の人にも愛されているお店の人気商品のひとつです。こちらの「金魚鉢」の特徴は、鉢まで寒天で表現していること。あんでできた金魚には黒ごまの目がつき、まわりには水草まで。 まるで手のひらサイズの金魚鉢を眺めている気分になります。
幸楽屋
コウラクヤ
七夕の世界が羊羹に♪「七條甘春堂」の「天の川」
1865年、三十三間堂前に創業した「七條甘春堂(しちじょうかんしゅんどう)」。寺社の御用達をつとめ、和菓子づくりの体験教室を開くなどして京菓子の世界を守り、切り開いてきたお店のひとつです。 こちらの夏の創作和菓子のひとつが「天の川」。銀箔入りの琥珀羹・味甚羹・小倉羹で七夕の世界を描いた羊羹で、吸い込まれそうなブルーが涼しげです。 2021年は8月末ころまで販売予定。きりっと冷やしていただくのがおすすめです。
七條甘春堂
シチジョウカンシュウドウ
爽やかに透き通る「大極殿本舗」の「レースかん」
1885年に創業し、京都にカステラを普及させたことでも知られる京菓子の老舗「大極殿本舗(だいごくでんほんぽ)」。 こちらで夏のお菓子として親しまれているのが「レースかん」です。まだレモンが珍しかった昭和初期に誕生し、名前の由来はレモンがレース編みの模様に見えること。 選りすぐりのレモンを輪切りにして並べ、煮詰めた飴を流し込んでいます。やさしい甘さとレモンの風味が際立ち、夏にうれしいさっぱりとした味わいです。
大極殿本舗 本店
ダイゴクデンホンポホンテン
日本の夏を堪能できる「老松」の「夏柑糖」
婚礼や茶席菓子を中心に創作菓子も手がける「有職菓子御調進所 老松(おいまつ)」。日本原産や古くから食べられてきた素材を使った「山人艸果」でも知られています。 そのひとつ「夏柑糖(なつかんとう)」は、純粋種の夏みかん果汁と寒天を合わせ、皮に注いで固めたもの。戦後まもなく生まれ、愛されてきました。 一時は甘夏などに押されて姿を消しかけた、夏みかんの生産継続にもひと役買っているそう。材料がなくなりしだい販売終了です。
老松 北野店
オイマツキタノテン
料亭「和久傳」の幻想的なお菓子「笹ほたる」
明治初期に丹後で旅館として創業。現在は京都市内を中心に料亭を営み、お弁当やお菓子販売なども行う「和久傳(わくでん)」。お米や野菜、果物を自らつくるなど素材にこだわり、自然のおいしさを生かした味わいで愛されています。 8月末まで販売中の「笹ほたる」は、白小豆の抹茶餡で笹を、ほうじ茶の琥珀羹でほたるを表現した夏限定の羊羹。透明感のある琥珀羹は本当に光っているよう。食べるのがもったいなくなってしまいますね。
室町和久傳
ムロマチワクデン
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高柳涼子
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