
59
2022.11.21
甘納豆の老舗が手がける京都・壬生「SHUKA」の、種の個性を楽しむ新感覚のお菓子に注目
京都・壬生(西院)エリアにある「SHUKA(シュカ)」は、昭和元年創業の甘納豆専門店が新たにオープンしたお店です。長年甘納豆を作り続けてきた経験を活かし、魅力を幅広い世代に知ってもらいたいという思いから生まれたのは、厳選された豆やナッツを砂糖漬けにした、種のお菓子。砂糖のやさしい甘さとともに、素材の風味や食感を存分に楽しめます。テイクアウトでの販売なので、手みやげにもぴったりですよ。
「種」をコンセプトにした空間とお菓子

個性的な照明が種を照らしている

種が埋め込まれた壁
阪急西院駅から歩いて7分ほどの場所にある「SHUKA」を手がけるのは、甘納豆の老舗「斗六屋(とうろくや)」の4代目である近藤健史さん。「お年寄りが食べるもの」といったイメージがある甘納豆を、若い世代や海外の人たちなどに幅広く楽しんでもらい、未来につなげていきたいという思いがあり、お店をオープンしました。 お店のロゴが入った壁には、お菓子で使われている種が埋め込まれていたりと、「SHUKA」のコンセプトである「種」を表現したという空間も素敵。ところどころに土壁や銅が使われており、時間が経つにつれて風合いの変化も楽しめるようになっています。

洗練されたパッケージが素敵
「SHUKA」で販売されているお菓子は6種類あり、すべて材料は豆やナッツと砂糖のみ。シンプルながら素材や製法などこだわり抜かれたお菓子たちは、店内で1粒ずつ試食することができ、近藤さんが素材の特徴をていねいに説明してくれます。 パッケージにはそれぞれの素材をイメージした色を取り入れ、シンプルなデザインに。プラスチックは最低限しか使用しておらず、中に入った紙の入れ物はお皿代わりに使えるといった点にも細やかなこだわりを感じます。
和と洋が融合したナッツの砂糖漬け

「SHUKA カカオ」1300円
6種類の中で1番人気なのが、京都のチョコレートブランド「Dari K」のカカオ豆を使用した「カカオ」。砂糖は種ごとに合うものを職人がセレクトしており、カカオにはココナッツシュガーを合わせています。 ほろほろと崩れていくような食感が特徴で、噛むほどにチョコレートのようなほろ苦くて香ばしい風味がじんわりと広がっていきます。

「SHUKA カシューナッツ」1100円
同じく「Dari K」からのインドネシア産カシューナッツは、食べ応えのある大粒でまろやかな味わい。きび糖と和三盆を合わせており、上品でやさしい甘さが広がります。 甘納豆はやわらかいイメージがありますが、「SHUKA」ではあえて食感を残しているのがポイント。食べ比べてみると、食感にも個性が詰まっていることがわかります。

「SHUKA ピスタチオ」1300円
美しい緑色が目を引くピスタチオは、イラン産でスーパーグリーンと呼ばれる若く希少なものを使用。歯ごたえのあるしっかりとした食感で、和三盆の甘さがピスタチオの風味豊かで濃厚な味わいを引き立てます。
懐かしさの中に新鮮さも感じるお菓子

(左から)「SHUKA 斗六豆」900円、「SHUKA 瑞穂大納言小豆」900円、「SHUKA 丹波黒豆」1100円
豆を砂糖漬けにしたものは3種類。 北海道産の白花豆は大粒のものを選んで使っており、その大きさに驚きます。栗を思わせるほっくりと素朴な味わいがたまりません。 京丹波で育てられた瑞穂大納言小豆は、あえて煮汁を残して炊くのがポイント。小さな粒の中に豊かな香りや風味がぎゅっと詰まっています。 丹波産の黒豆はオーガニックのものを使用し、もっちりとした食感。それぞれ見た目も味も違いがあり五感で楽しめます。
1粒ずつ大切に味わって

今後も「種」を軸にした取り組みを行っていくのだそう
噛めば噛むほど味が広がる「SHUKA」のお菓子。それぞれのパッケージに入っている量は、1日に食べるおやつの目安といわれている200キロカロリー程度になるようにしているのだそうです。 お茶はもちろん、コーヒーやお酒にも合うので、さまざまなシーンで楽しめそうですね。

SHUKA
シュカ
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
Union Synapse 写真:佐藤佑樹
スイーツ・お菓子
の人気記事
の人気記事















































