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2023.12.25
京都よりみちこみち 錦小路通【後編】
国内外から「京のおいしいもの」を求めて訪れる人が絶えない錦市場。平安時代には、既に錦小路に市が立っていたといわれます。付近は良質な地下水に恵まれ、その水を使って魚や鳥を保存していたそう。さらに平安京の中心に位置していたので、人の集まる場として賑わったのだとか。
天皇が愛したスイーツにも精進料理にもなる生麩
古くは京都御所に麩を納めていた「麩嘉」に並ぶのは、小麦粉のグルテンと餅粉を合わせ蒸した生麩。60%以上が水分である生麩の味を左右するのは水。店では地下水を使っています。
「麩饅頭」1個240円
また、明治天皇のアイデアで作られたという「麩饅頭」は京みやげとしても喜ばれそう。自家製こし餡を青のり風味の生麩で包んでおり、冬には「黒豆餡入り麩饅頭」などの限定品も登場します。
「鯛焼き麩」1個260円
麩嘉 錦店
フウカ ニシキミセ
老舗和菓子店のとろ〜りできたてわらび餅を錦市場で
抹茶のムースがSNSで話題の雲ノ茶と、わらび餅で知られる和菓子の笹屋昌園がコラボしたカフェ「雲ノ茶 KUMONOCHA 錦市場店」がこの秋に誕生。木のぬくもりが感じられる和モダンのインテリアになっており、木村英輝氏の絵画や、和紙を使った雲をイメージした照明、店奥の緑がアクセントになる癒やしの空間です。
最中とドリンクが付く「極み・本わらび餅セット」1480円。ドリンクは抹茶ラテ、ほうじ茶ラテなどから選べる
高品質な国産本わらび粉を使ったわらび餅は注文をしてからひとつひとつ練り上げてくれます。3分で食感が変わるというわらび餅は、まずできたての温かなものを何もつけずに、プルプルとした弾力が出てきたらきな粉や黒蜜と合わせて味変を。
笹屋昌園のどら焼きがモダン和菓子に進化「雲ノどら焼き(あずき抹茶クリーム)」420円
雲ノ茶 KUMONOCHA 錦市場店
クモノチャ ニシキイチバテン
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戸塚江里子 写真:小川康貴 編集:ことりっぷ編集部
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