
64
2024.05.23
文化や歴史のスケールを体感!「江戸東京たてもの園」レトロ建築めぐり【後編】
東京都立小金井公園の広大な敷地の一角で、江戸東京の歴史的建造物を移築・展示をしている「江戸東京たてもの園」。前編に引き続き後編では施設内の西エリアにスポットを当て、山の手通りに面したさまざまな建築様式の住宅をご紹介します。
アイデアが散りばめられたモダニズム建築「前川國男邸」
シンプルモダンなだけではない!「常盤台写真場」
時代の息吹を感じる「デ・ラランデ邸」で至福なひと時を
マスコットキャラクターグッズも!「ミュージアムショップ&カフェ」

時代の息吹を感じる「デ・ラランデ邸」で至福なひと時を

そしてひと際目立つこちらの住宅は、「デ・ラランデ邸」。神戸北野異人館街の「旧トーマス住宅(風見鶏の館)」などを手掛けたドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデ氏により平屋の洋館だった建物を3階建てに改築。1999年(平成11年)まで新宿区信濃町に建てられていたものを移築しています。明治の洋館らしい佇まいがステキですね。 バリアフリー対策なども行っており、2階へはエレベーターでも上がれます。

2階へ上がってみると、部屋が壁で細かく仕切られた洋館ならではの造りに。窓から入るやわらかな光もステキです。

主寝室

屋根の形状がそのままの部屋の壁

1階には建物が使われていた当時から残っている暖炉も。秋の「紅葉とたてもののライトアップ」のイベントの際には、こちらの暖炉に実際に火が入れられるそうです。想像するだけでワクワクしてきますよね。1階のスペースは「武蔵野茶房」というカフェスペースにもなっていて、テラスや復元建造物の中でお茶や食事をいただきながら、ひと休みすることもできます。

※季節によりメニューが変わります
今回は、「特製アイスティー」と春の訪れを表現した季節限定の「桜舞うお花見プレート」を注文してみました。

特製アイスティーは、入れ物もとてもユニーク。陶器のグラスの中には紅茶でできた氷も入っているので最後までゆっくりと美味しくいただけます。

季節限定の桜舞うお花見プレートは、春の訪れを感じさせる華やかな一皿。小倉パンケーキに特製のチーズケーキ、そしてミニ三色団子といった様々なデザートが、一度に楽しめる贅沢な味わいです。桜の花びらを思わせる華やかなテイストに心も華やぎますね。 パンケーキに桜苺ソースをかけていただくと、苺のさわやかな酸味と小倉餡が絶妙にマッチ。上にのったお団子は小さいながらも、本格的な味わいが楽しめます。さらに濃厚でしっとりとしたチーズケーキで心地よい余韻に浸りながら春の訪れを存分に感じることができました。

たくさん歩いた後には、洋館の中で当時の暮らしぶりに想いを馳せながら、ゆっくり過してみるのもおすすめですよ。

マスコットキャラクターグッズも!「ミュージアムショップ&カフェ」

最後にご紹介するのは、ビジターセンター内にある「ミュージアムショップ&カフェ」。この日も多くのお客さんが店内でお買い物をされていました。

マスコットキャラクター「えどまる」は、緑豊かな野外博物館のマスコットにふさわしい色をイメージし、アニメーション映画監督の宮崎駿さんがデザイン制作したもの。宮崎さんの映画ファンの方や海外のお客さんに大変人気のグッズです。 ショップ内には他にも江戸東京の建築や文化に関する書籍やレトロ感あふれるグッズが勢ぞろいしてますよ。来園記念に思い出に残るようなグッズを購入してみるのもいいですね。ショップの奥のカフェではドリンクも提供しています。

建築が好きな方、レトロ好きな方は必見!「江戸東京たてもの園」へ

貴重な「たてもの」を移築し復元、文化遺産として残し次世代につないでいく「江戸東京たてもの園」いかがでしたか。今回レポートしたのはそのほんの一部。他にもたくさんの貴重な「たてもの」を見学できるので、歴史や建築が好きな方、レトロ好きな方は必見です。 「江戸東京たてもの園」は、JR中央線武蔵小金井からバスで5分、西武新宿線花小金井駅からバスで5分のアクセス。羽田空港からはJR武蔵小金井駅南口へリムジンバスも運行しています。 ご家族やお友だち、おひとりでじっくりと。ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

江戸東京たてもの園
えどとうきょうたてものえん
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
Writer
物撮り写真家 モリサワ ジュンコ

魅力あふれるモノゴトをインスピレーションとともにお伝えします。デザインやアート、建築が好き
カフェ
の人気記事
の人気記事