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2016.05.26
京スイーツの新星“かざり羹”にときめく♪老舗甘味処が手がける「うめぞの茶房」
※こちらの記事は2016年5月26日に公開されたものです 京都の河原町で90年もの間、親しまれてきた老舗甘味処「梅園」の姉妹店「うめぞの茶房」が2016年3月24日、西陣にオープンしました。和と洋の素材が見事に調和した、楚々として愛らしい“かざり羹”がいただけますよ。
京町家をいかした趣ある空間です
「うめぞの茶房」は、バス停堀川鞍馬口から徒歩7分。元銭湯をいかしたカフェ、伝統の技が光る唐紙専門店、老舗ベーカリーなど個性豊かなお店が点在する鞍馬口通りに佇んでいます。
町家の引き戸を開けて中へ。レトロなショーケースには、こちらだけでいただけるオリジナルの“かざり羹”が並べられています。 ふわふわの抹茶ホットケーキが大人気の「うめぞの CAFE&GALLERY」を手がけた梅園の3代目・西川葵さんが、あんみつやわらび餅など梅園で長年愛されてきた甘味にもちいるなじみの素材「餡」や「寒天」、「わらび粉」を使って新しい和菓子をと一年以上試作を繰り返し、誕生させたのだそうです。
老舗甘味処の3代目が生み出した、新感覚の“かざり羹”
手前右から、「紅茶」(350円)、「グレープフルーツ」(320円)、「ブルーベリー」(350円)
常時8~10種が並び、四角い形のものが定番、まるい形が月替わりのもの。 この日にいただいた「紅茶」は、白あんをベースに紅茶の風味をきかせた生地に、白あん、ぶどう、バラの花びらが飾られています。「グレープフルーツ」は、白あんとグレープフルーツの生地に緑茶の茶葉が散りばめられ、「ブルーベリー」は、こしあんとブルーベリーをあわせた生地に、白あん、ディル、カシューナッツ、くるみが飾られています。 ひとつひとつ趣向が凝らされていて、眺めているだけで幸せな気分になれます。
ほっと落ち着ける2階の茶房で甘いひとときを
「レモン」、「フランボワーズ」(各300円)、「和紅茶」(550円)
2階は茶房スペース。落ちついた町家の佇まいに通りに面した窓や天窓からもやさしい光が差し込んで、ほっと心がほどける空間です。 こちらは、「レモン」と「フランボワーズ」。生クリーム、ほうじ茶の茶葉、チャービルが飾られた、白あんベースの「レモン」は、レモンのほのかな酸味が爽やかな余韻を残します。白あんとゆず、ピスタチオが飾られたこしあんベースの「フランボワーズ」は、フルーティーなフランボワーズとあんの風味とが絶妙なバランス。 どれも和と洋の素材がさりげなく調和していて、和菓子の要である小豆の包容力を感じられます。
2階の茶房スペース
水羊羹のようにみずみずしい口あたりだけれど、ほのかにもっちりとしているのは、寒天だけではなくわらび粉を加えているからなのだそう。 ドリンクは、和紅茶「月ヶ瀬 べにひかり」のほか焙じ茶、煎茶、おうす、季節のお茶、コーヒーが揃います。
テイクアウトのお包みにも、きゅん♪
右上から、「よもぎ」(320円)、「こしあん」(300円)、「カカオ」(320円)、「抹茶」(350円)
テイクアウトするときは、梅園のシンボル、梅をデザインしたオリジナルの紙に包んでくれます。 主役の“かざり羹”をはじめ、すてきな器やカトラリーにいたるまで、西川さんの審美眼を通してひとつひとつ丁寧に生み出されたものだけが凛と集う空間。 おいしい和のスイーツをゆるりと楽しみたい、大切なひとを笑顔にしたい―そんなときにわざわざ足をのばしたくなる、極上の一軒です。
うめぞの茶房
ウメゾノサボウ
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佐藤理菜子
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