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2024.12.08
おばんざいとミニ丼3種のランチプレートが人気♪ 京都河原町「KOTOWARI」へ
京都随一の繁華街・河原町の路地裏に、創業120年の時を紡ぐ老舗レザー専門店の工房と、和食を中心とした創作料理のレストラン&カフェという、異彩を放つコラボショップ「KOTOWARI」があります。ランチの人気は、お魚、お肉、旬素材、3種のミニ丼におばんざい5種が付くプレート。ランチやカフェを楽しんでいる間に、お気に入りのバッグや革製品のメンテナンス・修理をしてもらうこともできますよ。
河原町に残る古い建物を再生
白壁と大きなガラス窓が印象的な和モダン建築
人や車の往来が絶えない河原町通から六角通を少し西へ。複合ビル・ミーナ京都の建物の裏手に「KOTOWARI(コトワリ)」はあります。ガラスの扉を開けると、陳列棚に並ぶカラフルなレザーアイテムが目に留まります。店を手がける明石屋は、1902(明治35)年、碁盤の目の塩小路通で創業した明石屋馬具店がはじまり。昭和になって革製品を製作するようになり、いまでは販売から修理まですべてを担う革製品の総合専門店です。
建物の2階には「カバンの病院」の旗を掲げる
なぜ革製品のショップの中に、和食のレストランが?——じつは、明石屋の代表の明石真一さんと、料理長の清水宏樹さんは、中学時代の同級生で30年来の親友。リノベーションしたこの空間をシェアし、それぞれの得意分野を生かしながら日々切磋琢磨しているのです。ランチやカフェを楽しんでいる間に、お気に入りのバッグや革製品のほつれ、パーツ交換など製品の修理やメンテナンスをしてもらうこともできます。
床に敷き詰めたタイルもおしゃれ
上質な作りの店内は宮大工が手がけたといい、柱や椅子にはさりげなくレザーアイテムがあしらわれています。吹き抜けになった2階へつづく階段横、タワー状の棚は、建築当初からあった防空壕を生かして作ったのだそう。
白壁にメイドイン京都のレザーアイテムが映える
建築当初からの防空壕を生かしてタワーに
カラフルなペンカバーは各990円
2階席。事前予約がおすすめ
2階には、テーブル席のほか、靴を脱いでくつろげる小上がりの席も。奥がレザー工房で、明石さんがレザー製品の修理やメンテナンスに勤しんでいます。
工房で作業に従事する明石さん
3種のミニ丼が並ぶランチプレート
「本日の気まぐれ三種丼プレート」2200円
店名の「KOTOWARI」には、自然の理(ことわり)のなかにある食の旬を探求していきたい、という思いが込められています。「そのときに一番おいしいものを、おいしい状態で提供できれば」と、和食ひと筋20年の料理長・清水宏樹さん。 ランチは、お肉、海鮮、旬の素材の3種の小鉢丼に、おばんざい、サラダ、味噌汁が付く「本日の気まぐれ三種丼プレート」が人気。魚は、近所にある「京の台所」こと錦市場や京都市中央市場から新鮮な魚を仕入れています。お米は京都産のキヌヒカリを使い、具材に合わせて白米か雑穀米かを使い分けているそう。おばんざいは、注文を受けてから仕上げるだし巻きや旬素材の天ぷら、ポテトサラダが定番です。
どれから食べようか迷うのも楽しい
料理の様子が近くで見られ、ライブ感満点
スイーツ&ドリンクでカフェタイム
シアードチーズケーキ」660円。コーヒーまたは紅茶とセットで990円
スイーツのいちおしは、料理長曰く、「レシピは秘密ですが、おいしくな~れ!と気持ちを込めて作ります(笑)」という「シアードチーズケーキ」。レアチーズケーキの上にのせたグラニュー糖を、バーナーを使って目の前でキャラメリゼしてくれるのです。香ばしくて甘やかな香りを感じながら、余熱でチーズケーキがとろーりとろけていく様子を眺めるのは心弾むひととき。ドリンクは、KOTOWARIオリジナルのスペシャルティコーヒー、宇治茶の名産地・南山城の和紅茶、スムージー、クリームソーダなどがそろいます。
溶けていく様子を動画におさめたくなる
コーヒーは、食後にすっきり飲めるよう、3種の豆をブレンドした浅煎りタイプ。信楽焼のカップも素敵
ディナータイムは、九条ネギ、きのこバターなど好きなトッピングをのせて好みの味にカスタマイズできるだし巻きや和牛ローストビーフのほか、旬菜や旬魚の一品料理、酒肴など和食が中心のメニューが充実しています。 花街・先斗町、鴨川など、京都らしい観光スポットも徒歩圏内。京都旅行やショッピングの折に、訪れてみてはいかがですか。
KOTOWARI
コトワリ
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文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ
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