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2026.01.06
鎌倉の小径の先に佇む隠れ家♪一度は訪れたい古民家カフェ5選
古都鎌倉は、歴史を感じる寺社仏閣や海沿いののどかな街並みに加え、風情ある小径の奥にひっそりと佇む魅力的な古民家カフェが点在します。手入れの行き届いた庭、磨きぬかれたた梁や柱、そして丁寧に淹れられた一杯のコーヒーや手作りのスイーツなど、古民家ならではのおもてなしで、訪れる人を温かく迎えます。今回は、そんな鎌倉の奥深い魅力を感じられる、趣ある古民家カフェを5軒ご紹介します。まるで時が止まったかのような空間で、心ゆくまで穏やかなひとときを過ごしてみませんか。
縁側で時を忘れる「麻葉屋の勝手口 古民家縁側cafe」
昔懐かしいちゃぶ台でのんびりとくつろぐ「燕カフェ」
緑豊かな庭園を望む贅沢なひととき「カフェ大佛茶廊」
季節の移ろいを感じる庭園も魅力「古民家カフェユキノシタ」
週に2日だけオープンする花頭窓のあるアンティークカフェ「cafe gula」
縁側で時を忘れる「麻葉屋の勝手口 古民家縁側cafe」

築100年の古民家
店名のとおり、細い路地沿いの勝手口が入口になっている「麻葉屋の勝手口 古民家縁側cafe」。鶴岡八幡宮の東門からほど近い路地にあり、木造の2階屋に瓦屋根、石段の玄関の脇には常緑樹の垣根が連なり、大正末期から昭和の時代にかけての面影を今に伝えます。

クラシカルな空間
店名の「麻葉屋」は、店主の実家が江戸時代から7代続く桐材木問屋の屋号に由来しているのだそう。南側にある2間続きの和室には、その実家で使っていたというちゃぶ台やクラシカルな椅子、足踏みミシンなどのレトロな調度品を配置し、時代を超えた和の趣を感じさせます。

「抹茶」(1200円※麻葉屋餅とは別のお茶菓子付き)
縁側には今でいうウッドデッキが建築当時からしつらえてあり、庭の植栽を眺めて過ごす豊かな暮らしぶりがうかがえます。白玉粉と豆腐の生地で粒あんを包んだ温かい「麻葉屋餅」や米粉と豆腐を使用した「ガトーショコラ」などを抹茶やコーヒーと一緒にぜひ味わって。

勝手口にかかる提灯が目印
「麻葉屋の勝手口 古民家縁側café」の記事はこちら
麻葉屋の勝手口 古民家縁側café
アサバヤノカッテグチ コミンカエンガワカフェ
昔懐かしいちゃぶ台でのんびりとくつろぐ「燕カフェ」

木戸をくぐったところにある案内板
中世の時代、御家人のお屋敷が立ち並んでいたといわれる小町大路を抜けた住宅街にある「燕カフェ」。昭和の時代に建てられた一軒家は当時の風情そのまま、木戸から入って玄関までの飛び石のアプローチを進みます。

小さな引き出しがたくさんある薬箪笥のある和室
靴を脱いで上がると足の裏に畳のやわらかさを感じ、それだけでほっこりとした気分に。和室の中央には昔ながらのちゃぶ台があり、その横の小引き出しがいくつもある薬箪笥は江戸時代に使われていたもので、今はこの薬箪笥におしぼりなどが入り、今も現役として活躍します。

「燕パフェ」(1500円)コーヒーまたは紅茶つき
ランチタイムの薬膳カレーのほか、午後2時からは「燕パフェ」がいただけます。昭和初期に作られたアンティークグラスの中には、プリンと杏仁豆腐が入り、その上に自家製の豆腐白玉やアイスクリーム、季節のフルーツが盛り付けられています。プリンは日替わりで抹茶か鉄観音のどちらかが登場します。ノスタルジックな気分と一緒に味わえますよ。

玄関先にも骨董品が並ぶ
「燕カフェ」の記事はこちら
燕カフェ
ツバメカフェ
緑豊かな庭園を望む贅沢なひととき「カフェ大佛茶廊」

黒塀沿いに進むと門が見えてくる
大正から昭和にかけて作家として活躍した大佛次郎氏の別邸が、「カフェ大佛茶廊」として週末だけオープンします。鎌倉文士としても知られる大佛氏が、時に茶の湯をいそしみ、またある時は庭の景色を眺めながら気の置けない仲間とのひと時を過ごしたと伝えられているお屋敷です。

屋根の上には芝棟をほどこして球根を植えられている
茅葺屋根のお屋敷は大正8年に建てられ、関東大震災の被害を受けることなく100年以上の長きにわたって、大切に手入れされながらこの地にたたずみます。茶室が2つあり、東の茶室からは梅の木、西の茶室からは藤棚越しに庭をのぞみ、この茶室がカフェとして開放されます。

「雪ノ下抹茶」(1700円)
「おさらぎブレンド」と称したオリジナルブレンドのコーヒーのほか、抹茶とお菓子のセットも楽しめます。とくにお菓子は老舗和菓子店「美鈴」の上生菓子で、季節感のあるお菓子を静かな和室でゆっくりといただく贅沢なひとときが過ごせます。

ゆったりとした縁側のある和室
「カフェ大佛茶廊」の記事はこちら
カフェ大佛茶廊
カフェ オサラギサロウ
季節の移ろいを感じる庭園も魅力「古民家カフェユキノシタ」

鶴岡八幡宮第三の鳥居から徒歩約1分
鶴岡八幡宮のすぐそばにたたずむ「古民家カフェ ユキノシタ」は、車の行き交う道路から小径を進んだ先の隠れ家的な一軒家です。人通りの多いエリアとは思えないほど静かで、カフェには、もともと縁側から庭に出るためにしつらえてあった沓脱石(くつぬぎいし)から入るつくりになっています。

箪笥のテーブルでほっこり
築80年になる日本家屋は、ほぼその当時の面影を残しています。暮らしを彩ってきた照明や茶箪笥をそのまま使い、桐箪笥をテーブルにするなど、普段の鎌倉の空気を感じられます。庭には大きな梅の木を中心に栗や琵琶、柚子など実のなる木が生い茂り、濡れ縁でくつろぐのもおすすめです。

ガラス戸越しに庭の四季折々の表情を楽しめる
ヴィーガンやグルテンフリーといった身体にやさしい食材を使用したランチやスイーツがいただけるのも魅力です。コーヒーは東ティモールのオーガニックで、標高の高い場所で有機栽培で育ったコーヒー豆を自家焙煎した深煎りはコクがあり、スイーツにもよく合います。レトロなグラスに入ったサンデーにもこのコーヒーを使用したコーヒー味のマスカルポーネを使って、インパクトのある味わいに。鶴岡八幡宮に参拝したあと、一息ついてはいかがでしょうか。

「珈琲クリームとバナナ、カシスのサンデー」(1300円)※サンデーの内容は季節によって変更あり
「古民家カフェ ユキノシタ」の記事はこちら
古民家カフェ ユキノシタ
コミンカカフェ ユキノシタ
週に2日だけオープンする花頭窓のあるアンティークカフェ「cafe gula」

美しい花頭窓のある部屋
鎌倉の隠里ともいわれ、どことなく神秘的な雰囲気のある銭洗弁財天宇賀社の奥にひっそりと佇む「cafe gula」。銭洗弁財天宇賀社から佐助稲荷へと続く細い歩道沿いの隠れ家カフェです。昭和初期の建物で、障子の丸窓やふすま、木枠の窓枠や手すりなど、当時の暮らしぶりがうかがわれる建具を手入れしながら大切に使っています。特に神社などで見かける花頭窓からは、日本建築の美しさを身近に感じますよ。

「アップルパイとローズヒップティー」(300円)
床だけはフローリングにしたという広間は、アンティークの椅子やテーブル、冷蔵庫がない時代に保冷庫として使われていた戸棚や電話機など、昭和初期に使われていた道具がセピア色の輝きを放ちます。

和室は火鉢、黒電話、小机、円卓、姿見など昭和の時代の暮らしを再現したかのよう
レトロな雰囲気に包まれるカフェでいただくのは、お茶と手づくりのお菓子。お茶はコーヒーや紅茶をはじめローズヒップティーや日本茶などから選んで、のんびりと味わえます。小鳥のさえずりに耳を傾ける静かな鎌倉のひとときをぜひ満喫して。
「cafe gula」の記事はこちら
cafe gula
カフェ グラ
古民家カフェで過ごす鎌倉の特別な時間

「カフェ大佛茶廊」へと続く小径
ご紹介した5軒の古民家カフェは、喧騒から離れた小径の奥にひっそりと佇み、まるで時が止まったかのような穏やかな時間を過ごせる場所にあります。忙しい日常を忘れて、ゆったりとくつろいでくださいね。
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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