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2014.01.06
気品あふれる海の宝石、「べっ甲」細工の工房を訪れました
長崎・観光客が多く訪れる眼鏡橋から徒歩すぐのところにある「江崎べっ甲店」は、創業300年の日本で一番伝統あるべっ甲専門の老舗です。 髪飾りから耳かきまで、世代を問わず好まれる飴色のべっ甲づくりを、すぐ目の前で見せていただきました。
すべて天然素材から作るべっ甲細工は、「水」と「熱」の芸術品

「べっ甲」って、いったい何からできているのでしょう? 実は、タイマイというウミガメの一種の甲羅が原材料なんです。 甲羅に水と熱を加えて圧力をかけて地型と呼ばれるベースを作り、この地型に様々な細工を加えてアクセサリーに加工していくのです。 タイマイの甲羅は天然素材なので、模様も様々。同じ形をしたアクセサリーでも、1つとして同じ柄の物はありません。
緻密な模様は全て職人の手作業


水と熱によって加工された地型は、職人が図案に従って彫刻刀や糸ノコで彫刻を施していきます。 ほんの少しでも手元が狂えば台無しになってしまうほど、繊細で時間のかかる作業なのです。 それゆえ、緻密な細工のアクセサリーであれば数万、中には数十万円するものまであります。

リーズナブルなアクセサリーから緻密な細工の芸術品まで


糸ノコや彫刻刀での彫刻を施した後は、磨くことで高級感のあるツヤを出します。 甲羅を成型して、緻密な彫刻を施し、最後に丁寧な磨きを施して完成する職人の思いが一つになったべっ甲細工は、いつも手元において大切にしたくなる逸品です。 そんなべっこう細工ですが、最近では数千円から購入できるアクセサリーなども多数販売しているそうです。 歴史あるお店で、一生モノのべっ甲細工を探してみませんか?

江崎べっ甲店
エザキベッコウテン
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