秋の風物詩を見に出かけましょう

神奈川県・箱根町の仙石原といえば、温泉や美術館も有名ですが、この時期はなんといってもススキ草原。10～11月に見頃を迎えるススキは9月から日に日に黄金色に変わっていきます。 夏から秋へと季節が移る9月は、白い穂に青々とした茎が混ざり、ツートンカラーに。ススキの穂先もシャンと立っています。徐々に白と緑が変化し、10月に入る頃には全体的に黄色に。11月にかけて黄金色から黄褐色へと移り変わっていきます。

ススキの遊歩道をゆっくり歩いていきましょう

仙石原高原バス停を降りたら、徒歩すぐのところにススキ草原の遊歩道の入口があります。遊歩道はなだらかな上り坂になっている一本道で、両側に一面のススキが広がります。その広さは東京ドーム4個分という広大さで、「かながわの景勝50選」にも選ばれています。 そんな秋の箱根を代表する風景の中を、ゆっくりゆっくり歩いていきましょう。

秋の草花も咲いています

ノコンギクやテンニンソウも顔をのぞかせます

もちろんススキだけでなく、いたるところに秋の草花が見られます。ススキの間に目を凝らしてみましょう。かわいらしい花が見つかるかも。また、木々もだんだんと冬支度をする頃なので、左右に広がる山のところどころにも赤や黄、オレンジ色がチラホラ見つけられますよ。

遊歩道をのぼりきって振り向くと・・・一面に広がるススキ草原

遊歩道は片道15分ほど。登りきると、終点の看板があります。そこから折り返して、今度は来た道をゆっくり下っていきます。 この一番高いところから眺めるススキ草原は、まさに絶景。眼前に黄金の波が広がります。 また、夕暮れ時は、目の前に日が沈む様子が見られるので、より一層ムードある秋の時間が楽しめます。

ススキの草原の上に広がるのは爽やかな秋の空

ススキ草原には、さえぎるものが何もないので、空も普段より広く感じます。秋の雲が風にたなびき、なんだか儚くもあります。自然の美しさを感じるひとときです。 ススキとともにしんみり眺め、一日を締めくくるのもまたステキな秋の過ごし方のひとつです♪