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2021.08.28
大阪・中之島で見つけたフレンチシックな洋菓子店「Les Cadeaux Sinceres」
大阪メトロ御堂筋線淀屋橋駅から御堂筋を北上、橋を2つ渡ってすぐの場所にある洋菓子店「Les Cadeaux Sinceres(レ・カドゥ・サンセー)」。兵庫・夙川で30年以上お菓子教室を主宰している畑中千弘さんが2020年5月、縁あって洋菓子店をオープンしました。伝統的な手法を大切にした素朴なお菓子が中心で、清楚なルックスと上品な味にファンが急増中。7月からは季節ごとに変わるパフェも登場し、ますます注目度が高まっています。
お菓子づくりのキャリアは約50年。オリジナルレシピは数千種

真っ白な外装は無機質なオフィスビルのなかでは目立つのですぐ見つかるはず
最寄り駅は大阪メトロ御堂筋線淀屋橋駅ですが、JR大阪駅、各線梅田駅からも徒歩15分ほど。堂島川をはさんだ対岸には芸術的な意匠で有名な大阪市中央公会堂がある中之島エリアにある洋菓子店です。 清潔感のある真っ白な建物は、どこか異国のパティスリーのような雰囲気。こちらの建物、実はトレーラーハウスで、ミニマムな土地を有効活用するためにこのスタイルになったのだそう。

気さくな人柄の畑中さん。「食べる人に喜んでほしい」という想いを込めてお菓子づくりを続けているそう
お菓子を作っているのは、兵庫・夙川でお菓子教室を主宰する畑中千弘さん。日本菓子専門学校を卒業後、ドイツ菓子専門の教室でアシスタントを経て自宅でお菓子教室をスタート。途中パリで創設された製菓専門学校ル・コルドンブルーの神戸校に通って知識を深め、現在もお菓子教室をしながら、お店にも立っています。お菓子教室は申し込みは随時募集中なので、詳細はホームページをみてくださいね。 約50年もお菓子を作り続けているにも関わらず、今も「お菓子づくりが元気の源」と笑顔で話す畑中さんはお菓子づくりの要となる小麦粉の扱いが得意。生地の配合パターンをいくつも持っていて、生み出したオリジナルレシピは数千種も。そのなかから季節に合わせた20種ほどのお菓子が店に並びます。
イメージはパリのカフェ。フレンチシックな佇まいが素敵

パリにあるカフェをイメージ。白とオレンジを基調にした空間に木の家具が映える
店内はとてもコンパクト。正面のカウンターには季節のタルトやスコーン、マフィンなどが並び、戸棚には個包装されたクッキー類が。冷蔵ケースには2~3種のフレッシュケーキが用意されています。ときおりドイツ菓子のフランクフルタークランツ、ザッハトルテが登場。店内にカウンター席、ひさしの下にテラス席があるのでイートインも可能です。

カウンターにあるお菓子を覆うガラスドームはアンティーク、クッキーを並べたケーキスタンドやプレートもかわいい
素材の組み合わせがユニークなフルーツが主役のパフェ

季節のパフェ850円、夏季限定のすもものジュース550円
今年の7月には新メニューとして季節のパフェ(850円)が登場。夏のパフェは桃が主役です。レアチーズクリーム、サクサクしたクランブル、桃のコンポート、コンポートに使用したシロップのジュレ、ココナッツアイスクリームを重ね、ラズベリーソースとチュイールをトッピング。 やさしい甘さの桃のコンポートと爽やかなココナッツアイスクリームは驚きの相性の良さ。クランブルも自家製で、ほどよい香ばしさが絶妙なアクセントになっています。 店内のお菓子は基本的にイートイン、テイクアウトどちらもOKですが、パフェのみイートイン限定です。 ドリンクはコーヒー、紅茶もありますが、おすすめは季節替わりのフルーツジュース。夏はすももの甘酸っぱさがキリリと効いたソーダで、秋は兵庫県加西市産のベリーAを使用したぶどうジュースがお目見えします。
スパイスが効いたミートパイも人気

早めの時間で売り切れる日が多いミートパイ(520円)。取り置きが可能なため予約がベター
デザート向きのお菓子が多いなか、軽食感覚でいただけるのがミートパイ。具材はあいびき肉、マッシュルーム、たまねぎだけ。スパイスは季節や天候に合わせて配合を微調整するそう。バターが香るパイ生地は、ミートパイ専用に用意したもので、一般的なパイ生地より折り数を減らし、ざっくりとした食感に仕上げています。
フラワーデザイナーがデザインしたギフトボックス

ギフトボックス小380円、中460円、大540円。写真は中でクッキー類が12~15種入るサイズ
オリジナルのギフトボックスにもこだわりがいっぱい。店内と同じ白とオレンジがベースで、サイドに描かれているのはトワルドゥジュイというフランスの古典柄。フラワーデザイナー・リョウリレイさんがデザインを手がけています。 黒のリボンもシックで上品。お世話になった方へのプレゼントやウエディングのギフトなど、かしこまったシーンにもマッチします。 焼き菓子は「サブレ(170円~)」「アイシングクッキー(250円~)」、「ガレット(260円)」など常時10~15種。ラインナップは日替わりです。1枚ずつ個包装されているので、ギフト利用の際も好きなものをあれこれ選んで自分好みにアソートできます。

季節のタルト(540円)、キャラメルナッツタルト(380円)
店内にはご自宅の庭で咲いた季節の花を飾り、ディスプレイは2ヶ月ごとにプチリニューアル。非日常感はありながらも、あたたかいおもてなしムードにあふれています。 水の都・大阪らしいリバーサイドに立地、界隈には国指定重要文化財 大阪市中央公会堂や初夏と秋に見ごろを迎えるバラ園が広がる中之島公園などがあるので、中之島をお散歩がてら立ち寄ってみてください。
Les Cadeaux Sinceres
レ・カドゥ・サンセー
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西 倫世 撮影:西木義和
Writer
西 倫世

関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
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