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2022.06.11
アジサイめぐりでホッと一息♪古刹・鎌倉長谷寺の高台から海辺の風景も一望する「海光庵」
一年を通して境内に次々と咲く花が楽しめる鎌倉長谷寺。高台に整備された散策路や見晴台からは三浦半島や相模湾を望み、アジサイの咲く時期にはひときわ華やいで見る者を楽しませてくれます。そんな広い境内には精進料理の教えにもとづいた食事や、縁起のいいネーミングのお団子でひと休みできる食事処「海光庵」があります。お寺の中でいただくお料理をご紹介します。
ご本尊造立1300年を迎えた鎌倉の古刹
江ノ電長谷駅から徒歩5分の鎌倉長谷寺の山門
風格のある山門に提灯がかかる鎌倉長谷寺は、ご本尊の観音様が造られて1300年の時を迎えた鎌倉の古刹。今も昔も変わることなく長谷観音として親しまれ、参拝に訪れる大勢の人々を迎え入れます。
(左上)チケット売り場には境内に咲く花の案内(右上)本堂(左下)見晴台からの眺め(右下)モミジや竹林に囲まれた経蔵
観音山と呼ばれる小高い山のすそ野から中腹にかけて広がる境内は、本堂を中心に鐘楼や地蔵堂、庭園などが点在し、そこかしこに季節の花々が年間を通して咲きます。本堂からさらに進むと由比ガ浜や三浦半島を一望する見晴台の展望デッキがあり、その反対側の観音山中腹の眺望散策路には40種類をこえる約2500株のアジサイが植えられ、毎年6月頃に咲きそろう様子は見事です。
竹林の向こうに鎌倉の街と海を見渡す食事処
経蔵側に入口のある海光庵
見晴台からもよく見える海光庵。しっとりとした雰囲気の日本家屋で、アジサイ散策のあとにちょうど立ち寄りやすい場所にある食事処です。
開放感あふれるガラス張りのオーシャンビュー
和モダンな店内
横に長い店内は海側が全面ガラス張りになっていて、明るく開放的です。眼下の竹林の向こうには由比ガ浜から材木座海岸、鎌倉の街並み、さらに逗子のある三浦半島までも見渡せるパノラマが広がります。
(左上)奥の一段高い場所にはソファ席も(右上)人気の窓際(左下)経蔵横の竹林(右下)入口に立つ石碑
海と反対の経蔵側には、ゆったりとしたテラスが広がります。緑をたたえる木々に囲まれ、吹き抜ける風の心地よさを感じながら過ごせますよ。
お寺の風情を感じながら過ごすテラス
大豆で出汁をとったお寺独自のオリジナルカレー
「お寺のカレー」(1000円)
料理はビーガンのパスタ、ぜんざいやくずきりなどの甘味もあり、なかでもいただきたいのが精進料理をもとにしたという「お寺のカレー」です。 カシューナッツと小豆、ニンジン、ショウガ、玉ねぎなどをミキサーにかけ、そこに煎り大豆を煮だしてとった出汁とスパイスをあせてルーをつくるオリジナルです。具材もトマトやブロッコリーに加えて煮大豆や肉に見立てたコンニャクなど取り合わせが楽しいカレー。まろやかな味わいをぜひ実感して。
食べてあやかりたい、縁起のいいネーミングのおだんご
「大吉だんご」(350円)ほんのりとした甘みのある「緑茶急須」(500円)
食べると運がよくなるような気のする名前の「大吉だんご」。丸々としたおだんごは温かく、モチモチとした食感に甘辛のタレがよくからんで心がほっと和む味がします。南部鉄器の急須で淹れる緑茶のほか抹茶とのセットも古都の風情が楽しめます。
散策で歩き疲れたらテラスでのんびりがおすすめ
「自家製ジンジャーエール」(550円)「コーヒーフロート」(600円)
広い境内の散策で立ち寄ってゆっくりとした時間を過ごしたい「海光庵」。このテラスの斜め前の竹林では良縁祈願のお地蔵さまも微笑みます。食事以外にも「自家製ジンジャーエール」などのドリンクでのんびりと長谷寺の空気に触れてくださいね。
見つけて拝みたい良縁地蔵
海光庵
カイコウアン
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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