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2022.07.28
潮風を感じる縁台でひと休み♪恋の願掛けも応援する甘味処。江の島「島の茶屋 あぶらや」
江島神社の奥津宮境内にたたずむ「島の茶屋 あぶらや」は、情緒ある日本家屋のお店の横に縁台がいくつも並ぶ庭園のある甘味処。日本各地から取り寄せた小豆や甘酒など、こだわりの素材を贅沢に使ったあんみつやかき氷が、朱色の野点傘のもとで味わえます。恋人の丘に建てられた龍恋の鐘にも近く、固い絆で結ばれることを願って南京錠に2人の名前を書き入れるカップルの姿も見られる縁起のいいお茶屋さんです。
大切に受け継いだ島の油屋さんの屋号
江の島入口に建つ青銅の鳥居から徒歩約20分
江の島に電気が通るまでは、ランプなどの明かりを灯す油を扱っていたという「油屋商店」をルーツにもつ「島の茶屋 あぶらや」。明治時代の末期に電灯が灯りはじめてからは油の需要も少なくなり、今の店主のお父様が甘味処として新しくお茶屋さんをはじめたのだそう。業態は変わっても受け継いだ屋号の看板を軒先に掲げ、歴史を感じるたたずまいで訪れる人々を迎えます。
江の島らしさを感じながらのんびりと過ごす茶屋
BGMで流れるのはクラシック
秋田杉をふんだんに使い、まるで老舗の旅館のようなお店は和風のしっとりとした雰囲気です。中央には直径1m以上もある大きな秋田杉のテーブル、窓の向こうにはお店のスタッフが毎日手入れをする庭園が広がり、いくつも並ぶ縁台は夕涼みに気持ちよくすごすスポットとしてもおすすめです。
夕方になると日陰も多くなる庭園
たっぷりのあんこやフルーツと一緒に味わうモチモチの白玉
フルーツの下にも寒天や煮豆などゴロゴロと盛沢山「白玉あんみつ」(900円)
アップダウンのある参道をはるばる歩いてきた参拝者や観光客に美味しいものを食べて疲れを癒してもらいたいという店主の思いから、食材は体に良い素材を厳選しているのだそう。たとえば黒糖は沖縄の波照間島産、小豆あんは北海道産の品種を3種類用意して用途に合わせて使い分けます。 「白玉あんみつ」にはそうした品のいい甘さの小豆あんが、フルーツやアイスクリーム、できたてのモチモチとした白玉などと一緒に盛り付けられます。黒みつをたっぷりかけて召し上がれ。
ひんやりとした和風のかき氷が心地いい夏の夕涼み
白玉入り「宇治金時」(800円)※かき氷は5月上旬から10月上旬ごろまで
夏季には定番のイチゴやメロンに加えて「宇治金時」や「黒みつきなこ」など10種類ほどのかき氷が登場します。サンザシという漢方にも使われるバラ科植物の赤い実から作るシロップをたっぷりかけた「サンザシ」や、プレーンなかき氷を別添の甘酒につけながらいただく「甘酒氷」(700円)など甘味処らしいラインナップも。ぜひ涼しさをチャージしてくださいね。
(左から)きな粉たっぷり「黒みつきなこ」(700円)甘酸っぱくてさわやかな「さんざし」(600円)
2人の心をつなぐ南京錠に想いを託して
眺望のいい恋人の丘に建つ龍恋の鐘
お店の近くには、江島縁起「天女と五頭龍伝説」の恋物語にちなんで建てられた龍恋の鐘があります。恋人同士で鐘を鳴らし南京錠に名前を書いて金網にセットすると永遠の愛が叶うといういい伝えがあり、多くのカップルが訪れる場所です。
南京錠のセット(500円)
お店ではハートなどの絵柄の切り抜きと南京錠の販売があり、ゆっくりとくつろいだ後は用意されたマジックで2人の名前を書いて願掛けに向かうカップルも多いのだとか。ステキな恋物語にあやかってお願い事をしてみてはいかがでしょうか。
島の茶屋 あぶらや
シマノチャヤ アブラヤ
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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