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2024.05.18
文化や歴史のスケールを体感!「江戸東京たてもの園」レトロ建築めぐり【前編】
東京都立小金井公園の広大な敷地の一角で、江戸東京の歴史的建造物を移築・展示している「江戸東京たてもの園」。今回は施設内の東エリア、下町の商店建築を中心にレポートします。建築好き、レトロ好きなら訪れてみたい、江戸東京たてもの園の見どころを前編、後編にわけてたっぷりとご紹介します。
「江戸東京たてもの園」とは?
時代を彩る商店建築の数々。下町の風情がただよう、東ゾーン
壁一面に並んだ桐箱に注目!タイル張りの看板建築「武居三省堂」
神社仏閣を思わせる印象的な東京の銭湯「子宝湯」

「江戸東京たてもの園」とは?

施設内の広さは約7ヘクタール。その広大な敷地の中に下町や山の手の街並みが再現されているのも魅力のひとつ。敷地内にはほかにも、建築や江戸東京の歴史・文化をテーマにした展覧会を開催する展示室、建築に関する図書などが閲覧できる図書コーナー、休憩所、手打ちうどんや日替わり弁当がいただける食べ物処、カフェなども併設されているので、ゆったりと1日かけて見学できます。

エントランスでもあるビジターセンターを通り、東ゾーンに入ると黄色い車両の「都電7500形」が展示されていました。

現在では、都電荒川線を除いて1963年(昭和38年)ころから順次廃止となった都電。この車両はその当時、渋谷駅を起点として新橋や神田須田町まで実際に走っていたものなのだそう。 こちらの施設では、実際に都電の車内に乗り込むことも可能。車内には当時の風景写真が展示されていて都電の背景が読みとれます。運転席や車掌さんのエリアを間近で見れるのでお子さん連れでも大いに楽しめそう。

時代を彩る商店建築の数々。下町の風情がただよう、東ゾーン

東ゾーンでは、昔の商家や銭湯、居酒屋、旅館、乾物屋など下町の風情がただよう情景を再現。関東大震災後に多く建てられた「看板建築」も移築されています。こちらのエリアに立ってみると一気に過去にタイムスリップしたかのよう。見事に再現された建物のすばらしさに圧倒されてしまいます。

展示してある建物は、移築復元の際に使える部材をできるだけ活用。残された設計図や写真などの資料、当時の住んでいた方への聞き取りなど、ひとつひとつ丁寧に調査を行い復元がされるのだそう。

そのこだわりは建物の内部に至るまで、見事に情景再現がされています。実際に建物に入って当時の生活の息吹を感じられる点も見どころのひとつです。 さまざまな建物が展示されているので現地では1棟1軒じっくりと見ていただきたいのです が、今回はその中でも特に気になった2棟をピックアップしてみました。

江戸東京たてもの園
えどとうきょうたてものえん
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モリサワ ジュンコ
Writer
物撮り写真家 モリサワ ジュンコ

魅力あふれるモノゴトをインスピレーションとともにお伝えします。デザインやアート、建築が好き
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