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2024.06.25
京都・錦市場近くにある築150年の京町家で、抹茶体験や甘味を「茶寮 京都よしつぐ」
明治期に建てられた京町家の店「茶寮 京都よしつぐ」。抹茶などの日本茶、素材にこだわる甘味、こだわりの卵かけごはんが味わえます。京都らしさとともに、好きなメニューを味わうだけでなく、裏千家師範代が目の前で抹茶を点ててくれる抹茶体験もあるので、茶道文化に触れることもできますよ。

和の雰囲気が感じられる京町家を改装した甘味処

座敷席とはいえ、足を崩してゆっくりできる空間
地下鉄四条駅から徒歩10分ほど、富小路四条にある茶寮は、当時は醤油屋だったという明治期に建てられた京町家を生かした店です。玄関を入ったところには、囲炉裏や土間を利用したカウンター席があり、庭へ向かって奥には靴を脱いでくつろげる座敷席が広がります。床の間の掛け軸やお花を楽しんだり、蔵が見える灯籠を配した中庭を見ながら落ち着いた時間を過ごしたりできる場所です。

季節の花をあしらう花餡ケーキ

見た目も華やか。自然由来の色味が美しい花餡ケーキ1100円
メインのメニューは、厳選した宇治茶。薄茶(梅660円~)や濃茶(2200円)といった抹茶からほうじ茶(660円~)など、すべて渋みが少なく豊富な旨味があり、日本茶の魅力を知ることができるといいます。そして、お茶と一緒にオーダーしたい甘味も職人技を感じるメニューばかりです。 そのひとつが「花餡ケーキ」。北海道十勝産の大手亡豆など原材料から産地にまでこだわり抜いて、紫陽花やバラといった季節の花を職人が1つ1つ丁寧に店内で手作りしています。枡の中には、スポンジ、生クリーム、苺ソース、スポンジが重なり、その上に花餡が美しく咲き誇ります。意外とあっさりとした甘みですよ。

純国産の本わらび粉を使った、十割わらび餅1815円
女性に人気なのは、十割わらび餅です。国産の希少な本わらび粉のみを使い、オーダーが入ってから練り上げる、贅沢な風味と滑らかな舌触りが特徴の和菓子。ぷるんとした食感がクセになる味わいです。コクのある波照間産黒砂糖を使用した黒蜜に、丹波黒豆きな粉をまぶして楽しみましょう。

煎り酒とだし醤油で楽しむ卵かけご飯

煎り酒は、卵かけご飯専用に何度も試行を重ねた店内仕込みの秘伝の味。卵かけご飯膳1650円
甘味処とはいえ、何かお昼ごはんになるものをと用意するのが、卵かけご飯膳です。京都産米きぬひかりをふっくらと炊き上げて、その上に平飼い卵をのせて味わうシンプルな卵かけご飯ですが、ここにこだわりがあります。 まず、大きめサイズで濃厚な旨味のある卵は専用のこし機を使って白身を落とします。そして黄身だけをアツアツのご飯の上にのせて、京都の蔵元佐々木酒造の純米酒を使う自家製煎り酒とだし醤油を使って味付けをしていただきます。おばんざいやお味噌汁とともに大満足のランチが味わえますよ。

裏千家師範代による抹茶体験

予約・先着順に1回6名までの抹茶体験3300円
興味があれば抹茶体験も。朝11時、昼2時、夕方4時からの3回ある体験は、予約優先で行われています。まったく初めてなのか、一度でも体験済みなのか、また茶道人なのかを聞きながら、裏千家学園茶道専門学校卒業の師範代による、豊富な話とともに体験できる約45分のコースです。

季節に合わせた抹茶椀で体験
最初は、お手本として抹茶を点て、その作法を披露しながら教えてもらい、次は、自らが抹茶を点てます。気軽に茶道文化に触れられる機会です。 厳選された宇治茶、おいしい本格派の甘味や卵かけごはん。どれもこだわりが感じられるメニューを楽しみ、京町家でのまったりした時を過ごしてみませんか。

茶寮 京都よしつぐ
サリョウキョウトヨシツグ
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文:土井淑子 撮影:佐藤佑樹
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