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2019.10.24
イマドキの台湾カルチャーが、ワンフロアに集結!コレド室町テラス「誠品生活日本橋」
2019年9月27日に日本橋にオープンした「コレド室町テラス」。施設の2階には、台湾から日本へ初出店の「誠品生活日本橋」が入っていて、雑貨やフードから台湾のカルチャーを色濃く感じられます。その独自のセレクトはセンスばつぐん。台湾各地の「誠品生活」「誠品書店」を訪れたことのある人はもちろん、これから台湾に行ってみたいと思っている人も楽しめますよ。
良質な本と暮らしまわりの雑貨が充実。「誠品生活」
書籍ゾーンの「誠品生活日本橋」。独自の目利きで選ばれた本や雑誌がそろう
“Books,and Everything in Between(本とくらしの間に)”をコンセプトに、台湾の多彩な文化情報を発信するブランド「誠品生活日本橋」。コレド室町テラスの2階は、文具と書籍を扱う「誠品書店」とセレクト物販、カフェレストランの4つのゾーンで構成され、コスメや雑貨、フードなど日本初進出を含むさまざまな台湾と日本のショップが出店しています。
セレクト雑貨がならぶ、マルシェみたいな通路
気になる台湾雑貨がそろう「EXPO」
2階の通路は「EXPO」と呼ばれ、「誠品生活」がセレクトしたさまざまな雑貨が置かれています。台湾でいくつもの新しいブランドを発掘・支援してきた「誠品生活」ならではの視点で選ばれた、最新の台湾ブランドがデザインする布小物や雑貨がそろいます。
かわいらしいワッペンやセラミックのコースター、布小物がそろう
「EXPO」には、台湾だけでなく、日本各地から選ばれた器や雑貨も並びます。伝統的な焼き物を現代になじむように使いやすくアレンジした食器など、こちらも気になる逸品ぞろい。 伝統的な「客家花布(はっかはなぬの)」の雑貨、サステナビリティを意識したモダンなコスメもあり、イマドキの台湾のトレンドが感じられます。旅のお土産をマーケットで選ぶように気軽に楽しみましょう。
左上:金沢の「KUTANI SEAL」、右下:沖縄「一翠窯」のやちむん。左下:台湾の「BUWU 布物設計」のポーチ、右上:台湾「O'right」のシャンプー
のれんをくぐって専門店を回りましょう
建物の壁沿いにぐるりと配置された各ショップは、通路側に大きな壁がなく、ショップごとにのれんで緩やかに仕切られています。 フードから雑貨まで、洗練されたアイテムがそろっています。さっそくのぞいてみましょう。
日本初出店の老舗台湾茶舗「王德傳」
「ウーロンタピオカミルクティー」(1280円/税別)など、イートインの場合には小さなお菓子付き
日本初出店の「王德傳(ワンダーチュアン)」は、1862年に台南で創業した老舗の台湾茶のお店です。 有名産地からされた仕入れた台湾ウーロン茶は、産地や品種ごとに特有の甘い風味が感じられます。日本橋店では、茶師がいれた台湾茶をカフェスペースで楽しめます。本格的な茶器で淹れる台湾茶はもちろん、フルーツフレーバーの台湾茶、タピオカ入りミルクティーなど、カジュアルな一杯も楽しめます。
王德傳
ワンダーチュアン
しっとり食感の台湾式らくがん。中華菓子店「郭元益」
台湾式らくがんは形もかわいい。「郭元益150周年ギフトセット」(18個入・5000円/税別)
台湾で創業153年続く、中華菓子の老舗ブランド「郭元益(グォユェンイー)」も、日本初上陸。伝統製法で作り続けられているパイナップルケーキは、台湾パイナップルケーキフェスティバルで金賞を受賞しています。台湾では慶事の縁起菓子でよく知られているお店です。 定番商品のひとつ「ピーナッツらくがん」は、しっとりした生地がほろっと崩れる食感。日本の落雁とはまたことなる風味に、文化を感じます。台湾観光局の人気キャラクターである、「オーベア」モチーフとしたクマの形のクッキーや、パイナップルケーキをアレンジしたお菓子もチェックして。
郭元益
グォユェンイー
読書のおともにしたい上質なコーヒー「猿田彦珈琲」
本から抽出した言葉が什器や天井に映し出される仕掛けもおもしろい
世界各地から届くコーヒー豆の選別から焙煎まで手がける恵比寿で創業したスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」。台北の中山駅前にある「誠品生活 南西店」内に、「猿田彦珈琲」の海外第1号店がある縁が今回の出店につながったそう。店内には、BACHの幅氏のセレクトによる本が並んでいます。 日本橋店の限定メニュー「鳴門金時モンブラン」(~11月14日まで)ふわふわの生地と、鳴門金時の濃厚な甘さを楽しめるホットケーキです。同じく期間限定のコーヒー「日本橋ブレンド」の、深い味わいとなめらかな舌触りとも好相性。本を片手にゆっくりと過ごしてみませんか。
猿田彦珈琲 誠品生活日本橋店
サルタヒココーヒー
伝統の手法でポップな柄を表現した手ぬぐい「にじゆら」
日本橋店限定の日本橋名物を描いた柄や、「郭元益」とコラボした台湾菓子柄も並ぶ
「注染手ぬぐい にじゆら」は、大阪に本店を構える、てぬぐい専門店。大阪・堺にある染色工場で、染料を注いで布を染める注染(ちゅうせん)という技法の特徴を活かした斬新なデザインや明るい色づかいの手ぬぐいを作っています。 身の回りの雑貨や自然のモチーフ、定番の柄の手ぬぐいをはじめ、季節ごとにや歳時記を描いた手ぬぐいも並びます。手ぬぐい生地のポーチや扇子などの布雑貨もそろい、日々の暮らしに取り入れたくなるかわいさです。
注染手ぬぐい にじゆら
チュウセンテヌグイニジユラ
ハーブたっぷりの手作りソープ「阿原 YUAN」
ヨモギ、レモン、月桃などハーブの特製も豊かな石けん(1600円/税別)
漢方の考えと無農薬栽培したハーブを使った商品がそろう「阿原 YUAN(ユアン)」は、台湾生まれのハーバルケアブランド。ソープやシャンプーといったボディケアアイテムから、スキンケア用品、アロマオイルなど、日常のケアに寄り添うラインナップです。 台北市郊外にある、自然豊かな陽明山の自社農場で育てている天然ハーブを石けんは、ひとつ一つ手作り。さっぱり、しっとりとした自分の肌に合った使い心地や、好みの香りを見つけてみませんか。
阿原 YUAN
ユアン
てぬぐいに吹きガラスも。ワークショップが充実
それぞれのワークショップの日程は店舗に問い合わせてみて
ワークショップが充実しているのも、コレド室町テラスの特徴。 「王德傳」では、台湾茶の世界を体験できる教室を開催。工夫(ゴンフー)茶器を使い、伝統の台湾茶の作法を知ることができます。 「にじゆら」では、注染の製法でてぬぐいを作るワークショップ(予約制)を行っています。職人の気分で本格的な染色体験ができる貴重な機会。 ほかにも「日本橋玻璃工房」での吹きガラス体験や、「L&Co.」のオリジナル手作りジュエリーなどもあります。コレド室町テラスで、暮らしを豊かにする体験をしてみませんか。
新旧の歴史と文化が息づく日本橋の街。中国語圏外初の出店となる「誠品生活 日本橋」では、現代の東京ならではのさまざまなカルチャーに触れることができます。 日本橋を訪れて、新しい文化を感じてみませんか。
CORED室町テラス
コエドムロマチテラス
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朝光洋理 写真:小林利穂
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