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2021.09.30
境内に素敵なセレクトショップも。仏光寺通の名の由来となった「佛光寺」
仏光寺通の南側に広がる佛光寺。ふたつの大きなお堂がそびえる境内の一角には、お寺の建物を再生したカフェやセレクトショップもあります。近所の親子連れからガイドブックを手にした旅人まで、老若男女に親しまれているお寺です。ほっこりするイラストが添えられた季節替わりのご朱印「法語印」も人気。そんな佛光寺を訪ねてみましょう。
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正門である大師堂門から境内へ
大師堂門から見る大師堂。金色に輝く菱灯籠が荘厳な雰囲気
仏光寺通から築地塀に沿って南へ。塀に引かれた5本の白い線に、格式の高いお寺であることがうかがえます。ほどなくして正門(山門)である「大師堂門」が目の前に現れます。 南端の高辻通は車の交通量が少なくない通りですが、門をくぐると喧騒は遠のき、静寂に包み込まれます。
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まずはふたつのお堂、大師堂と阿弥陀堂にお参りを
桜の木越しに望む大師堂。桜の名所でもある
大師堂門の正面に建つお堂は、大師堂。佛光寺を開いた親鸞聖人と、京都を拠点として真宗の教えを西日本一帯に広めた了源上人が安置されています。両脇の灯籠も大きいので遠くからは気づきませんが、近づくとお堂の大きさに圧倒されます。隣に建つのは阿弥陀堂です。ご本尊の阿弥陀如来や親鸞聖人が崇めた聖徳太子の像などが安置されています。靴を脱いで上がり、静かに手を合わせましょう。
大師堂から見る阿弥陀堂。装飾の美しさにも注目
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SNSでも話題になった月替わりの八行標語
写真は7月の標語
高辻通(たかつじどおり)沿いの壁に掲げられた八行標語は月ごとに変わります。共感できるとSNSで話題になり、6年前には八行標語をまとめた本も出版されたほど。平易な言葉で綴られているので、すっと心に届きます。 佛光寺の公式ホームページでは、2011年から現在までの標語をすべて読むことができます。
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ほのぼのとしたイラストが添えられた法語印
法語印は季節替わりで1枚500円。現在は書置きのみ
絵心と文才をあわせもつ宗務所の方が毎回趣向を凝らして描いておられるご朱印「法語印」も人気。やさしいタッチの筆文字とイラストがホッとなごませてくれます。法語印と一緒に授かる葉書サイズの色紙には法語にちなんだ心に響くエッセイが綴られているので、こちらも必読です。
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参拝後は境内にあるセレクトショップやカフェへ
境内南側のショップ。手前のイチョウの木が秋には黄金色に染まる
境内にはロングライフをテーマに地域の暮らしや観光をデザインする「D&DEPARTMENT」の京都店があります。佛光寺のお茶所だったという東側の建物は、京都に長く続く食文化を紹介する定食が人気の食堂です。南側は、毎朝法話をされる方のための宿泊所だった「和合所」の建物を生かしたショップです。ショップには、京都の工芸品や生活道具、調味料など選りすぐりの京都アイテムがずらり。畳敷きの小上がりや障子をしつらえた和の空間で、ゆったりと旅のおみやげ選びを楽しんではいかが。
器、お箸、お茶、調味料、漬物などバラエティに富む品ぞろえ
「D&DEPARTMENT KYOTO」の詳細はこちら
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真宗佛光寺派 本山 佛光寺
シンシュウブッコウジハホンザンブッコウジ
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佐藤理菜子 写真:小川 康貴
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