下鴨神社からも歩いて行ける下鴨本店

赤い「BAIKAL」のロゴマークが目印

「バイカル 下鴨本店」へは、京都駅からバスで約40分の洛北高校前からすぐ。下鴨本通と北大路通の交差点、南西角にあるガラス張りの建物がお目当ての店です。 バイカルの創業は1955（昭和30）年。まだ菓子留学という言葉もなかった時代、創業者はフランスに渡り、洋菓子の修業に励みました。「バイカル」というロシア風の名前は、そこでお世話になった兄弟子がロシア人だったからだそう。

工房を併設したスイーツショップ＆カフェ

ぱっと目を引く赤は、バイカルのブランドカラー

創業時の1950年代といえば、冷蔵庫さえも普及していなかった時代。その頃から店に冷蔵庫を備え、珍しかった生クリームを使ったケーキを販売するなど、新しいことに挑戦し続けてきたバイカル。 リニューアルされた本店に足を踏み入れると、正面には華やかなケーキが並ぶショーケース、左にはイートイン、右には焼菓子などがゆったりとしたスペースに並びます。

下鴨本店限定の「和栗のモンブラン」1個 777円と「下鴨ショートケーキ」1個777円

ショーケースには、常時15種類ほどのプチガトーをはじめ、アップルパイやホールの生ケーキがずらり。またリニューアル後は、下鴨本店限定のスイーツも数多く誕生しました。 店舗に併設されている工房では、職人さんがアップルパイや、カステラ、チーズケーキを手作りしています。ガラス越しに、ついつい職人技に見入ってしまいそうです。

50年以上も働いているベテランの職人さんもおられるそう

カフェスペースで味わう名物スイーツ・アップルパイ

下鴨本通に面した明るく開放的なイートインスペース

今回のリニューアルでの大きな変化は、落ち着いてイートインができるようになったこと。窓際にナチュラルテイストのテーブルが置かれました。旅行で立ち寄る際は、お菓子を持ち歩きできないことも多いので、嬉しいポイントです。

「ケーキセッ ト（アップルパイ）」1200円（ドリンク、サブレ・アマンド付）

バイカルのアップルパイの魅力は、手折りのパイ生地と、ぎっりしりと詰め込まれた青森産のリンゴ。大き目にカットされた紅玉は煮崩れせず、シャキシャキ感がほどよく残ります。 サクッとしたパイ生地とリンゴの食感の組み合わせ、ふわりと香るシナモン、仕上げのアプリコットジャム。奇をてらわない王道の味が長く愛されてきた秘密なのかもしれません。

下鴨本店限定の和菓子のようなプチガトー

「花いちりん」単品680円、ケーキセット1200円（ドリンク付）

ケーキセットは、アップルパイだけでなくプチガトー（生ケーキ）もドリンクと組み合わせることができます。 「花いちりん」は、和をイメージしたスイーツ。お抹茶と一緒にいただく上生菓子のような姿です。ピンクはいちごムースの色ですが、季節によってはマンゴームースの黄色になることもあるそう。季節替わりという点でも和菓子のようですね。

「京抹茶ケーキ」単品680円、ケーキセット1200円（ドリンク付）

色鮮やかな緑のプチガトーは、宇治茶を使った抹茶ムース。四角い形はお茶室をイメージしています。チョコレートでできた小さなお椀の中には、お薄にみたてた抹茶ソースが入っているという遊びごころも。ムースの中には小豆も入ってますよ。

おみやげにも、やっぱりアップルパイ

「アップルパイ」は、2100円（14cm）～3300円（20cm）の3サイズ

アップルパイは、カットしたピースも販売されていますが、手みやげとしてよく使われるのはホールタイプ。丸いお菓子を切り分けて、その場に集った仲間で食べるというのは楽しいものです。京都では結婚式の引き出物として使われることもあるのだとか。

バターとアーモンドがたっぷりの「サブレ・アマンド」1枚100円

ほかにも、毎日のおやつに気軽に食べられるサブレや、レモンケーキなど、ちょっぴり懐かしい気分になれるお菓子が勢ぞろい。地元で70年以上愛され続けてきた「京の洋菓子」を味わってみませんか。